2018年4月28日土曜日

歴史は動く!



歴史は動く!つい数ヶ月前まで、誰がこの展開を予想したか?
私は南北両首脳の英断と、彼らを支える官僚の鋭い問題意識(歴史認識)と情熱と能力を高く評価し、彼らに感謝したい。
安倍は、北朝鮮を見守ると負け惜しみを言わず、日本も積極的に南北の動きに参加、協力していきたいと、なぜ、言えなかったのか? それは植民地支配に対する認識が決定的に欠けているからだと、私は思う。
朝鮮半島の平和と繁栄、統一に向けた板門店宣言全文
http://japanese.yonhapnews.co.kr/…/0200000000AJP20180427010…

以下、昨日のテレビ放映の場面とそれへの私のコメントと、板門店宣言前文を掲載する。


板門店宣言では、拉致問題に関する言及はありませんでした。当然です。どうして日本政府は自ら北朝鮮と交渉をしないのでしょうか。小泉元首相が署名し実質的に安倍首相が反故した日朝平壌宣言があるではないですか。安倍首相は文在寅大統領にの努力を賞賛しましたが、金正恩委員長にはいっさいふれず、具体的な(これからの)行動を見守りたいという、日本に責任を問わない、無責任なコメントでした。



今、署名が終わりました。歴史的な、完全な非核化を掲げた平和を求める板門店宣言です。板門店は「分断の象徴」ではなく。「平和の象徴」という宣言です。「平和と共同の繁栄」を求めていくことになるでしょう。アジアの平和に大きな貢献をすることになると確信します。



 金正恩委員長への好感度が上がっているようです。金委員長の首脳会談での最初の一言です。

冷麺好きの私は、どうしても平壌冷麺を食べたくなりました。父の遺骨を持ち、北朝鮮を訪問します。



10チャンネルを見ています。マスメデイアの豹変。金正恩委員長が三十八度線上で文在寅大統領を北側に連れて行く場面で、日本のテレビ番組に出ている人たちは絶賛に近い評価をしています。妹の金予正にはまるで聡明で気の利くファーストレデイーのような評価です。これは安倍が昨今受けている世間評価に比して、言わずもがなの違いになってます。

金正恩委員長が首脳会談に先立って会場に入った時の署名です。「新たな歴史は これから平和の時代 歴史の出発点で 金正恩 2018 .4.27」と書かれています。さて最終的にどのような共同宣言文になるのでしょうか。




ついに歴史的な瞬間を目撃しました!金正恩委員長と文在寅大統領が38度線をまたぎ、握手をしました。両国の閣僚も予定外の記念写真を一緒に撮りました。これから首脳会談が始まります。厳しい話が出るでしょうが、私は良き両国のメッセージが発表されると確信します。亡父の遺骨を持って父の北朝鮮の故郷に行く準備をしなくっちゃ。




まもなく南北首脳会談が始まります。何が語られ、どのような合意にいたるのか、世界が注目するところです。しかしこの首脳会談も米朝首脳会談を念頭においてることは間違いなく、今後の朝鮮半島の緊張緩和、アジアの平和に直結します。
年内に3冊の出版を計画した私は、その前に、亡父の遺骨を持って北朝鮮の黄海道 信川(シンチョン)を訪ねたいという思いを強くしています。
朝日新聞の「平成とは」は「日本の自画像」「失われた自信「誇り」で穴埋め」というタイトルで連日、明確な主張をしています。今日は、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」で日本型資本主義がもてはやされた時代から、経済的、政治的に凋落しはじめた平成の今日をどう見るかを連載しています。
その最後で「小倉和夫元駐仏・駐韓大使の話を載せ、3面と1面で取り上げています。彼は、今の日本を「見て見てニッポン」と見て、「今後は世界に先駆けて少子高齢化と低成長を迎えた立場で、成熟・共生社会という新しいモデルを示すべきだと思うが、国民の意識はそこに至っているだろうか。」と問うています。
私自身は内実がなく、歴史意識に欠けるイメージが優先しそのことで現状を変革することのない多文化共生という理念に批判的ですが、そこは目をつむっても、朝日新聞の論調は小倉氏と同じものだと思われます。リベラルだが、物足りないという印象を持ちます。
つまるところ、朝鮮半島の緊張に日本の責任があり、植民地支配の清算に本気で取り組む気があるのかということだと私は考えています。残念ながら、安倍政権はもちろん、マスコミにおいても一般市民においてもそのような認識は希薄だと思われます。

この1週間の注目すべき新聞記事とそれに対する私のコメントを紹介します
http://oklos-che.blogspot.com/2018/04/blog-post_26.html … 
明日は南北朝鮮の首脳会談です。その後、米朝の首脳会談が続きます。それは北朝鮮への圧力の結果より、彼らがミサイル・核兵器の開発をしたからでしょう。安倍首相の国会発言においても、拉致と圧力だけで、この問題の根本は日本の植民地支配の清算の問題だということがまったくわかっていないですね。

南北首脳はこの日、板門店の韓国側施設「平和の家」で首脳会談を行い、宣言に合意した。 以下は宣言の全文。 
大韓民国の文在寅大統領と朝鮮民主主義人民共和国の金正恩国務委員長は平和と繁栄、統一を願う全ての同胞の終始一貫した意思を受け止め、朝鮮半島において歴史的な転換が起きている意味深い時期に、2018年4月27日に板門店の平和の家で南北首脳会談を進めた。 
両首脳は朝鮮半島にこれ以上、戦争はなく、新たな平和の時代が開かれたことを、8000万のわが同胞と全世界に向け厳粛に宣言した。 
両首脳は冷戦の産物である長期の分断と対決を一日も早く終息させ、民族的な和解と平和・繁栄の新たな時代を果敢に進み、南北関係をより積極的に改善し発展させていかなければならないという確固たる意志を込め、歴史の地である板門店で次の通り宣言した。 
1.南と北は南北関係の全面的かつ画期的な改善と発展を実現することにより、切れた民族の血脈をつなぎ共同繁栄と自主統一の未来を早めていく。 南北関係を改善し発展させるのは全ての同胞の終始一貫した願いであり、これ以上先送りすることはできない時代の切迫した要求である。  
(1)南と北はわが民族の運命はわれわれが自ら決めるという民族自主の原則を確認し、すでに採択された南北宣言と、全ての解放を徹底的に履行することにより、関係改善と発展の転換的な局面を開く。 
(2)南と北は高官級会談をはじめとする各分野の対話や交渉を早期に開催し、首脳会談で合意した問題を実践するための積極的な対策をたてていく。 
(3)南と北は当局間協議を緊密にし、民間交流と協力を円満に保障するため、双方の当局者が常駐する南北共同連絡事務所を開城地域に設置する。 
(4)南と北は民族的和解と団結の雰囲気を高めていくために、各界各層の多方面に及ぶ協力と交流、往来や接触を活性化する。 対内的には、6月15日をはじめ、南北双方にとって意義がある日を契機に当局や国会、政党、地方自治体、民間団体など、各界各層が参加する民族共同行事を積極的に推進し、和解と協力の雰囲気を高め、対外的には、2018年のアジア大会をはじめとする国際競技に共同で出場し、民族の才気や才能、団結した姿を全世界に示していく。 
(5)南と北は民族分断により生じた人道的な問題を至急解決するために努力し、南北赤十字会談を開催し、離散家族・親戚の再会をはじめとする諸般の問題を協議し解決していく。 まずは8月15日を機に離散家族・親戚再会を進める。 
(6)南と北は民族経済の均衡発展と共同繁栄を成し遂げるため、10.4宣言で合意した事業を積極的に推進し、第一段階として東海線および京義線鉄道と道路を連結し、現代化して活用するための実践的な対策を取る。 
 2.南と北は朝鮮半島での尖鋭的な軍事的緊張状態を緩和し、戦争の危険を実質的に解消するために共同で努力していく。   
(1)南と北は地上、海上、空中をはじめ全ての空間で軍事的緊張と衝突の根源となる相手に対する一切の敵対行為を全面的に中止する。これに当たり5月1日から軍事境界線一帯で拡声器放送とビラ散布をはじめ全ての敵対行為を中止し、その手段を撤廃して今後、非武装地帯を実質的な平和地帯としていく。
(2)南と北は西海(黄海)北方境界線一帯を平和海域とし、偶発的な軍事的衝突を防止して安全な漁業活動を保障するための実質的な対策を立てていく。
(3)南と北は相互協力と交流、往来と接触が活性化されることに伴い、さまざまな軍事的保障対策を取る。南と北は双方の間に提起される軍事的問題を遅滞なく協議、解決するために国防相会談をはじめとする軍事当局者会談を頻繁に開催し、5月中にまず将官級軍事会談を開く。
 3.南と北は朝鮮半島の恒久的で堅固な平和体制構築に向け積極的に協力していく。朝鮮半島における非正常的な現在の停戦状態を終息させ、確固たる平和体制を樹立することは、これ以上先送りできない歴史的課題だ。
(1)南と北はいかなる形態の武力も互いに使用しない場合の不可侵合意を再確認し、厳格に順守していく。
(2)南と北は軍事的緊張が解消され、互いの軍事的信頼が実質的に構築されるのに伴い、段階的に軍縮を実現していく。
(3)南と北は休戦協定締結から65年となる今年に終戦を宣言し、休戦協定を平和協定に転換し、恒久的で堅固な平和体制の構築に向けた南北米の3者または南北米中の4者会談開催を積極的に推進していく。
(4)南と北は完全な非核化を通じ、核のない朝鮮半島を実現するとの共通目標を確認した。
南と北は北側が取っている主動的措置が朝鮮半島非核化に向け非常に意義があり、重大な措置であるとの認識を同じくし、今後、それぞれが自身の責任と役割を果たしていく。
南と北は朝鮮半島非核化に向けた国際社会の支持と協力へ積極的に努力する。
 両首脳は定期的な会談と直通電話を通じ、民族の重大事項を随時、真摯(しんし)に議論して信頼を厚くし、南北関係の持続的発展と朝鮮半島の平和と繁栄、統一に向かう良い流れを一層拡大していくため共に努力する。
これに当たり、文在寅大統領は今年秋に平壌を訪問する。
 2018年4月27日 板門店
大韓民国 大統領 文在寅
朝鮮民主主義人民共和国 国務委員会委員長 金正恩

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