2016年9月24日土曜日

今、韓国で最大の闘争になる可能性を秘めた慶北星州郡を訪れました

日本から初めてということで、壇上に上がらされ、挨拶をしました。
サード(THAADー高高度防衛ミサイル)の配備をめぐって、45000名の郡民が毎日4~500名集まり、「サードは韓半島には要らない」、「サードの代わりに対話を、「サードの代わりに平和を」、「サードの代わりに統一を」というスローガンを叫んでいました。

外部の人もいましたがほとんどの人が地元の人で、40代の女性がめだちました。即席の車を利用した舞台の上では、いわゆる活動家ではなく、まさに地元の人が思いのたけを叫んでいました。70日連続で、雨の日も続けているそうです。
反対の声が大きくなってきたので、おなじ星州でも少し裏側にあるゴルフコースに配備するといううわさも流れています。


サードは日本でも北海道、京都に配備されていて、沖縄でもその計画が上がっているそうです。目的は、北朝鮮からミサイルの防御の為に必要と政府は説明していますが、日韓米で中国と北朝鮮で完全でレーダーで情報を集めるためのものなのでしょう。新たな冷戦を作りだそうとしているのでしょう。それが北朝鮮に対する制裁の本質です。

京都に行った星州のリーダーは、京都では20名くらいの反対者しかおらず、それも月に数度のいう頻度で、どうして日本では反対運動が広がらないのか理解できないと言ってました。

それは日韓は完全に米国の属国だから、北のミサイルの防御のためには必要と思いこまされているからではないでしょうか。

私は現在もっとも本質的な問題提起をしている沖縄の人たちの連帯をすることを勧めました。



私の挨拶は短いものでしたが、みなさんがたは必ず勝利する、みなさんこそ平和、統一の象徴であること、そしてサードに反対するのは、敵のミサイルを打ち落とすためだというのであれば、それは危険なもので自分たち住民が被害者になるからその恐怖のために反対運動をするのではないか。

福島の原発事故で10万人の住民が故郷を離れ帰れない状態であることをしっかりと理解し、原発を輸出すると相手国の住民に大きな恐怖と不安を与えることになるのだから、日本の植民地支配によって被害者の経験をしてきた皆さんは、今度は加害者になるということは絶対に避けなければなりません。日本と韓国の原発輸出を一緒に反対し、止めさせようと話しました。


そして住民との再会を近い、終電車に間に合うように星州を発ちました。

それで慶州の今回の震度5・8の地震のことを尋ねました。初めての経験で子供は泣くし、自分も怖くて仕方がなかったと言ってました。ところがその後も震度1。5以上の地震が452回も続いたので、自分は慶州を離れ実家に逃げるところだと説明してくれました。
慶州の中心地の商店も多くは店を閉めているそうです。慶州は京都や奈良のようなところですから、観光にとっても大打撃でしょう。しかしそれよりも慶州は古都である人もかかわらず、月城という地域で原発を6基持ち、それに使用済み廃棄物の保管場になっているのです。
地下水がでるところでそのような施設を作るなと反対運動をした私の友人は逮捕されたことがあるのです。

韓国の原発を止めさせる選挙で在日の歴史的な役割が見えてきます
政府は何も問題はなかったようなことを言ってますが、住民たち及び、釜山、大邱、ソウルという大都市までその地震で揺れたのですから、もうこれまでのように韓国は大陸だから日本のように地震の心配は言ってられないということに多くの人が気付きました。

したがって、これからは韓国の反原発運動は大きく変わってくると思います。
特に現在の朴大統領の後誰が大統領になるのかで原発の運用をやめるのかどうか(台湾はもっともはやく原発を廃止し、地熱を活用した発電に切り替える準備にはいっているそうです)決定的な判断を迫られると思われます。それだけ次の選挙は韓国人にとって重要な選挙になるでしょう。

そのとき、いつも社会のマージナル(周辺)にところで生きてきた、在日韓国人は韓国の国政選挙の選挙権をもつようになったので、接戦が予想されるなか、キャスティング・ボードを握ることになるかもしれません。いまのところ、在日の選挙の参加率は数%ですが、今回は在日がまさに主体的に選挙に参加し、歴史を大きく変えていきたいものです。

台湾、韓国と原発を廃止する決定をしたら、日本はどうするのでしょうか。潜在的核兵器として原発にいつまでもしがみついているのでしょうか?

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