2016年7月12日火曜日

原子力ムラとの闘いは法廷から街頭へ、直接行動へ!

参院選の投票率は54%そこそこですね。その全投票者の半ば少し超える人たちによって、三分の二の改憲への歩みが本格化していきます。私たち夫婦は選挙権のない在日ですが、夜遅くまで開票結果情報を真剣に見ていました。

安倍は三分の二の確保を確認するやいなや、早速、憲法前文の変更まで口にしました。自民党として憲法改正は党是なのだから、国民はその内容をわかって今回の投票をしてくれたと思いますよ、とはなんという言い草。それであれば、選挙戦でそのように言えばよかったじゃないかと言いたいところですが、まことに姑息。あれやこれや手を変えて憲法「改悪」に向かうでしょうが、最終的には9条が山場です。日本の戦後の「平和と民主主義」の内実が問われるでしょう。
そこで改めて思うのですが、原発事故は日本人だけでなく、日本に住むすべての人に影響を与え、その影響は国境を越え、他の国々の人たちにも害を与えます。
これは議会制民主主義制度だけに頼っていたのではどうしようもないということを意味します。まさに国籍、民族の違いを乗り越えて一緒になって原発体制に抗う行動を起こさなければいけないということです。
7月13日、11時に有楽町駅前ビックカメラ店頭前に集まって、12時から、15年間に64基の原発製造・輸出を公表した東芝を相手にして、原発輸出反対、東芝製品のボイコットを掲げるデモストレーションをはじめます。その後、銀座4丁目から新橋に向かい、新橋駅前でも同様の行動をして、有楽町に戻ろうと思います。

そして4時から、原発メーカー訴訟の判決、5時半から記者会見、6時から日比谷図書館で総括会を持ちます。韓国から金容福(Kim Yongbock)博士がこのためにわざわざ来日され、国際連帯運動が今、どうして必要なのかというお話をしてくださいます。韓国の独裁政権との闘いを民主化の旗を掲げて国際連帯運動を構築しながら進めてこられた経験をお持ちです。

記者会見の要旨を事前に公表します。メーカー訴訟の敗訴は決定的です。なぜならば、東京地裁は原告の主張(①原発は違憲、②原発メーカーのビジネス契約は無効、③原発メーカーの賠償責任)に対する被告メーカー側の答弁を待たず、結審を宣告したからです。これは、東京地裁は、被告の言い分を聞くまでもなく、裁判所としての見解を出す準備ができたということを意味します。

私たちが判決を前にして有楽町の家電量販店の前で、東芝の原発輸出に反対し、東芝製品の不買運動を国際的に訴えるのは、私たちの運動の重点を、法廷から街頭へ、すなわち原子力村への直接的な抗議活動をはじめるという、宣言なのです。それは裁判所の姿勢に対する抗議でもあります。

金博士の韓国から送られてきたメッセージを改めてご紹介します。

親愛なる友人へ、
我々が核兵器のない世界の為に、「世界的な軌道」飛び込む非常に重要な時です。

1) 
世界的な状況は、2016年のこのとき、しっかりと査定されなければなりません。
2) 
東京(713日)でのメーカー訴訟後の闘いは、核から解き放される運動の新しい段階と方向を指し示すものでなければなりません。 韓国への巡礼は、この問題を解決していく重大な熟考の時でなければなりません。 それは、713日に行う「有楽町」での行動のフォローアップでなければらないのです。
3) 8
月(4~8)の韓国で話し合いによって、(東芝に対する)BDS(不買、投資引き上げ、制裁)と国際法廷のような、将来の行動につながる、全
アジアと全世界的な具体的な成果を生まなければなりません。
4) これは、核兵器のない世界の新鮮な「言説」(Discourse)を要求します。
私は、二回目の韓国の戦略会議で発表した私の考えを皆さんと共有したいと思いました。

私は、世界中のいろいろなグループによってなされていることを調査し始めました。私は日本の友人と韓国の仲間との間での8月での出会いの期間とその後において、多くのなされるべきものが現れるのは間違いないと確信しています。
みなさんによろしく。
キム・ヨンボク(金容福)

記者会見での発表内容(原発メーカー訴訟の会・本人訴訟団
     2016713
A 本日の判決内容に関する見解
B 今後の行動予定
1) 控訴状の提出(2週間以内)、1審の主張の継続
① 原発の製造と輸出は違憲
   原発メーカーのビジネス契約は公助良俗に反し無効
③ 原発メーカーの賠償責任
2) 法廷外における国際連帯運動の展開
――東芝への国際的なBDS運動の展開――
   本日12時からのJR有楽駅前ビックカメラ店頭での示威行動の実施
   世界キリスト教会協議会(WCC)への提起
   WSF(World Social Forum2016 Montreal 大会への出席(8月)
④世界各国の反原発運動体との連帯の呼びかけ
注:BDS(Boycott不買運動、Divest投資引き上げ、Sanction制裁)
3) その他
8月4~8日の韓国訪問(20名)―韓国被曝者の記者会見に参加
――世界初の、アメリ政府の原発投下の責任を問う提訴――

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