朝日新聞への公開質問。
オバマの演説のthousands of Koreansを数千人の朝鮮人と翻訳しながら、 ソウル特派員の「朝鮮半島出身の被爆犠牲者は広島で5万人、 長崎で2万人、死者は広島3万人、長崎1万人と推定される」 という記事を出している。
どうして「数万人」と訳さなかったのか、また「数千人」 と訳したが事実と異なっているという説明をしなかったのか。 またこのあまりに高い死亡率の原因は何であったと理解しているの か、なぜそのことを究明する記事を書かないのか、 朝日新聞の見解を回答いただきたい。
崔 勝久 原発メーカー訴訟の会本人訴訟団 事務局長
オバマ大統領の、thousands of Koreans」 という広島演説に関して以下の投稿がありました。
「朝日で数千とありましたが、東京新聞では「多くの」 となっていました。正確には、数万のとすべきでしょうね。
朝鮮人被爆者について書かれた本は、 以前崔さんから聞いて調べたのですが、 広島県朝鮮人被爆者協議会編『白いチョゴリの被爆者』1979 です。
そこには、当時広島市に侍従していたとみられる朝鮮人数 53000(推定)
その中で被爆したもの 48000(推定)
被ばくによって一年以内に死亡もしくは行方不明になったもの 30000(推定)略
とあり、「広島で約三万人、長崎で一~二万人、計四~ 五万人もの朝鮮人の生命が異郷の地で瞬時にして奪われた」 としています。
5万3千のうちの3万人という死亡率の高さに注目する必要がある と思います。ちなみに、広島市全体では35万人のうち死亡14万 です。
そこには、当時広島市に侍従していたとみられる朝鮮人数 53000(推定)
その中で被爆したもの 48000(推定)
被ばくによって一年以内に死亡もしくは行方不明になったもの 30000(推定)略
とあり、「広島で約三万人、長崎で一~二万人、計四~
5万3千のうちの3万人という死亡率の高さに注目する必要がある
東京新聞がオバマのthousands of Koreansを数千人の朝鮮人と訳すことの問題点を理解していたようで、「多くの」と訳したのでしょう。しかしいずれも、読者にかくも多くの朝鮮人が広島の被曝によって死亡した事実は伝わらないものと思います。しかもその死亡率の高さの異常さはどうしてなのかという疑問をもたないでしょう。この異常な朝鮮人の異常な死亡率の高さはなぜなのか、マスコミはこの点を解明するべきではないでしょうか。
私が韓国の韓洪九という歴史学者から直接聞いた話では、被曝で倒れた朝鮮人が「痛い」とか「水がほしい」とつぶやいたとき(当然、朝鮮語です)、彼らは食べ物も水も与えられず、また病院にも運んでもらえなかったために異常な死亡率になったというのです。私の妻はこの話を私がしたらさすがに涙くんでいました。
どうして地獄のような状態の中でこのような残酷な差別が起こったのでしょうか。私はこのことを「悲しい出来事」としました。韓国では韓国に引き上げた被曝者から聞き書きをした韓国人原爆被害者協会がパンフレットを発行したと聞いています。また、日本では広島県朝鮮人被爆者協議会編『白いチョゴリの被爆者』1979と韓水山『軍艦島』(作品社)があります。このことをもって日本人の国民性とか民族性と言うことは誤りです。これはあくまでも日本の植民地政策によるものだと私は考えます。植民地政策は侵略する側、される側の国民を傷つけ、その人間性をゆがめるのです。
高史明がとらえているように、日本の天皇を頭とする戦前の無責任体制と戦後の平和と民主主義を謳った国づくりにおいて通底する思想があるのではないか、それは日本社会及び人間の闇として直視しなければ見えてこない、私たちの課題であると思います。
さてさて、朝日新聞への公開質問、「お客様オフィス」への私からのコンタクトで朝日も問題の所在は理解したようです。オバマの演説の翻訳の「技術」水準の議論以前に、thousands of Koreansを「数千人の朝鮮人」と訳して事実でない情報を流したことに対する責任はどうとるのでしょうか?
返信削除朝日新聞への問い合わせの内容
返信削除2016年5月30日月曜日 8時45分
「朝日新聞への公開質問、問題の本質は何か」を私のブログで公開していますし、朝日のHPにも投稿しました。
http://oklos-che.blogspot.jp/2016/05/blog-post_30.html
オバマ大統領の広島での演説で、韓国人被曝者に触れ、thousands of Koreansを貴社は「数千人の朝鮮人」と訳しました。「数万人」の間違いです。訂正を求めます。また社内で私の公開質問がしかるべきところに送られたと「お客さまオフィス」から説明を受けました。具体的にどの部署がどのように対処したのか、「誤訳」の見解をだしたのか報告がありません。貴社の状況をお知らせください。