2016年5月29日日曜日

オバマ演説の翻訳において、死亡した朝鮮人の死亡数に大きな誤りがあったーその訂正がないのは何故か?



オバマの演説の後、友人から以下のメールが入りました。その内容をツィターで流しました。
「オバマは朝鮮人の被爆犠牲者は数千人と演説で行っていましたね。本当に無知ですね。」そうです、演説では、確かに、thousands of Koreansになってますね。気が付きませんでした。

私は朝日新聞に電話を入れ、このようにツィターに記しました。
朝日新聞に抗議。オバマの演説でthousands of Koreansを数千人と訳したのは朝日独自の翻訳だと朝日新聞の「お客さまオフィス」の谷口氏から確認しました。事実は数万人です。翻訳自体は正しかったとしてオバマの間違いを朝日新聞はどうして紙面で訂正を求めなかったのでしょうか?

確かに英語と日本語とは数の数え方が違います。日本語では、百、千、万、十万、百万を数を数える単位にしますが、英語ではhundred, thousand, millionという単位になるのです。そこで私はアメリカで教鞭をとる「在日」のFB友人に以下のメールを出しました。

(崔)Obamaの使った英語の翻訳に関して質問があります。友人からのメールです。「オバマは朝鮮人の被爆犠牲者は数千人と演説で言っていましたね。本当に無知ですね。」確かに、thousands of Koreansと言ってます。何万人は英語で何と表現しますか。これはObamaの無知ではなく、翻訳者の無知ではないかと思うようになりました。いかがですか?

朝日新聞に確認したところ、翻訳は朝日だということでした。そうすると、オバマは数千人と理解していたか、数万人をそう表現したか、朝日はそのまま翻訳したが、数千人ではなく、数万人の朝鮮人がなくなったという事実を歪んだまま伝えたというきとになります。担当者は、外報部、政治部に伝えるというきとでしたが。他の新聞は確認していませんが、おそらくおなじでしょう。

(友人)色々な方に聞いてみましたが、thousands of …. という表現は、あいまいで、何千人と訳されることもあるけれど、それ以上何万人も含むということで、Obama の表現は、的確ではないものの間違いではない、というのが大方の見方のようです。別にtens of thousands という表現があるので、そちらの方が、何万人に近いので、そのほうが正確だったのではという意見もありました。日本語訳の数千人というのは、文脈から考えて明らかに誤訳と言えると思います。意図したか意図していないかはわかりませんが。数千人にあたる英語の表現としてはa few thousandsがあり、thousands of は明らかにそれよりも多い数を曖昧にさしていると考えられます。

いずれにせよ、これは日本語と英語の表現の違い、翻訳の難しさが絡んではいますが、Obamaの演説は、もっと正確な数を述べるべきだったと思いますし、翻訳者はコンテクストを理解して、もっと正確な訳をするべきだったと思います。White House、朝日、にもっと正確な数に忠実であるべきだという、コメントを送ることはできるかと思います。White House は外国語の手紙も読むそうです。私も英語はネイティブでないので、私の言っていることが100%正しい自信はありません。あと何人かメールをしたので、返事が返ってきたら、お伝えします。


政権が意図して数を少なく言おうとしたとは考えにくいという意見が多かったです。日本語では数万と数千とでは大きな違いがありますが、英語では、1,000単位で区切るので(1,000,000)何千人と何万人との差が日本語ほどはっきりしていないということです。感覚としては、何千何万ということだと思います。微妙なところだと思います。


(崔)どうもありがとう。私も同じ意見です。オバマはもっと正確に言うべきであったとは言え、間違いではないということですね。翻訳者がことの重大さを認識していなかった、あるいは数万人もなくなったことを知らなかったということでしょう。さらに、被爆後の朝鮮人の死亡率が圧倒的に高いという問題があります。ここで関東大震災の虐殺に通底する差別の問題があるということを知らせるいい機会だと思います。「朝鮮語で水を欲しい」、「痛い」と言ったら朝鮮人とわかり、病院に連れて行ってもらえなかったからです。その記録が日本でも出版されていますし、韓国でもあると聞いています。この事実は広く共有化されるべきだと思っています。


これは「悲しい出来事」ですが、広島は被害者であったのは事実ですが、数万人もの朝鮮人が広島にいたという事実は、日本の植民地支配の結果であり、広島の被害はまた、朝鮮への加害の事実はなかったこととするものではありません。朝鮮人の被曝の問題は、アメリカの原爆投下ともに、植民地支配の責任の問題を含み、「悲しい出来事」はその延長線上で起こったということをしっかりと認識させてくれます。


朝日新聞をはじめ(間違いなく、他の新聞社も同じでしょうが)、オバマの演説の内容をそのまま(大学受験レベルの英語の知識でー事実、朝日新聞の「お客さまオフィス」の谷口某氏はーこの翻訳で間違っていないと言い張りました)日本語に翻訳し、thousands of Koreans という多少曖昧なニュアンスは残るが、間違いではないスピーチの中の数字に何の疑いをもたず翻訳した結果、読者は朝鮮人の犠牲者は数千人と信じ込み、実態は、その何十倍も多い数万人であったこと、また「悲しい出来事」があったことにさえ黙認していくことになるのです。

しかし私たちはネットを通してでも広くこの事実を伝えていく必要があると思います。朝日はオバマの演説のスピーチの翻訳を間違ったとは言えませんが、何らかの形で、翻訳では数千人の死亡としたが、朝鮮人の死亡は数万人に及んでいるということを読者に知らせる必要があったでしょう。これは他の新聞社も同じです。

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