2014年5月10日土曜日

「台湾・ひまわり運動が問うていること」台湾現役新聞記者の報告を聞いて

昨夜、台湾・蘋果日報記者の呉慧玲さんの「台湾・ひまわり運動が問うていること」というタイトルの話を聞きました。さすが現役の記者ですから、取材を通して知ったことの話はとても興味深いものでした。

国会占拠は最初300名から始まり、FBを通して全国の学生に伝わり、それを支援する多数の「大人」達は学生をサポートする役に徹し切ったそうです。学生から大学教授、大学全体、弁護士、一般市民への共鳴と支援の輪が拡がり、最終的には50万のデモにまでなったとか。ひまわり運動の名の由来は、国会占拠した学生を支援したいと申しいれた花屋さんが、たまたまお店に残っていたひまわりを持ち込んだところからつけられたというはなしでした。

既成の政党、組合、市民グループの活動には参加していなかった学生がまず行動を起こし、自分達で決めるべきだという強い思いから民主主義を求める「ひまわり運動」として拡がりこのような形になったことを記者自身も胸を張って報告していました。

彼女は、国会占拠の運動と、第四原発の運動をともに自分たちで決める民主主義という共通点と説明していました。

緊急セミナーに参加した人はあまりに日本の事情と違う台湾の学生、市民運動の拡がりにただ、ため息という感じでした。

しかし私は積極的に彼らと何を一緒にやるべきなのか、この点を追求すべきだと強く思います。彼らが廃炉を求めている第四原発は日本の日立、東芝、三菱重工が建設したものであるということから、日本では彼らの台湾からの撤退を求める運動を日本でやるべきではないか、日本の現状を嘆くのではなく、国際連帯運動を具体的にはじめる、ここからやるしかない、と思います。

いかがでしょうか?





参考資料:
2014年4月29日火曜日
林義雄さんのハンストは継続中か。台湾市民の求めるもの

2014年4月26日土曜日
日本の市民から林義雄さんへのメッセージ(日本語と中国語)

2014年3月29日土曜日
隣国台湾の「革命前夜」の実態を知り、学びましょう!





3 件のコメント:

  1. トルコの久美子2014年5月11日 22:29

    台湾・蘋果日報記者の呉慧玲さん!「台湾・ひまわり運動」の報告をありがとうございました。
    台湾での国会占拠の運動と、第四原発の運動が50万人デモに繋がっている…台湾では自分たちのこととして捕らえ、行動している。
    日本では、若者が感じていないのである。大人が感じていないのである。
    日本人は福島原発事故でも目がさめないのである。
    広島・長崎原爆投下でも目が覚めないのである・・・。
    なぜかマインドコントロールされているのである。
    なぜなら、原発メーカー日本の日立、東芝、三菱重工であることさえ知らないのである。私は原発裁判訴訟からオクロスのブログを開き、そこから原発メーカを知ったのである。私たちの身近な電機メーカーの日立、東芝、三菱が原発メーカーであることを知った時、人々は驚くのである。トルコでもそのことを私が反した時、人々は驚くのである。各メーカーの会社の中にも、原発建設反対者がいるはずである。利益追求で会社は原発建設に手を染め、だんだん売り上げが大きくなり、会社管理者側は利益追求に走っているのである。そして、台湾にも20年以上前にも建設し、トルコへも売ったのである。
    それにも飽き足らず、阿部首相は世界に売り歩いているのである。先日もドイツで質問されるや、もっといい原発を作るなどと断言するなど異常発言をしている。
    台湾の市民や青年たちは、私達に何を求めているのか?日本に期待して無いかもしれない・・。
    その為、なお一層このような大きなデモに膨れ上がっているのだと思う。
    台湾からの撤退ばかりでなく、海外にこれ以上の日本を恥をさらしてほしくない。

    私達は不買運動を起こさなければならない・・。三菱、日立、東芝が原発を建設していることを私達はあらゆる場所で訴えていかねばならないと思う。先日、福島南相馬で私は、そのことを訴えた。
    多くの人々が知らなかったのである・・。海外でこのメーカーがどのように思わているか?
    ブッラクリストに挙げねばならないと・・。これらの会社は、原発建設で金儲けしていると・・。
    社員はそこで甘い汁を吸っていると・・。










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  2. 崔さんへ

    住民投票と国民投票は台湾では同じく「公民投票」と呼ばれています。
    いわゆる日本の地方自治体を単位やる住民投票は、台湾では
    「地方公民投票」と呼んで、日本語の国民投票は「全国公民投票」と呼んでいます。

    2003年に、「公民投票法」が通過したので、
    国民投票をやるには、特に法律をつくることはいりません。

    またもしかしたら、記者は言っているのは
    現在の「公民投票法」自体、問題があり
    (詳細はこちらを参考してください
    http://www.jtgt.info/?q=node/397
    簡単にいうとハードル高すぎる。)
    なので、これからの運動の方針として、
    「公民投票法」の改善法案を作ることと、
    「公民投票法」を変更しない前提で、「核四特別公民投票条例」を作ることが
    議論されています。

    ウィジ

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  3. 私は時間が取れず、呉慧玲さんの講演が聞けずに残念でした。(呉慧玲さんとは今回、5/7にちょっと会話をしました。)
    私は、台湾のひまわり運動の推移に注目していました。途中では混乱もありましたが、何とか平和裏に終結してよかったと思います。国会占拠の元々の発端は、大陸との通商協定を国民党政権が秘密裏に進めて、その事後承認を国会で時間をかけて審議するという約束を破ったことにあったと思います。この通商協定が成立・締結すると、台湾の不利益は多いのではないのでしょうか。
    核四の工事ですが、多分70%くらい進捗した段階で工事は中断しています。国民党政権は工事を再開したいのですが、日本の福島の事故も影響し、また工事の途中で火災が発生したり何かとトラブルが続いています。今、核四を廃炉にしようという運動が盛り上がっており、国民投票で決定しようという流れもあります。台湾は日本より民主的だと思います。
    台湾には既に3か所、計6基の原発が稼働しています。面積が小さい台湾で、そんなに原発は必要ありません。地震国の台湾では、危険な原発は全て廃炉にした方が良いと、私は思います。
    今、核四の工事が進んでいる場所ですが、日本が台湾を植民地にした時に、日本軍が台湾を武力制圧するために最初に上陸した地点です。それで台湾では今、日本による二回目の侵略だとも言われています。
    関連したことですが、日本は今、トルコで原発工事を受注しようとしています。美しい海岸(湖岸?)が原発で汚されようとしています。今、これに反対する国際連帯の動きもなされています。

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