2014年4月15日火曜日

「4・12、13原発メーカー訴訟の会in仙台」を終えて ---青柳優子

41213原発メーカー訴訟の会in仙台」を終えて
                               青柳優子

 仙台でも「原発メーカー訴訟の会」原告の集まりをしようという話が本決まりになってから一月ほどで、会を開くことができました。そのため、準備の過程で会場の変更等、不備な点が生じて福島県郡山市から参加してくださったお二人にはご迷惑をおかけしてしまいました。重ねてお詫びいたします。

 さて、両日の報告の詳細については、事務局長の崔さんのブログに仙台に来てくださった朴鐘碩さんの「報告」がアップされていますので、そちらをご覧ください。私からは、参加者から寄せられた声を中心に報告したいと思います。

 まず、朴さんのご講演については、以下のような感想でした。
そのような闘争があったこと自体、知らなかった。映像を見て、また「その後の日立闘争」の話を聞いて、その不屈の姿勢に感動した。原発メーカー日立と労働組合の体質に対する批判の鋭さは、その中にいつづけながら闘った人だからこそのものと思われる。初めは民族差別問題とメーカー訴訟とどんな関係があるのかなと思ったが、話を聞いてわかった、我々は人権を無視する社会に生きている、人権は朴さんのように自ら闘ってかち取るものなのだ、そう思いました。朴さんの闘いは40年前、高校生だった頃に知った。その後、結婚して夫が不当解雇されたとき、いつも朴さんの闘いのことを夫に言って会社に通い続けるよう、励ました(後に会社と和解が成立した)。10代のころに知った朴さんの闘いは強烈な印象でずっと心に残っていたが、40年後にお会いできて感慨無量です。

島さんのご講演については、まず「今まで見たことのないタイプの弁護士」というのが、共通した印象のようでした。すごくかっこよくて、俺もあんなふうになりたかったなあ、とある男性の弁。とてもいい集まりだった、団長もかっこいいし、と女性。福島原発爆発事故後を生きる私たちにとって「ノーニュークス権」という新しい人権を求め、認めさせることの重要さ、意味がわかった。裁判所に行ったら「原告席」に座るんですよ、と言われて、あっそうか、私は「原告」だった、傍聴じゃないんだと気がつきました。裁判に行ってみようかな。島弁護士のライブ公演に行きたい、若い人を誘えるね、という声もありました。

感想は大体以上です。冒頭にも書きましたが、今回の集まりは準備の時間的な制約で、とにかく「仙台在住の原告の顔合わせ」に的を絞りました。仙台の原告はメールを使っている人がごく少数なので、13日の案内のチラシは出欠の返信用ハガキを同封して郵送。13日は出席の返事より7名多い32名の方が参加したので、準備した資料が足りなくなりました(これも反省点)。でも、署名用紙は各自持ち帰ってくれたようです。「訴状」全文を製本して見本に1冊持っていったら、会終了後に欲しい人が複数人現れ、帰宅してから作り次第に発送しています。特にうれしかったのは、「金曜デモであなたからチラシをもらって入ったのよ」と声をかけてくれた人がいたことです。

以上、規模は小さかったですが、中身が充実した集まりになったと思います。そして、今後、お互いに声をかけあって「ゆるいミーティング」をもちたい、東京地裁ツアーをやろうよ、と盛り上がっていることもご報告したい点です。


以上ですが、今回の集いの成功は、朴鐘碩さんの力強くも繊細でまっすぐなお人柄がにじみ出たご講演と、島昭宏弁護士のウイットに富んだ知的でおしゃれなご講演に、参加者が大いに気づかされ、また励まされたからだと思います。遠路いらして、ご講演くださったお二方に心から感謝いたします。

3 件のコメント:

  1. 崔さま

    メーカー訴訟の原告の一人、安井と申します。

    13日の仙台での講演記録拝読しました。
    日立就職差別闘争のことは今回初めて知りました。
    60年以上生きてきているのに、
    全くいかに漫然と日々を送ってきたかと
    突きつけられるような思いでした。
    ことばの一つ一つが胸に刺さってきました。
    ありがとうございました。

    ともかくお礼をと思い、メールさせていただきました。

                         安井朝乃

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  2. 素晴らしい講演会だったと想像いたします!そして素晴らしい出会いが、たくさんあったのだと思います。市民が今まで出会ったこともない人たちとの交流が始まってる・・・。日本だけでなく、世界からも・・。
    今日はベラルーシ人とドイツ人20名がシンポジュームの帰りに、私達の抗議集会に参加して、ロシア語と、ドイツ語で、抗議スピーチををしてくださいました。
    スパシーバ!ダンケ!!

    『世界が日本のことを考えている』(共同通信取材班)本の中に、ベネデイクト・アンダーソン氏、アイルランド政治学者が、『官僚や企業幹部の責任をもっと追及すべき』更に、『日本のメディアは官僚や大企業に近すぎる』と・・、更に、『個々の役人や企業幹部を追求しないと・・。』今日私は、永田町・参議院会館会前で、マイクをもって抗議スピーチをさせて戴きました。、『もう直ぐ政治家、官僚、役人、大企業, 原発メーカーに、裁判訴訟が始まる』と。更に、『1月30日三菱、東芝、日立、ゼネラル原発メーカに裁判訴訟が始まった』と・・。世界の原発反対の市民が、あなたたちを許さない』と。責任を取らない人の集まりが霞が関の人々です。恐ろしいことです。恥かしい事です。

    日本国憲法前文に、『全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する』とあります。また『自国の事のみに専念して、他国を無視してはならない』とも書いてあります。
    今の日本の政治は憲法違反です。福島の人々は恐怖の中での生活をしています。そうではありませんか?どんどん、私たち市民は、追求をしていきましょう!日本のマスコミがだめなら、世界のマスコミ関係者に伝えましょう!

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  3. 追加

    日本国憲法を市民はしっかり読んでまいりましょう!
    そして、もうすぐ、国連憲法も学びましょう!
    私たち国民を、市民を、守る武器は何でしょうか?
    憲法です。
    この憲法をもって、私たちは政治家を、官僚を、役人を、原発企業メーカを追求しましょう!

    トルコの国民の95%はイスラム教徒です。先日、東京新聞に掲載されました。
    インドネシアで、原発についてのイスラム法裁判のイスラム法学者による、判決が出ました。ハラン!罪である!原発はNoです!

    現在のトルコのタイプエルドアン首相は、政治集会で、ある時はイスラム教の教えを引用し、ある時は無視です!都合によってです。

    このインドネシアのイスラム法裁判の判決の結果は報道していません。トルコ国民に伝えていません。それで本当のイスラム教徒なんでしょうか?
    恐ろしいことです。トルコの国民も、日本の国民も、もっともっと、賢くならなければなりません。トルコのKMより

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