2012年8月2日木曜日

速報:川崎市議会で「慰安婦」問題、「継続審議」に


[速報]2012.8.1川崎市議会市民委員会


1 河野談話に基づき、被害者の尊厳回復に努め誠実に対応すること。
2 過ちを繰り返さないために、今日なお存在する女性への暴力・人権侵害の解決に向け、次世代に事実を伝えること。


1965年の日韓請求権協定における「完全かつ最終的に解決」条項で、何がどう解決したのか。対日請求要綱(8項目)の中に入っていない「慰安婦」問題は、未解決ではないのか。
1993年の河野官房長官談話を、自民党は否定するのか。
2009年に韓国プチョン市が「慰安婦」問題に関する決議をあげ、その中で友好都市である岡山市と川崎市に対応を求めた。岡山市議会は決議をあげたが、川崎市では無視するのか。
2012年、前回の川崎市議会で、「北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を求める意見書」を、全会派一致で採択した。この「拉致」問題も「慰安婦」問題も、「誘拐」という点では同じではないのか。
1995年に村山首相談話が発表され、アジア女性基金が発足した。しかし、その解散後も「慰安婦」問題に関する決議がアメリカ下院などであがり、ILOなどの国際機関でも勧告が出されている。これは、アジア女性基金の事業では、国際社会が認めないからではないか。
1965年の「日韓請求権協定」で解決済みという政府見解は、外交の継続性から変えられないというが、その当時に出ていない「慰安婦」問題の解決を求めるのだから、外交の継続性は保てるのではないか。
*女性の人権問題という観点からも、「慰安婦」問題の解決は重要ではないか。

これらが主な論点ですが、反論できなくなった自民党議員が、にもかかわらず「意見書」採択に抵抗したことから、以後は手続き論が続きました。最終的には、陳情は「継続審議」扱い。本日の議論をふまえ、「意見書」ではなく市議会「決議」が出せるか否かを含めて、正副委員長預かりです。

以上、ロビイングやメール送付など、私たちの活動成果も反映した議論となりましたが、現時点では再度「継続審議」扱い。私見は述べませんが、これが川崎市議会(市民委員会)の実情です。今後も、闘いは続きます。

佐藤和之(求める会かわさき)

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