2012年8月19日日曜日

今岡さんのモンゴル情報ーウラン採掘跡地を訪れて


今岡さんのリポートでもモンゴルは容易ならざる事態であるような気がします。
ここはモンゴルからの正確な情報をいただき、政治的な立場や信条の違いがあってもできるだけ多くの人と協力し合って何をすべきか協議し、具体的なアクションを起こしましょう。

大阪大学の今岡良子准教授がモンゴルでのフィールドワークで、ウランバートルから800キロ離れたマルダイに行かれています。現地から、FBを通してどのような状況なのか情報発信されていますので、みなさんにお知らせします。

旧ソ連のウラン採掘の跡地は何の対策もなされておらず、専門家の放射能測定器で高い線量が明らかになっているそうで、早急な救援措置が必要というアピールをされています。
現地の人との協力で私たちに何ができるのか、今岡さんの詳細な報告と具体案を待ちたいと思います。基本的なモンゴルの情報は8月1日に、原水禁の学会で発表されています( http://www.oklos-che.com/2012/08/blog-post_3.html )。 崔 勝久

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住民からも反対運動の先頭に立つと宣言した(人)がいました。住民の中に6人測り隊を組織することは、可能です。

マルダイを管轄するダシバルバル郡はすでに鉱山会社からお金が落ちてるんじゃないかと思うほど、近代化がすすんでいました。

地元では生活がかかっているので、真剣に闘います。ウランバートルの人はまず自分の生活があるので、あとまわしになり、私たちを待つようになります。でも、今回、地元の人が動く感触をつかみました。これが成果だと思います。(8・21)文責 崔


お騒がせしました点、説明します。マルダイで放射線量を測ったのは、私ではなく、同行者で、放射線管理の専門の仕事に従事していました。計測器はアメリカ製で、メーカ
ー名は聞きませんでしたが、本人が今外国にいるので、帰国したら説明するはずです。6万円ぐらいの簡易計測器で、5.8microsV/hを示している写真はレバーが右になっているので、α、β、γ線の合計です。計測者はもちろん、私も、計測器に誤差がでること、その範囲は認識しております。計測者はウランバートルにいる時も常時計測しているので、それとの比較で解析しています。5.8microsV/hの計測地点は、旧ウラン鉱山内鉄道にウラン鉱を積載したポイントで、こぼれ落ちたウラン鉱がそのままあるところです。

廃鉱にする時にはロシア人労働者が黒いもので覆っていたそうですが、モンゴル人の廃棄物利用者が再利用し、なくなったと、地元の人の話です。積載ポイントの麓で測って、この数字なので、上にあがり、中心で測ると、もっと高かったのかもしれませんが、恐れをなしてすぐ退散しました。ウラン鉱のあるところで測ったので、計測器にがどうであれ、放射線量が高いのは当然の結果です。ちなみに、同計測器で、同郡内の一般の人が住んでいるところで、0.2-0.4microsV/h 。ウラン鉱山が周辺に3つあります。同県を出て数百キロ離れ、他県に入ると0.1-0.07と下がりました。モンゴル国の各地にウラン鉱山があり、原産協会のレポートでも線量の高いところが1000カ所あるということでした。(8.20)

モンゴルの核廃棄物処理場候補地となったドルノド県マルダイに行って来ました。そこは社会主義時代にソ連とモンゴルが秘密協定を結び、ウランを掘っていた鉱山です。市場経済以降後、カナダの会社が入りましたが、今は廃墟になっています。誰でも入れます。ウラン鉱はむき出しのまま山積みでした。

マルダイの近く、遊牧民が言いました。放射能についてはわからない。しかし、広島原爆については習ったし、自分でも本を読んだ。核兵器の原料はウラン。だから私の故郷から掘り出してはいけない。核兵器の原料だからです。ーモンゴルの東部、ヒロシマは風化していない。

このマルダイの廃墟から建築用資材を再利用し、バヤンドン郡とダシバルバル郡で住宅の基礎を作ったり、またバヤンドンでは幼稚園を建てていました。古い家でもこの資材を使った家は0.4micro sV/h。SAVE Bayandun ! SAVE Dashibalbar!

ウランバートルのAnti Nuke たちはマルダイ周辺のソムで映画を上映し、新聞を配ります。住民と話せば、ほとんどの人が大きな声で反対の意志を明らかにします。できることは、たくさんあります。特に、日本にいて、福島の現状を伝えられる人は、どんどん翻訳して、こちらの活動家を支えてください。新聞を印刷するために少しずつカンパも集めてください。やることはたくさんあります。

モンゴルの反核活動を鉱山周辺の住民に広めるため、新聞を発行します。100万トゥグルク必要です。100円は1700トゥグルクです。新しい政権はウランを掘ることを否定していません。そのことの経済性は見えているけれど、ウランを掘ることでどうなるか、まだわかってないのだろうと思います。地域住民も石炭と同じように思っているとのこと。放射線と人体とのかかわりなど、基本的な知識から科学的に理解するための情報誌が今もっとも必要です。そのためには日本語のできるモンゴル人は日本で公開されているウラン、原発、放射能、廃棄物関連の情報をどんどんネットにあげてください。

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