2012年3月31日土曜日

北朝鮮の「人工衛星」発射予告についてー反対すると「非国民」になるんですか?



「脱原発かわさき市民」のメンバーの一人の要請に対して多くの方が、 「沖縄へのPAC3ミサイル配備に反対する共同声明に賛同いたします」と対応されており、ほっとしています。これは北が「人工衛星」を飛ばすということに対する対抗手段についてそれは必要なしというご判断ですね。そんなことを言うと「非国民」という大合唱が聞こえそうな世の中になってきました。多くの日本国民が「北朝鮮」は消しからんというナショナリズムの宣伝に乗せられているのに、「脱原発かわさき市民」のみなさんの沈着な対応に敬意を表します。

日本の原発はいつでもプルトニュームをとりだし核兵器を作るために必要と日本の政治家たちは考えてきました。アメリカをはじめ世界の列強はアメリカの戦後の核戦略と歩調を合わせ、或いは対抗して、核兵器をつくって(そのために原発を建設して)来ました。

リビアはお金をもらい核兵器を放棄したため、腐敗が拡がり、一挙に政権は潰されました。イラクも同じです。武器を放棄すると必ず大国の餌食になるというのは、残念ながら世界の現実です。あのいつ潰れてもおかしくない、貧しく、小さい国である「北朝鮮」が世界の大国に話し合いのテーブルに就くとかつかないという議論を可能にしているのは、現実問題として、彼らが核保有国だからです。

日本は「拉致問題」を前にだし、北朝鮮に対して戦争責任を取り、国交を結ばなければならないという歴史的な課題が話題になることさえなくなりました。これは大変危険なことです。植民地支配の清算をするというのは、現在においても他国に対して植民地主義政策をしない、加害者にならないということですから、それを平気で原発輸出を決定し、使用済み核燃料さえ海外で埋めようということを計画しているというのは、現在においても戦前と同じ植民地主義の国だということです。

即ち、原発体制は国内植民地主義によって地方を搾取し、弱者を切り捨てる植民地主義だというように考えればよくおわかりになると思います。

従軍「慰安婦」の問題、それに長崎・広島で被爆した多くの朝鮮人が韓国と、「北朝鮮」にはそのまま生存しているということ、それらの問題を解決して来なかったのは韓国政府の「不作為」だという韓国の憲法裁判所の判決がでたのはみなさん、ご存知ですか。ですから韓国の李明博大統領は日本政府に「人道的な解決」を強く言わざるをえないのです。

★在韓被爆者2世の証言
http://www.oklos-che.com/2012/02/1945747410102002700-hanjeongsun111walk9.html
★「慰安婦」問題での政府の不作為を違憲とした、韓国の憲法裁判決定の意味すること
http://www.oklos-che.com/2011/12/blog-post_13.html

しかし残念ながらマスコミも、多くの国民も、従軍「慰安婦」問題と「在韓被爆者」問題に関してこれまで日本国が解決せず、日韓条約で解決済みだという政府の言葉に惑わされそのまま信じて政府に対応を迫ることをしなかった自分たちに責任があると理解されていないようです。

「大韓民国と日本国間の財産及び請求権に関する問題の解決と経済協力に関する協定」には、「両国の間に解釈をめぐる紛争があるときは、まず外交上の経路を通じて解決を図る。それで解決ができない場合は、両国と第三国の委員を加えた仲裁委員会を2か月以内に立ち上げ、その決定に服する」とあります。まず両国の一つが「解決済み」ではないというお互い違う解釈がある場合のことはしっかりと日韓協定書には記されている事実を確認ください。

以上のことから、北朝鮮の「人工衛星」が間違って日本に落ちることに備えて首都圏と沖縄にPAC3ミサイルを配置して応撃するという政府の方針に対して、「沖縄へのPAC3ミサイル配備に反対」という立場を表明してくれた川崎の仲間がさらに突っ込んで、どのような歴史的な課題があるのか、戦前の植民地主義はどのように清算されたのか、あるいは現在も続いているのか、より深く考えてくださればと願ってやみません。その中に「在日」が公務員試験に通っても(川崎は政令都市で初めて門戸を開放したことで有名)、管理職になれず、働く職務も制限されており、それを制度化したのは川崎だけだということもはいるでしょう。

「脱原発」に取組み、瓦礫問題に関わるのは、自分と家族の生命を守ることであり、同時に、自分なりの歴史的な認識をしっかりと持とうとすることです。

今、私たちの仲間の中で2名の人がソウルに行き、在韓被爆者と会い、抱擁したと聞いています。彼らの話を聞きたいというMLでの要望がありました。是非、実現させたいと考えています。そこには他にも多くの日本人が参加したと聞いています。彼らをお呼びして一緒に現地の声をどのように聞いたのか話を聴きませんか。

注:WAN(Womes's Action Network)のHPで、野田発言が問題になっていることを知りました。懲りない輩!
投稿者 : midori 投稿日時: 3/30 (22 ヒット)
女のニュース
野田首相の従軍慰安婦は「事実と乖離」発言、韓国内で強い反発
韓国の国家行政機関・女性家族部は29日、野田佳彦首相の日本軍慰安婦関連の発言に対し、遺憾の意を表明した。複数の韓国メディアが報じた。

 野田首相は26日に行われた参院予算委で、韓国の日本大使館前に建てられた「慰安婦の碑」に「日本軍性的奴隷問題」と書かれた記述について、事実と大きく乖離(かいり)していると答弁した。・・・
2012年3月29日 サーチナニュース

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