OCHLOS(オクロス)は民衆を意味する古代ギリシャ語です。私は民衆の視点から地域社会のあり方を模索します。すべての住民が一緒になってよりよい地域社会を求めれば、平和で民衆が安心して生き延びていく環境になっていくのでしょうか。住民は国籍や民族、性の違い、障がいの有る無しが問われず、貧困と将来の社会生活に絶望しないで生きていけるでしょうか。形骸化した戦後の平和と民主主義、経済優先で壊された自然、差別・格差の拡大、原発体制はこれらの象徴に他なりません。私たちは住民が中心となって、それを憂いのない地域社会へと変革していきたいのです。そのことが各国の民衆の連帯と東アジアの平和に直結する道だと確信します。
2011年9月7日水曜日
東京湾の原子炉ー川崎の東芝の臨界実験原子炉について
東京湾に原子炉があることを知っている人は多くないと思われます。川崎の臨海部にある東芝の臨海実験原子炉のことです。出力が200ワットの小さなもので、原子炉そのものも人間の背の高さくらいだとか。熱もなく、手で触っても問題ないということです。
しかし6日に私たちが観た、東芝の原子炉の事故に備えるという、緊急事態応急対策拠点センター(川崎オフサイトセンター)の大それた装備とシステムはどう受けとめればいいのでしょうか。福島で話題になった、放射能汚染の状況をリアルタイムで伝えるSPEEDIは勿論、住民の避難を指示する体制まで完備されていました。
東芝と当局が説明するように、どんな事故が起ころうと200メートル範囲内、即ち東芝敷地内で完全にコントロールができるというのであれば、あのような過重な危機管理体制は何のためのものなのでしょうか。原子炉のあるところには(実験炉で文部科学省の管轄)は全国で22か所で法律で定められているとのことで不要だけれど、いざという場合(各地区に火事に備えて消防署があるように、という説明でした)のために備えているというのもその説明には無理があります。
火事が起こっても隣家には絶対に影響を与えないというのであれば、高層ビルの火災用の消防車を備えた消防署を作る必要はないのです。私は、一度臨界状態になった原子炉が何らかの理由に人間の手でコントロールできない事態が想定されているが故に、それに備える応急対策拠点センターが設置されていると考えざるをえません。
参照:津波への備えのない、エコ発電都市川崎の実情を目撃
http://www.oklos-che.com/2011/09/blog-post_06.html
追加:川崎の研究用原子炉、大丈夫? 市民、隠せぬ不安 /毎日新聞神 奈川版
http://www.oklos-che.com/2011/05/blog-post_31.html
週刊プレイボーイNEWS:ビル・ゲイツも出資? 東京湾で人知れず、原 子炉が稼働していた(2011年5月1日付)
http://www.oklos-che.com/2011/05/blog-post_5462.html
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