2011年8月19日金曜日

沖縄からの便りーはいたい。「カマドゥー小(ぐゎー)たちの集い」の知念ウシです。

お盆が終わり、風が涼しくなってきましたが、お元気のことと思います。さて、わたしたち「カマドゥー小たちの集い」の「普天間の空・普天間の大地はわたしたちのもの 風船あげよう」行動が、無事、8月10日に終わりましたので、ご報告申し上げます。本来ならすぐにご連絡差し上げるべきですが、その直後のお盆や沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落炎上事件から7周年を迎えた13日に行われた「オスプレイ沖縄配備反対断固阻止!米軍ヘリ墜落事故7年 動かせ普天間!許すな県内移設!8・13抗議集会」(主催・沖縄平和運
動センター、普天間爆音訴訟団など)への参加等々で、この日となりました。ご容赦ください。
 
当日は、一般市民のみなさんの他、普天間爆音訴訟団、「ヘリ基地いらない、二見以北十区の会」や平和市民連絡会からもご参加いただきました。今帰仁村からは、「仕事で行けないけれど、自宅のベランダから20個あげた」というご連絡もいただきました。那覇市でもあがりました。当日のお昼のテレビニュースでも取り上げられたため、駆けつけてくださる方、激励の電話なども多数いただきました。どうもありがとうございました。
その様子は以下のとおり、琉球新報、沖縄タイムス、琉球朝日放送で紹介されました。どうぞご覧ください。

8月8日記者会見の様子
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-180322-storytopic-1.html
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-08-09_21852/

8月10日当日の様子
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-180412-storytopic-1.html(動画付)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-180383-storytopic-1.html(前の記事と少し違います)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/20110811_21955/
http://www.qab.co.jp/news/2011081030047.html(琉球朝日放送のニュース)

また、8月14日の沖縄タイムス「読者の声」の欄に次のような投書が載りました。宜野湾市在住の20歳の大学生、山城理美さんという方からのものです。

風船揚げ抗議 勇敢さに感謝
10日、米軍機への抗議として、宜野湾市内9か所でたくさんの風船が空に揚げられました。私は新聞を通してその状況を知ったのですが、なんて勇敢な試みなのだと感激しました。「風船を危険だと思うなら、軍用機を飛ばさないでください」と思うのは道理です。
沖縄県民の空を異様な光景にしているのは米軍であり、またアメリカと対等な外交関係を築けない無力な日本政府です。夜、雨も降っていないのに雷のごとき爆音を轟かせるあの物体に強い憤りを感じるのは、私だけではないでしょう。
 上空から見下ろせば、誰でも、戦後の焼け野原からこれだけ復興を遂げている沖縄の力強い精神を感じることができるはずです。ご先祖様にも、沖縄から米軍基地がなくなったという報告ができる日まで、諦めずに、不屈の精神で闘っていこうと気持ちを新たにしました。風船を揚げることに尽力した全ての人に、この場を借りて感謝申し上げます。
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 今回の取り組みにあたり、励ましの言葉をたくさんいただきました。どうもありがとうございます。今後ともどうぞよろしくおねがいします。

2011年8月19日                  
                               知念ウシ

追記
風船行動後の普天間基地第3ゲート前集会で、米兵たちに向かって英語の声明を発表しました。以下に貼り付けますので、こちらもどうぞお読みください。

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The Sky and the Earth of Futenma Belong to Us 
          Let’s raise balloons !
We, Kamadou gwa tachi no Tsudoi, are a group of women who demand that the military bases on Okinawa should be moved out of Okinawa Prefecture. We have decided to initiate a balloon action for the following reasons.
  Fifteen years have passed since the U.S. and Japanese governments agreed in 1996 to return Futenma base to us. During those years (and of course, before as well) Okinawans have made countless efforts of every sort to make the relocation of Futenma base within Okinawa impossible. And as it became clear that the forcing of U.S. bases on Okinawa is a form of discrimination, we raised our voices louder against it. And 2010 saw the election of a Prefectural Governor who had made the removal of Futenma base from Okinawa a public promise.
  However, the sky and the earth of Futenma base have not yet been returned to the people of Okinawa. Helicopters and other military aircraft roar overhead, disrupting our livelihood and threatening our lives. On top of that, they say they are going to station the notoriously dangerous MV Osprey vertical landing and takeoff aircraft on Futenma base in 2012. We cannot be silent. The governments of Japan and the U.S. do not protect the dignity, the living, or the lives of Okinawans. Rather, they mean to burden us with greater and greater danger. As a result, we have no choice but to protect ourselves and our children, the next generation, by our own efforts.
  For these reasons we have decided to raise balloons as an expression of our will: "Do not endanger our lives!"; "This sky and earth belong to us!"; "Move the bases out of the prefecture" It is not prohibited by any law. We confirm that this is our sky by raising balloons into it.

<<To the People Related to the U.S. Military>>
We do not fly balloons to put you in danger. On the contrary, to us Okinawans your presence here is dangerous. Here, on our own islands, we are insulted by you, and our livelihood and our lives are threatened by you. You who occupy 20% of Okinawa Island for your bases must surely understand this well.
We Okinawans have never given you permission to be here. Tenaciously and by means of all sorts of actions, we have appealed to you: Return our land! Don't violate our human rights! Treat us with respect!
  The land you have occupied for your bases is where our Ryukyu/Okinawan ancestors lived their lives, and is precious to us. Return it! Do not try to evade your responsibility by calling this a "Japanese domestic issue". Prove to us that your talk of "democracy" and "respect for human rights" is not just lip service.
  If you still insist that the only way to return the Futenma land to us is to relocate the base, then relocate it to mainland Japan. Because while it was the Japanese (mainland Japanese) who entered into the Japan-U.S. Security Treaty, which allows U.S. bases on Japanese land, they have mainly avoided bearing the burden of their treaty obligation by offering up Okinawan land instead. 
We repeat, we do not send up these balloons to endanger you. But if you do think them dangerous, then please refrain from flying any helicopters or other military aircraft.

<<To the People of Japan (Yamatu/Mainland Japan)>>
What we ask of you Japanese people (mainland Japanese) is neither that you raise balloons with us in Okinawa, nor that you raise funds for us. What we ask is that you take back the U.S. bases from Okinawa as soon as possible.
Looking only at Japan's postwar history, we can see how, with the 1952 San Francisco Peace Treaty, Japan got its independence in exchange for agreeing to the continued U.S. rule of Okinawa. And by moving U.S. bases to Okinawa, Japan was largely able to escape the damage that comes with them. And then with the 1972 reversion of Okinawa to Japan, the situation was redefined as "U.S. bases authorized under the Japan-U.S. Security Treaty", and the myth of "peaceful, almost base-free mainland Japan" was born.
We Okinawans, as the party upon whom these bases are imposed, valuing the words "ikusa ya narando" (no war), have long struggled against these bases.
This struggle does not simply mean sit-ins, rallys and demonstrations; it means our daily life itself, from the end of the war to the present day.
  You are the party who forced these bases upon us. Be conscious of that fact, and appeal to those around you: "We should take back the bases we forced on Okinawa." Give up this dependency you have on Okinawa, even for the anti-base movement, and begin to take responsibility yourselves. Only by doing this will you be able to take the first steps toward building a society, a history, free from dependency on Okinawa.

(日本語版)
 

            風船あげよう
 わたしたち「カマドゥー小たちの集い」は、「基地は県外へ!」を要求して行動している女性たちの集まりです。このたび、次のように考え風船行動に取り組みます。
 1996年の日米両政府の普天間基地返還合意から15年経ちました。その間(それ以前はもちろんですが)沖縄県民は、数えきれないくらいのさまざまな取り組みをして「基地の県内移設」を不可能にしてきました。そして、基地の押しつけは沖縄県民に対する差別であると見抜き、「差別をやめろ」という声を大きくし、2010年には「県外移設」を公約する県知事をも誕生させました。

 しかし残念ながら、普天間基地の空や大地はまだ沖縄県民のもとに戻って来ていません。ヘリなどの軍用機が爆音を轟かせながら頭上を飛び交い、わたしたちを侮辱し、わたしたちの暮らしや命を脅かしています。その上さらに、2012年には非常に危険な垂直離着陸輸送機MVオスプレイを普天間基地に配備するというのです。黙ってはいられません。日米両政府は、わたしたち沖縄県民の尊厳、暮らしや命を守りません。それどころか、ますます危険を背負わせるようなことをする以上、わたしたちは、自分たちで自分たちや次の世代の子どもたちを守るための行動をするしかありません。

 以上のことを踏まえ、「わたしたちの命を危険にさらすな!」「この空や大地はわたしたちのものだ!」「基地は県外へ!」を意思表示するために、わたしたちは風船を揚げることにしました。

 これはそもそも法的にも何ら規制をうけるものではありません。わたしたちは風船を揚げて、「ここはわたしたちの空だ!」と確認します。
 
米軍関係者のみなさんへ

風船を揚げる行動は、あなた方を危険に陥れるためにするものではありません。
 逆にわたしたち沖縄県民にとって、あなた方のほうが危険です。わたしたちは自分たちの島であなた方によって、暮らしや命が脅かされ、屈辱を受けています。このことは、沖縄島の約20%もの土地を基地として占領しているあなた方には実はよくわかっているでしょう。
 沖縄県民はこのことを決して許してはいません。「土地を返せ」「わたしたちの人権を侵害するな。尊重せよ」とわたしたしはずっと粘り強く、さまざまな行動で訴えてきました。
あなた方が基地として占領している土地もすべて、琉球・沖縄人の祖先が暮らしを営んできた大切なところです。すぐに返しなさい。「日本の国内問題」として責任逃れをせずに、あなたがたのいう「民主主義」「人権の尊重」が口先だけではないことを証明してください。
 もし普天間基地の土地をわたしたちに返還するために移設が必要というなら、沖縄県内の辺野古や嘉手納でなく、またグアムでもなく、日本本土へ移しなさい。なぜなら、日本人(日本本土人)こそが、自分たちの土地を米軍に提供する日米安保条約を締結しておきながら、その義務をほとんど履行せず、勝手に沖縄の土地を差しだしてきたからです。
 繰り返しますが、あなた方を危険にさらすために、わたしたちは風船を揚げるわけではありません。しかし、それでもあなた方が危険だと思うなら、どうぞ、ヘリなどの軍用機を飛ばさないでください。

日本人のみなさんへ

わたしたちが日本人のみなさんへ求めるのは、沖縄で一緒に風船を揚げたりすることやカンパなどではありません。一日も早く沖縄から基地を引き取ることです。
 戦後の歴史だけみても、日本人は、1952年対日講和条約(サンフランシスコ平和条約)で沖縄をアメリカに統治させることによって自らの独立を手に入れ、そのアメリカ統治下の沖縄に日本本土の基地も移設・集中させることによって、基地被害から圧倒的に免れてきました。さらに、沖縄の基地を1972年の「沖縄の日本復帰」で「安保条約下の日本の基地」と言い換えることによって、「基地のない平和な日本本土」を築いてきました。
 沖縄のわたしたちは「基地を押しつけられた」当事者として、「イクサはならんどー」という言葉を大切にしながら闘い続けてきました。その闘いとは、座り込みや集会、デモなどの活動だけを指すのではなく、戦後から現在にいたる暮らしそのものがそうなのです。
 みなさんは「沖縄に基地を押しつけてきた」当事者です。そのことを自覚し、「押しつけてきた基地を沖縄から引き取ろう」とまわりに呼びかけてください。基地反対運動まで沖縄に依存しないで、まず、一人からでも責任を担う行動を始めてください。そうすることによってはじめて、沖縄に依存しない自立した社会や歴史をつくる一歩を、日本人は歩むことができるでしょう。


9 件のコメント:

  1. 基地外だから何してもいいんですね

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  2. 風船あげてオスプレイに引っかかって地元の小学校に落ちたらどうするんですか
    左翼のやる事は自身の正当化だけで周りの人々の事何も考えてないですね
    そして沖縄という場所は地理的にも米軍基地が必要である場所です
    沖縄の人間が活動するならまだしも本土人が偉そうにしゃしゃり出てああだこうだ
    言うのは辞めていただきたい

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  3. 左翼って自分たちが多数派と思っていつも行動しているよね。凧揚げなんかして万が一ヘリコプターが墜落なんかして多数の死傷者が出たらどうするの?民間人が死んでもこいつらは喜ぶのかね。
    低俗すぎるよ。あんたらは。訴えるなら法的な手続きを踏んでからしろよ。違法なことをして自己陶酔してんじゃねえよ。頭も使えないのか?本当にあんたらは50年前から変わらないな。自分を正義だと思い込んで暴力を使いイデオロギーを押し付けていく。子供以下だよ。

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  4. やり方がまるでシーシェパードみたいで恥ずかしいです。
    赤いテープでの抗議方法にはあきれました。
    自らの意見を正面きって伝えたいなら、暴力的な行動をとらず、捏造せずに言論でやりましょう。

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  5. カマドウマ2013年4月22日 17:31

    こりゃ基地外ですわ。
    沖縄にとって一番危険でいらないのはお前たちだと思うよw

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  6. 左翼は何でも話あえば解決できると
    口先では非暴力を叫ぶが
    実態は違法な行為や暴力の繰り返し。
    いい加減自分らの異常さにきづけよ。
    あんたらのやってる事はテロ行為そのもの。

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  7. 何を言われようと、何と蔑まされようと、
    頑張る。負けない。
    屈しない。

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    1. そうして批判には耳を貸さずに自分たちの危険なやり方を続ける。
      なのに口では「話し合いで解決を」っていうんだよね。
      米軍機を「危険だ」と言いながら、
      風船上げることでさらに危険な状況を作ってるのは自分たち。
      そんな人たちに「安全」を語る資格など無いと思うけど。
      正しいと思うなら論破してください。
      無視して続けるのは「テロリスト」です

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  8. 空中に妨害物を上げて飛行を阻止する行為。
    同じ日本人として褒められることではありません。
    砂川闘争じゃないのだから恥ずかしいことはやめてください。
    むしろ沖縄・宜野湾市を危険にさらしているのはあなたたちですよ。
    危険だと思うなら飛ばなきゃいい。
    はぁどこまで自己中なんですか?
    飛行機は落ちるためのものじゃありませんし、
    パイロットも落とすために飛ばしません。
    米軍も人間であり好き好んで戦場に行くわけではありません。
    このあいだ反対派のみなさんが米軍家族の子供達が乗るスクールバスを
    取り囲んで罵声を浴びせていました。スクールバス内のこども達はどんなに怖かったでしょう。
    そんな光景を親さんたちが見たらどう思いますか?
    周りから見るとみなさんが「わがままで自己中心的なテロリスト」にしか見えませんよ。
    あなたがたは本当に人間なのですか?
    自然豊かな辺野古を埋め立てて騒いでいるみなさん。
    那覇空港の第2滑走路の埋め立て工事はどうして騒がないのですか?
    観光客が訪れるから目をつぶっているのですか?
    自然豊かな島を売りにしている沖縄がなぜ開発ラッシュが続くのですか?
    経済的に豊かになるからですか?
    米軍基地を閉鎖に追い込むのも観光資源のための新しい商業用地がいるからですか?
    これ以上島を無茶苦茶にして恥ずかしくないのですか?
    そのうち観光客も島に来なくなりますよ。
    わたしは沖縄が好きです。
    しかしあなた方は好きになれません。
    大きなお世話か。

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