2011年6月15日水曜日

宮城の海岸ー強烈な臭いと、曲がる電信柱

  石巻港にて、腐敗した魚にたかる鳥の群れ、腐敗防止の石灰、              
  亘理(わたり) で見た、曲がる電信柱(阿武隈川土手) 

13日(月)から仙台を拠点にして石巻を訪れました。震災の前からシャッター通りという噂を聞いていましたが、震災後はいくつかの例外的に開いている店は別にして、完全に店は閉ざされていました。地震の影響で地面が下がっているところも見られました。この街はどのようにして復興されるのでしょうか。

石巻漁港の悪臭と、何か白い物にたかる鳥の多さには驚きました。側によって見ると、その物は、魚の加工工場から流された魚でした。白いのはその上に腐敗防止に石灰がまかれたからで、その上の鳥はまるでヒッチコックの「鳥」を思い出させる風景でした。そのうえに蝿が多いのにも驚きました。処理しききれず放置されているには何か理由があるのでしょうが、夏を前にして魚はさらに腐敗が進でしょうし、悪い病気がはやらないか心配です。

石巻は「魚のクラスター」 とも言えるような、魚に関係する工場がならんでいます。これらの復興がなされない限り、市の経済復興はありえないでしょう。しかし肝心の港の実態はこの写真の通りです。漁港として有名な石巻でさえ、これであれば他の小さな漁港はどうなっているのでしょうか。

2日目から仙台のYWCAで寝袋に入って雑魚寝をした私たちは、1ヶ月に前に同じ場所で会った教会関係者と再会を喜びあい、朝食のあと、私たちは亘理(わたり)という人口4万人弱の漁港に送られました。高速道路を境にしてJRの亘理駅周辺と海辺とは全く違う様相を見せていました。

  完璧に破壊された、「荒野」のような津波の後の亘理の風景

この近くの広大な敷地のゴミ捨て場で見たものは明日、写真付で報告します。今日はそこでの作業の二日目で、くたくたに疲れました・・・

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