2011年4月16日土曜日

原子力の平和利用って、原子炉の輸出じゃないの?ー国会での圧倒的な賛成


facebookで改めて、原子炉の平和利用の名の下で、日本の国策として原子炉の輸出が全面的に展開されることが確認されました。


外務省のHPによれば、以下のことが記されています。

(1)ヨルダンは原子力の平和的利用を積極的に推進し,新規に原子力発電所の建設を進めているところ,今後,同国と我が国との間で原子力関連資機材及び技術の移転が生ずることが予想されたことから,2010年4月の日ヨルダン首脳会談において,両首脳は,原子力協定の交渉を開始することで一致した。

(2)両政府は,この協定について,同年6月に第1回交渉を行い,その後,外交ルートを通じて調整を行った結果,同年7月に実質的な合意に達し,この協定は,同年9月10日にヨルダンのアンマンにおいて署名された。

この署名を第177回国会、2011年3月31日に、「原子力の平和的利用における協力のための日本国政府とヨルダン・ハシェミット王国政府との間の協定の締結について承認を求めるの件」という案件名で、圧倒的多数で承認されています。繰り返します、承認された日付は今年の、大災害の後の、福島で原発の処理ができず、史上二番目の放射線物質を放出していた時なのです。

投票総数241、賛成230、反対11です。反対は、共産党の6、社民の4、その他無所属1です。

このところ毎日のように、私のブログで、建設中の原発は中止、既存のものは徐々に廃棄、輸出は厳禁、ということを訴えていますが、福島原発に関する市民の不安の声も、カエルの面にションベン、というやつですか。

Face Bookではさらに驚くべき情報がありました。
マグロ漁業で有名な青森の大間で原発開始予定が2014年で、その原発の敷地内に民間の「あさ子ハウス」がぽつねんと立ち尽くしているというではありません。

原発に反対した、熊谷あさ子さんは死亡し、その意思を継いだお子さんたちはその土地を売却せず、は軟体運動を続けているとのこと。
「大間のあさ子ハウスのこと。」http://actio.gr.jp/2008/12/09094527.html

当事者のお話は切実で、胸を打ちます。

「土地から穫れる野菜と海から捕れる海産物で、私たちは生きてゆけます。その豊な海と土地を子や孫に残したいというのが母の切なる希望でした」「大間の海と土地をきれいなまま子や孫の世代に残すために、大間原発に反対します」 

今、建設中の原発の施設は即刻中止、これは市民の力でしかできません。なんとか市民の英知を集め、力を結集しましょう。

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