OCHLOS(オクロス)は民衆を意味する古代ギリシャ語です。私は民衆の視点から地域社会のあり方を模索します。すべての住民が一緒になってよりよい地域社会を求めれば、平和で民衆が安心して生き延びていく環境になっていくのでしょうか。住民は国籍や民族、性の違い、障がいの有る無しが問われず、貧困と将来の社会生活に絶望しないで生きていけるでしょうか。形骸化した戦後の平和と民主主義、経済優先で壊された自然、差別・格差の拡大、原発体制はこれらの象徴に他なりません。私たちは住民が中心となって、それを憂いのない地域社会へと変革していきたいのです。そのことが各国の民衆の連帯と東アジアの平和に直結する道だと確信します。
2010年12月24日金曜日
Merry Christmas & A Happy New Year!
Merry Christmas & A Happy New Year!
今年はお世話になりました。心から感謝いたします。おかげさまで、期せずして、自分のやるべきことに没頭できるようになりました。
今日は休日、クリスマスを前にして聖書に関する本を紹介します。
本田哲郎『聖書を発見する』(岩波書店)と
田川建三『イエスという男』(作品社)の2冊です。
田川さんの本は「逆説的反抗者の生と死」について世界的な聖書学者が記したもので、漠然とキリスト教にロマンチックなイメージをもっている人は、彼の描くイエス像に驚くでしょう。「存在しない神に祈るーシモ―ヌ・ヴェーユと現代」『批判的主体の形成』(洋泉社)は、上野千鶴子さんが何かのあとがきで社会を変えたいという熱い想いを持ちつつ「自分は祈らない」とあった内容と通底しています。
本田さんはSPYSEEでは、「大阪釜ケ崎にて,日雇労働者に学びつつ聖書を読み直し,また「釜ケ崎反失業連絡会」などの活動に取り組んでいる」と紹介されています。もっともオーソドックスな神信仰の上で現実の釜ケ崎から「いちばんちいさくされた者とはだれか」「どこに立って聖書を読むのか」を問い、圧倒的な説得力をもって人間としての生き方を説きます。
「罪からの救い」を求めるクリスチャンにとっては受け入れがたい立場でしょうが、本田さんは自分の実存を賭けて聖書を読み解きます。そこまでいくと、カソリックやプロテスタント、いや宗教の枠さえ超えて訴えるものをもちます。お二人の健康を願い、後世に残る著作の完成という大業が成就されることを祈るばかりです。
みなさんはクリスマス祝会をもたれるのでしょうか。みなさんのご健康と、ますますのご活躍を祈ります。来年はお互い、少しでもよりよい社会に向けて歩めますように。よいお年をお迎えください。
メリークリスマス!
崔 勝久
SK Choi
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