2010年3月14日日曜日

川崎阿部市長のセクハラ事件―民主の対応に疑問

11日の予算委員会で、民主党の粕谷議員は、阿部市長が老人ホームの問題に誠実の応えないことに怒り、4年前、民主党の飲み会で、市長が彼女の胸を触り、御免と言って去ったということを議場でばらし、「土下座して謝りなさい」と迫ったそうです。

彼女は告訴することを弁護士と相談したが、おかねが目的と「誤解」されるのは嫌だからという理由で、告訴をしないことを決めたとのことです。阿部市長は、議会でそんなことが議論されることをよしとせず、「覚えはないが、事実としたら申し訳ない」と答弁し、土下座はしなかったようです。

しかしこれって、いつの話し? 4年前のことで、「被害者」の粕谷議員は、市長選に出た福田県議と一緒に松沢現神奈川県知事の秘書をしていた人物らしく、どうして福田さんが立候補したときにそのスキャンダルを表にださなかったのか(出していたら勝っていた!)、どうして今なのか、まったくわかりません。この夏の参議院選挙前に阿部さんを辞任に追い込み、市長選も同日に行いたいのか、と勘繰りたくなります。同日選であれば今回は連合と民主は一緒にできそうですから。

しかし「被害者」の女性議員は、外国人の地方参政権反対の右翼民主党議員らしく、そんな日の丸を背負う若手の「台頭」は困ったものです。本当に、予算委員会で老人ホームのことでまともに対応しない市長に腹を立てて、思わず、4年前のセクハラ事件を思い出し、突然に土下座を迫ったのか、私には理解できません。

少なくとも川崎の民主党はまともではありません。昨年の市長選では、党として福田擁立を決定しておきながら、連合(市職労)が阿部を推すというので、実質的に福田の選挙戦に協力しなかった民主党議員が多くいたと聞いています。今度は今頃になってセクハラ事件で若手議員が中心になって阿部おろしを画策し、阿部擁立の運動を担った連合系(市職労)のベテラン議員たちが、若手の参政権をはじめとした右翼的な言動を忌々しく思いつつ、何の手も打てないでなし崩し的に戦線後退しながら、その若手の阿部批判に乗ろうとするのであれば、これはまことに聞くも哀れな、醜態だと言うしかありませんね。

我が民主党議員団団長、退路を断ってまともな対応をお願いしますね。若手議員は団長が本音と正論を語ったところで、党を割って出ていくことはないですよ。彼らは右翼のチャンネル桜や「在特会」と一緒に行動し、そこから立候補することが相応しい人たちです。今回の参政権反対の陳情と、自民党の本会議での反対議案提出に、若手は賛同するでしょう、民主党としては党議で拘束して棄権して、議案を葬りさるのですか、堂々と参政権反対に反対(=賛成)を今まで通りに筋を通しますか? 来週は注目ですね。

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