2010年2月21日日曜日

日本の北朝鮮バッシングは、アメリカの9・11報復と同じ、狂気の沙汰ですね

日経の2月21日の報道によると、「朝鮮学校の除外 無償化巡り要請 拉致問題相」とありました。なんということはない、政府が4月1日から施行しようとしている高校無償化について、拉致問題担当相が、在日朝鮮人の生徒の学ぶ朝鮮学校を無償化の対象から外すように、文部大臣に要請したそうです。文部省の政務三役は除外するかどうかの検討に入ったということです。「北朝鮮への圧力を示すカードのひとつにしたい」考えだそうです。

アメリカの9・11へのブッシュの報復は狂気の沙汰と言いながら、日本のこの狂気の沙汰に関して沈黙が続くのはどうしてでしょうか。間違いました。沈黙が続く現象が狂気の沙汰なんですね。

北朝鮮バッシングのひとつは、まず外国人参政権について朝鮮「籍」をはずすということが当たり前のように言われていることです。朝日新聞をはじめ、進歩的と言われているマスコミもこの点に関しては沈黙です。次に教育の問題ですが、朝鮮学校には、韓国籍や日本籍の子供もいるのですよ。それよりも何よりも、そもそも教育を受ける権利を、外交関係を理由に、拉致への報復ということで制限するということが許されるのでしょうか。無償化の施行の決定対象から、北朝鮮の民族学校をはずすというのは、憲法違反です。

みなさん、怒りましょう、そして日本国籍を持つ人は恥ずかしく思ってください。これはまさに、理性を失い報復に走る政府を支援した、アメリカ国民の狂気そのものではないでしょうか。気持ちのよさそうな日曜日の朝だと思ったのに、日経の朝刊を見て、怒りがこみ上げ気分が悪くなりました。

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