2009年9月4日金曜日

今日の記者会見のもつ意味

今日の南高校の現場です。この写真だけでも粉じんがもうもうと飛散してことが見て取れるでしょう。しかし建物の建築については規制が厳しくても、解体に関しては何もないに等しいのです。ここにアスベストが含まれていると想像すると背筋が寒くなります。

今日、川崎の記者クラブで南高校近くの住民が記者会見をして、工事現場に関わる人から検体が持ち込まれ、調べた結果、アスベストが発見されたのです。住民側はこの検体が本物かどうかわからないと 市側は言うに違いないとわかっていたので、市と住民側とで共同で南高校と周辺の調査をすることを市長、環境局局長と対策課部長宛てに9日までに回答するようにとの要望書を出しました。

これは市長自らがアスベスト公害について、「アスベスト対策は市民の健康と関係する大変重要な案件」と議会で答弁しているので、避けて通ることはできないと私たちは考えています。

さらに、民主党市議団は市側にアスベスト調査をすることを要望することを決議し、団長が局長に直接
会って要望したということですから、市側は県がアスベストはないと言っているのでない、としらを切ることはできないはずです。いずれにしても9日には市長の考えがわかります。

検体の真偽を問うということは、こちらが悪意で、他から南高校と関係のないところからアスベスト含有の物体を検査させたかも知れないと疑うことです。現場から、内部告発として資料を出してくれた本人に私たちはマスコミの前に出てもらうことはできません。だから、疑うのであれば、一緒に検査をしようというのですから、これは当然の要求です。

私たちは、各党派にすべて公開質問をして、今回の報告書をどのように考えるのか、市側にアスベスト 調査をするように要望するのかしないのか、要望しない場合はその理由を尋ねる予定です。そして市長選を前にして、各党派及び、市長はどれほど住民の不安解消に誠意をもって対応しようとするのか、 確かめたいと考えています。

市側が再び、県の顔色を窺って、アスベストはないと言っているのでありませんと答えることがあれば、 民主党は市議団で決議をしましたが、他の政党の意見もあきらかにしてもらって、私たちと一緒になって市の対応を迫ることになるでしょう。

崔 勝久

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