2009年8月14日金曜日

川崎の環境局局長への抗議文

抗 議 文

川崎市環境局    寺岡章二  局長  殿

丘広大氏の作成した、「旧県立川崎南高校解体現場の粉じん対策、アスベス成分分析調査、工事体制等についての協議結果の報告 」(平成21年8月13日作成)を参照ください。その報告書の内容は、現場の証人及びビデオによって確認済です。貴環境局対策課の斎藤係長、及び天野氏の発言内容を局長ご自身がご確認ください。私たちは、対策課の斎藤係長の発言に強く抗議し、早急な対策を要求します。

1. 私自身、8月7日、南高校現場にて確認したことですが、強風のために粉じんの飛散が激しく、賢明にも現場代理人の山田氏は私たちの目の前で、自分たちの力では粉じんの飛散を止める対応策はないと言明し、その場で工事の中止をしました。斎藤係長は、その際も、現場にはしっかりと対応してほしいと言うのみで、具体的な指導をしませんでした。

2. 上記報告書によりますと、斎藤係長は、「仮に現状の状態で工事中止を命令した場合、現在、粉じんを取り締まる法規がない以上、損害賠償請求などで市が提訴されることもありうるので、工事を中止させるということまで指導することはできない。」と述べています。これでは対策課は工事現場を指導するいかなるマニュアルもなく、業者に対応を依頼するのみであるということは明らかです。対策課は業者からの損害賠償金の請求を恐れ、業者に中止を指導しないということを明言していますが、平成19年1月4日に環境局から出された、「川崎市アスベスト飛散防止に関する指針―大気汚染防止法届出対象アスベスト除去工事編」では、「作業の中止」についても言及されています。粉じんの中にアスベストが含まれている可能性がある以上、粉じんの飛散に対しても、業者へ対応の依頼をするだけでなく、中止を含めた具体的な指導をすることを求めます。


3. 貴対策課は解体工事が始まって2年間、この粉じんの飛散に対して住民に約束した、建物の囲いの設置さえ指導してきませんでした。これは貴対策課の怠慢以外の何物でもありません。今でさえ、住民の間で咳やタンで悩む人が急増しているのに、ここに万が一、粉じんの中にアスベストが含有されていた場合、貴対策課は取り返しのつかない過ちを犯したことになります。小清水課長が3日の織田市会議員の仲介で設定された住民との話し合いの中で約束された、南高校校舎周辺のアスベスト調査を早急に実施することは環境局の義務です。住民と一体となって住民の不安を解消すべく、アスベスト調査を実施することを求めます。

4. さらに上記報告書によると、業者は管理技術者を現場に常駐させていないことが明らかにされています。このような杜撰な解体工事に対して貴対策課はこの間、いかなる指導をしてきたのでしょうか。たとえ、南高校校舎が県に属するものであっても、その解体工事で影響を受けるのは地域住民であり、貴対策課は住民の健康を守るという立場に立って解体業者の指導をすべきことは明白です。今後は、粉ジンの飛散については、対応を業者に委ねるのでなく、貴対策課が粉ジンの飛散の基準を示し、業者に現場での具体的な指導を行うことを強く求めます。

2009年8月14日


南高校跡地の問題を考える市民の会
川崎市川崎区小川町11-13
日本基総督教団川崎教会付
事務局 崔 勝久

0 件のコメント:

コメントを投稿