2009年5月16日土曜日

日本学術会議って、笑っちゃいますね

日本学術会議って聞いたことがありますよね。
私の印象では、もっとも「権威ある偉い学者の集まり」という印象でしたが
みなさんはいかがでしょうか。この日本学術会議って、おもしろいですよ、
笑っちゃいます。

日本学術会議のHPではこのように説明されています。

日本学術会議は、科学が文化国家の基礎であるという確信の下、行政、産業及び国民生活に科学を反映、浸透させることを目的として、昭和24年(1949年)1月、内閣総理大臣の所轄の下、政府から独立して職務を行う「特別の機関」として設立されました

これは政府の諮問機関であり、210名の会員と2000名の連携会員は
学術会議(の委員会)が推薦して総理大臣が任命するものらしいです。
(http://www.scj.go.jp/参照)

その学会がこのところ「多文化共生」に関心があるらしく、
「多文化共生」についての講演会を何度かもっているようです。
(一橋の伊藤るりさん、上野千鶴子さんの講演内容にブログでコメント
したこともあります。http://anti-kyosei.blogspot.com/2009/02/blog-post_09.html)

しかし自らは、会員の条件として日本国籍者を前提にしているようです。
自分は在日の外国人研究者を排除しておいて、「多文化共生」について
熱心に取り組むという、このセンスは笑っちゃいますね。

私の見るところ、これは公務員の国籍条項に準じているのであり、
「公権力の行使」と「公の意思形成」を理由にした「当然の法理」に
基づいて会員を日本人に限定しているものと思われます。
まあ、政府への諮問機関で政府に「勧告」するのだから、「公の意思形成」
ということで外国人はだめだと官僚は考えているのでしょう。
参考までに、日本学術会議法や規則・内規では国籍のことは触れられて
いません。まさに「当然の法理」です。

伊藤るりさんはご自身の学術会議での講演で、このことの問題を
指摘されたとのことですが、壁は厚いでしょうね。
しかしここは現会員の方から(まあ、無理でしょうが)、壁をこじ開ける
動きがあればいいなと思います。大体、大学とか学会というのは
超保守的なところで、最も権威主義的な世界なんですから。
やっぱり、外からのプレッシャーがないとだめか。
「当然の法理」の壁は厚い!

今回も、バンコク(タイ)で開かれるアジア社会科学協議会連盟の大会に
向けて、「大会への日本からの報告をより充実したものとすること
を目的」として講演会が準備されています。どんな話になるのか、
わたしも後学のために参加申し込みをしました。みなさんもいかがですか。

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崔 勝久
SK Choi

skchoi777@gmail.com
携帯:090-4067-9352

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日本学術会議主催公開講演会「グローバル化する世界における多文化
主義:日本からの視点」開催のご案内」の開催について(ご案内)
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◆ 日時:平成21年6月13日(土)13時30分~17時30分
◆ 会場:日本学術会議 講堂
(1) ”多文化共生”の問題と課題:日本、西欧を視野に」
宮島 喬(連携会員、法政大学教授)
(2)「日本在住外国人にかんする法制度」
近藤 敦(名城大学教授)
(3)「日本における労働市場・労働力移動」
井口 泰(関西学院大学教授)
(4)「“多文化共生”社会における教育のありかた」
佐久間孝正(東京女子大学名誉教授)

【申込先】日本学術会議事務局企画課公開講演会担当
〒106-8555東京都港区六本木7-22-34
Tel: 03-3403-6295
FAX: 03-3403-6224
URL:https://form.cao.go.jp/scj/opinion-0003.html

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