2009年4月19日日曜日

差別用語ではないですかーその5

さて、目からうろこについて。

聖書について不勉強なので参考になるコメントありがとうございます。この言葉に限らず、もともとは差別意識がなくても、時代が下って差別的になってしまう危険性があると思います。ですので、活動している人はこれにも気をつけて文章を書きたいものです。私自身の反省もこめて。

ただ、私も言葉にとらわれて実態を考えないことには問題を感じており、言葉尻をとらえてごちゃごちゃいうつもりはありません。今回のことでは、すでに差別語についても関心をお持ちで人生の先輩である崔さんから「目からうろこ」という発言がありびっくりしただけです。個人的には言葉の問題はよほどのことがない限り問題にする気はありません。

言葉はどのような意図で使われるかが問題だと思います。盲人という言葉についても、当事者が自らの立場なり状況を明確にする意味で好んで使う場合もありますし(日本盲人会連合という団体がある)、視覚障害を自分とは別の人種のように排外的に見る立場から盲人といえば差別になります。盲人図書館というのは、設立当初は、点字だけでなく録音んなど広くサービスする施設として銘銘されたようですが、最近差別語ではないかという指摘があり、名称をなんとかしたいという話題が出ています。ただ適切なものが思いつかず保留になっています。

組合で全国障害労働者連絡会というのがありますが、害の字をひらがなにするかどうか議論されました。しかし、そんなことにエネルギーを使うより実際の問題を解決することが先、ということでそのままにしました。川崎の市職労新聞は「がい」としていますが、当事者が話し合う障害労働者交流会運営準備会では、言葉のことについてはとらわれず、実際の問題解決にとりくむことにしています。

ある意味差別語の問題は当事者の方がさめているのかもしれません。差別語に秘められた心のバリアを考えていかなければならないのでしょうね。

伊藤

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