2009年2月14日土曜日

川崎の地下鉄プロジェクトについて

みなさんへ

川崎の市長選が今年の10月に行われます。
その前に国政選挙があり、どれほど自民党が大敗するのか、
それによって民主党が躍進し、それがどれほど各市長選に影響を
及ぼすのか、まだわかりません。

阿部現市長はまだ正式には表明していませんが、三期目を
狙っているのは確実です。前回は自公民推薦の阿部と共産党と
市民運動が推す岡本一氏の対決になり、20万対14万票差でした。
私たちは「阿部三選を阻止する川崎市民の会」を作り、市長選に
備えています。その過程で地下鉄プロジェクトが大きな争点に
なるということがわかってきました。

前回の選挙で阿部が苦戦したのは地下鉄建設に対する反対があった
からだという印象を阿部本人が強く持っています。彼にとっては
自分の苦戦が意外だったのでしょう。それがあってか、今回は阿部
自身と、地下鉄を強く進めてきた川崎商工会議所から地下鉄建設
の声は聞こえてきません。しかしそれは市民運動側さえもが誤解して
いるように、阿部は地下鉄プロジェクトに懐疑的になっていたり、
消極的になっているということではありません。逆に彼はそれを
当然のこととみなし、着々と準備をしているのです。

調べましたら、平成17年3月の定例会で市長が議会で、地下鉄
プロジェクトを推進することを報告していますし、平成19年度川崎市
高速鉄道事業会計決算概況の総括事項のところで、明確に、
「平成17年3月に、本住吉接続系買うについては中止し、路線を
一部変更して武蔵小杉駅に接続する計画で、継続して地下鉄事業
を推進するという市の方針を決定」と記しています。

阿部が地下鉄のことに言及していないということで、このことが
争点にならないという判断はいかがなものでしょうか。阿部はアンケート
調査でも推進派が多いのでもうこれを既定路線とすると明言しています。 

川崎の地下鉄建設の運動をしてきた「市民研」は、「横浜市営地下鉄
グリーンラインに学ぶー「川崎市営地下鉄建設」の是非」という短いが
大変説得力のある資料をだしています。興味のある方はご連絡下さい。

総額6000億円の総工事費で、そのうち川崎市は一般会計から
約2000億円を出す予定だそうです。選挙の争点にさえしないで
なし崩し的に計画を実行するつもりだと思われます。川崎の猪俣市議は、
全国で地下鉄工事を敢行する地方自治体はおそらくないので、
国からの補助金が出るのを待っているのだろうということでしたが、
恐らく国と市の間でそのような話が進められているのだと思われます。

この公共事業投資は、街をどのようにしていくのかという街作りの
基本的な考えと関連しており、阿部は大型集合住宅を中心とした
(川崎の人口が増え、住民税が増えたと自慢していますが)街作りを
断行し、環境破壊(規制緩和)、保育園の不備等が目につくように
なってきています。統合になった県立南高校を住民の反対を押し切って
解体し、大型ショッピングセンターを建てようという計画もすべて関連
するものと思われます。

これをどのような闘いにしていけばいいのか、みなさんのお知恵とを
拝借し、市長選勝利に結び付けたいと考えています。


崔 勝久

(上記定例会における阿部市長の発言)川崎縦貫高速鉄道線整備事業における市民意見の反映についてのお尋ねでございますが、一昨年の1万人アンケートでは、「財政状況等がよくなるまで着工を延期すべき」と「予定どおり地下鉄の建設を進めるべき」の、地下鉄事業を前提とした考えを示された市民の方が半数を超えておりまして、地下鉄の必要性は認めていただいたものと理解しておりますので、再びアンケートを実施することは考えておりません。しかし、市民の方からの意見を事業に反映させることは大変重要なことでありますので、今後、事業を進める中で、あらゆる機会をとらえ、御意見をいただき、計画に反映させてまいりたいと考えております。

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