2008年11月3日月曜日

川崎の市議会の改革を求めるYさんへの手紙

Yさんへ昨日は、御苦労さまでした。いい集会でしたね。私も「三権分立」は学校で学び知っていましたが、なるほど、地方においても行政と議会の役割があるということを改めて認識いたしました。そのとおりだと思います。

YさんのメールにYさんのお気持ちが記されていますね。

議会改革は行政の上に立つ政治の復権の問題と考え、それも今がタイミングだと思って います。また、私自身は議会の活動を知ることを通して行政の全体像を知るという方法論 をとっています。それが行政をまとめて理解する効果的なアプローチだからです。

Yさんの市議会の改革を求めるご意見、ご活躍は改めて大変重要なことだと再認識しています。
(「ブログ」 川崎市政との対話 http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/

昨日の私の質問で少し触れましたが、以下、私のコメントです。
1.市民の責任・権利というときに、外国人はその中に含まれているのか
2.市民に議会への関心を持たせる(持ってもらう)意義は理解できるが、行政、特に圧倒的に市民の  生活に直結する首長の在り方はどこで議論されるのか


議会制民主主義、特に地方自治体の役割が明確になったのは戦後だと思われます。今、地方自治の自立、重要性が特に注目されていますが、この論議は、実権としては国の影響力がさらに強化されるのか、市民が文字通り地方自治の中心になるのかの綱引きではないかと認識しています。Yさんは市議会の在り方に疑問を抱き、その変革を求めていらっしゃるのであり、市民への啓蒙を第一義的に考えていらっしゃるということではないと理解しています、いかがですか。今、市民の抱える問題は 実際は深刻です。しかし東京を中心にした関東地方は日本でも最も豊かな ところで、新自由主義の影響においてもそのメリットを享受している人が多いのではないかと思われます。内橋克人の本で指摘される規制緩和や格差の拡大の 被害が顕著になっているこのときに、意識ある人は何に注目し、注力すべきなのか、Yさんは市議会の変革と市議会に対する市民の関心と捉え捉えていらっしゃるように思います。

私は、阿部三選阻止、即ち、行政の在り方、特に首長の思想、施策が実際に どのように川崎市民に影響を与えているのかの実態把握と、骨太の対案を 出すことの重要性を強調したいと考えています。自民・公明・民主各党は 与党として阿部市政を支え、基本的に市長を批判できない立場です。それは議員 としての自覚が足りない、質問内容が貧弱だということより、今の地方自治体の 実態、力関係を表していると思われます。

だからこそ市議会への関心が大切という議論に関しては同意しますが、圧倒的に、 市民への直接的な影響力を行使している首長の在り方を不問に付すことは問題の 本質を曖昧にするように思えます。この点、Yさんはどのようにお考えなのでしょうか。

阿部市長は、革新市政に対抗して、中央の小泉・川崎の阿部というスローガンで 立候補して当選した人物です。特に財政問題に関しては新自由主義的な発想 から改革をはじめ、基本的には福祉を軽視し、民営化と行政の合理化によって 財政問題の解決を図ろうとしてきました。それが功を奏していると公表されていますが、 実際の市民の被った被害は大きく、財政の実態そのものも定かではないと私は 危惧しています。 福祉・教育という面では、今日の新聞でも明らかになっているように民間の保育園がつぶれました。これは資金繰りに協力しなかった金融機関の問題というより、そもそも保育に責任をもつのは誰か、それを民間企業にまで任せた規制緩和を した行政の責任を第一義的に問うべきです。学童保育もなし崩し的に崩され、 わくわくプラザが作られました。

そのほか、国政レベルでの責任以前に、地方自治体で実行できることが多々 あるように思えるのです。老人・介護・教育・非正規社員の取扱い・失業率・ 大企業の税制の問題などなど、実際に川崎の市長の決断でできることがあると、 私は考えています。この点、いかがお考えでしょうか。

私の編著『日本における多文化共生とは何かー在日の立場から』(新曜社)は 御一読いただけましたでしょうか。阿部市長が当選時から一貫して、 戦争に行かない外国人は「準会員」(=二級市民)と発言し、撤回しません。 また採用した(試験に通った)外国籍公務員には昇進を禁止し、タバコの投げ捨てを中止させる職務さえ、「公権力の行使」として外国籍公務員には制限して います。これらは市長の決断だけで、議会にかけることなく解決できるのです。 戦争に行かない外国人というのは、そもそも戦争しないことを国是とした憲法を軽視した考えです。

ということで、私は阿部三選阻止を是非、実現させるべきだと考えています。 この点Yさんは別に阿部三選は構わない、大した問題ではないという お考えなのでしょうか。どのような形であれ、私は阿部三選阻止について Yさんの御協力をお願いしたいと思っております。

私にできることがあれば協力させていただきます。Yさんの議会改革を求めるお考えとご活動には賛同し、また敬意を表します。同時に、来年に迫った市長選に備えて何をすべきか、この点に関してもYさんのご意見・アドバイスを お願いいたします。 だんだん寒くなりますが、御自愛ください。 またお会いしてお話することを楽しみにしております。

崔 勝久
SK Choi
mhtml:%7B368CAB1E-A3F0-4674-A5BC-B987AAAC89EA%7Dmid://00000024/!x-usc:mailto:skchoi777@gmail.com
携帯:090-4067-9352

0 件のコメント:

コメントを投稿