2021年3月16日火曜日

元福井地裁裁判長 樋口英明氏の『私が原発を止めた理由』

元福井地裁裁判長 樋口英明氏の『私が原発を止めた理由』(旬報社)より(149-150頁)

樋口裁判長、よくぞ、言った!

「無知は罪、無口はもっと罪」という言葉があります。裁判官が原発のさし止め訴訟を担当しながら原発の危険性を知ったのにそれをつげないのはさらに重い罪になると思います。 私は、原発の本当の危険性を知ってしまった以上、それをみなさんにお伝えすることが自分の責任だと思っています。」 「そして、この本を読んでくださった皆さんにも責任が生じます。自ら考えて自分ができることを実行していただきたいのです。」

(キング牧師の言葉の引用) 「究極の悲劇は悪人や圧政や残酷さではなく、それに対する善人の沈黙である。結局、我々は敵の言葉ではなく、友人の言葉をおぼえているものなのだ。問題に対して沈黙を決め込むようになったとき我々の命は終わりに向かい始める。」

「あとがき」(後輩にエールを送ります)

「裁判官の本文はそのひとつ一つの仕事が一隅を照らすことにあるのかもしれません。しかしごくまれには、社会全体が進むべき道を照らす仕事が与えられることもあるのです。毅然としてその本分をつくしていただきたい。」

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