50年前の私の大学の寮の中では丸山眞男を読むことは当たり前のことでした。しかしこの丸山と福澤の二人を批判することで「近代日本の道のり」が見えると主張する安川寿之輔の主張はもっともだと思います。
安川寿之輔著の『さようなら!福沢諭吉』の2冊を読みました(http://oklos-che.blogspot.com/2020/11/blog-post_11.html)
安川寿之輔著の『さようなら!福沢諭吉』の2冊を読みました。100ページ程のものですが、内容は簡潔に福沢の思想を記しています。まず入門書として読み、安川著の本格的な福沢論を読むところです。 福沢諭吉を知り批判的に乗り越える作業は一般的に現代人にとってと言うより、私自身の思想の点検に必要不可欠だと痛感しています。
「さようなら!福沢諭吉Part2」を読んでいます)(http://oklos-che.blogspot.com/2020/11/blog)
「さようなら!福沢諭吉 さようなら!福沢諭吉 Part2」より
「いま福沢諭吉を考え直す いまの時代の社会が抱える大きな矛盾や不安の根底は、福沢諭吉が『貧富論』で言った、「大富豪の(大企業)をますます豊かにし、国民の貧富の差が開き苦楽が相反しても対外国との商戦に備えるために、貧しい者の不幸を耐え忍ぶ」(全集第13巻93頁)ことに他なりません。
ですから、福沢諭吉は死んだ人ではありません。その思想はまだ生きています。けれど、人が作った物なら、人は作り直せるはずです。福沢の思想を考え直すことで、これからの社会を作り直せる道がみいだせるでしょう。そのため、いま福沢諭吉を考える必要があるのです。」17頁
その通りです。しかしあまりに道が遠く、厳しく思えてしまいます。現実の社会の思想を批判するためというより、その思想にどっぷりと浸ってしまっている自分自身との闘いです。ですから今、福沢を読む必要を感じています。
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