亡父崔仁煥注①は11歳のときに、故郷の黄海道信川(シンチョン)注②を離れ一人で日本に渡ってきたのですが、私は父の死後その地で父の遺骨を散布したいと願ってきました。南北首脳の会談の結果板門店宣言注③がだされ南北の和解が進むなかで、板門店で南北二人の首脳が軽々と38度線を超えるのをテレビで観て、私もまた北に行こう、父の故郷を訪ね父の遺骨を散骨しようと思い至りました。
9月6-17日まで平壌を訪問します。訪問に先立ち、私の祖国訪問をうけいれてくださった在日本朝鮮人総聯合会(以下、朝鮮総連)に感謝するとともに、祖国訪問(私の父の故郷は黄海海の信川)に際して私の願うことを整理しました。
参考資料:
注①「在日」の世界ー力道山と親父
https://oklos-che.blogspot.com/2013/01/blog-post_25.html
注② 黄ソギョン著『客人(ソンニム)』(岩波書店 2004)
https://www.iwanami.co.jp/book/b264475.html
「朝鮮戦争の中で身をよじらせて死んでいった人々、彼らを殺したものは何だったのか.取材に基いて描く,告発と和解の書」、韓国でのベストセラーで、まさに父の故郷の黄海道信川を舞台にしています。
注③歴史は動く! https://oklos-che.blogspot.com/2018/04/httpjapanese.html
希望事項:
1)黄海道信川で父の遺骨を散布しその場で映像、写真の記録を撮ることの許諾をお願いします。
2)韓国の元慰安婦の証言集と韓国原爆被爆者協会で作成した資料集2冊を祖国訪問団の事務局に託し、現地で面談できる被爆者ハルモニ、或いは被爆者協会が存在するなら被爆者協会(共和国に被爆者協会が存在することは今回の訪韓で確認できました)、或いは政府の被爆者担当部署のいずれかに私が直接手渡せるようにご配慮をお願いします。
3)韓国原爆被爆者協会の李圭烈会長から、共和国の被爆者で韓国での治療を望む被爆者を韓国に招待し、韓国滞在中の診断と韓国でできる治療、及び韓国被爆者が獲得した韓国政府からの支援・救助の制度の適応を諮る意向であると伺ったので、共和国の被爆者にその旨をお伝えし、もし韓国被爆者協会の招待を受けてもよいということであれば、招待状の送り先など今後、南北の被爆者の交流を進める連絡方法を御検討いただければ幸いです。
4)私の個人的な祖国訪問が、南北被爆者が共同で日本政府に対して被爆者手帳の発行と被爆者の治療と生活支援を求めるきっかけになることを心から願っています。
その他の課題
1)金正恩委員長と文大統領が板門店宣言で協議した際、独立運動に関しては南北合同で実行することで合意したと後日公表されたが、来年の3・1運動100周年記念については現在、青瓦台と国民会議(仮称)が合意して数十万人規模の大集会を準備しており、日本からは朝鮮総連
及び民団と日本の青年、学生たちを含めた1000人規模の参加を具体化させるためのご協力、ご支援をお願いいたします。
2)米国トランプ大統領と文大統領と面談し世界的に知られるイ・ヨンス ハルモニは南北の元慰安婦ハルモニの交流を願い、金正恩委員長に親書を送りたいと願っており、共和国で親書を受け入れてくれるか御検討いただければ幸いです。
崔さんおめでとうございます。すごいことですね。 亡きお父様の祖国を訪問することは、夢に描いたかもしれませんが、それが本当に、実現するのですね。崔さんが、平壌に足を踏み入れることは、崔さんの人生において、一度も経験したことのない体験が始まるのですね。友人の一人として、殊の外、私は嬉しいです。更に、私は、一日も早く南北統一を願う一人です。
返信削除9月6日ー17日の間、想像もしないことが起きることと思います。更に、金正恩委員長に親書をお渡しする考えは素晴らしいことと思います。私の夫も、数十年前、アフリカから北へ訪問した一人です。私は日本で、日本の教育の下で育った人間です。私の想像する北と、現実に訪問して来た人の言葉には、大きな違いがあります。どうかその貴重な体験を、南北統一の為に、私たちが推し進める国際連帯運動に、イ・ヨンス ハルモニが希望する南北の元慰安婦ハルモニの交流に、更に、南北被爆者が共同で日本政府に対して被爆者手帳の発行と被爆者の治療と生活支援が認められる力になるよう期待いたします。以前から、私は崔さんにお伝えしておりますが、近い将来、私もも、38度線に一番近い北の【平和の村】へ、南の【自由の村】へ訪問したい一人です。そこに、Hiroshima & Nagasaki Peace Plaza をオープンし、日本国憲法9条の韓国語の翻訳文を刻みたいと思っております。 崔さんが、6日から平壌を訪問されるのを伺い、私の夢も必ずや実現すると確信します。どうかお体にお気をつけて、ご無事に帰国され、再会できることを心から祈っております。アイルランドから
土田さんへ
返信削除ありがとうございます。過分なご期待にどれほど応えられたかわかりませんが、父の故郷を戸籍を元に探し、その場で散骨いたしました。のちほどオクロスでも公表しますが、元慰安婦は全員死亡、被爆者は見知らぬ私に会いたくないと言っているという理由で面談が叶いませんでした。10日間の短い日程でしたが、やはり地元を直接訪れ知ることが多々ありました。