お知らせ
自分のことですこし照れるのですが、ありがたく引き受けさせていただきました。横浜国大の加藤千香子教授の主催で、10回の「チェさんのライフ・ストーリーを聴く会」が持たれます。
自分のことですこし照れるのですが、ありがたく引き受けさせていただきました。横浜国大の加藤千香子教授の主催で、10回の「チェさんのライフ・ストーリーを聴く会」が持たれます。
私自身の生い立ちを語る中で、家庭環境、朝鮮人であることを隠していた時代から、本名を名乗りはじめ、「在日」に目覚め日立闘争、地域活動に関わり、岳父の死後、スクラップの会社を継ぎ、幾つかのビジネスを経験し、3・11以後は反原発運動に関わり、原発メーカー訴訟や国際連帯運動の提起に至る経験を通して見えてきた地平を語ることで、歴史観、人間観、日本社会理解、具体的な運動論を整理してみたいと考えています。月1回のペースで、10回の予定です。2回目以降は金曜日になります。
日時:6月22日(木)午後3時
場所:横浜国大 加藤千香子教授研究室
参加希望者は、崔までお知らせください。
場所を詳しくお知らせします。
連絡先:che.kawasaki@gmail.com
場所:横浜国大 加藤千香子教授研究室
参加希望者は、崔までお知らせください。
場所を詳しくお知らせします。
連絡先:che.kawasaki@gmail.com
「聴く会」で話す内容の準備をしているのですが、5年前に書いた興味深い記事が目につきました。
「多文化共生」は、現代の植民地主義のイデオロギーです
http://oklos-che.blogspot.jp/2012/10/blog-post.html
外国人が増え「多文化共生」が強調される中で、私は「多文化共生は現代の植民地主義のイデオロギー」と捉えました。そうして3・11を迎えて、私は「原発体制と多文化共生について」(『戦後史再考』平凡社)の拙論を提示しました。
「多文化共生」は、現代の植民地主義のイデオロギーです
http://oklos-che.blogspot.jp/2012/10/blog-post.html
外国人が増え「多文化共生」が強調される中で、私は「多文化共生は現代の植民地主義のイデオロギー」と捉えました。そうして3・11を迎えて、私は「原発体制と多文化共生について」(『戦後史再考』平凡社)の拙論を提示しました。
右から左から、経営者から労働組合、すべての人が口をそろえて「多文化共生」「共生」を賛美するのは異常です。その根底には国民国家を支える強固で、無意識の日本のナショナリズムと経済発展を最優先してきた原発体制があるのです。日本の為政者は「共生」と「統合」を同じ概念としています。
「多文化共生の街、かわさき」ではなく、「住民主権の街、かわさき」に変えていかなければならなりません。一人ひとりがしっかりと自分の意見を言い、対話ができ、そこで共有化されたことを国籍や民族、障害の有無、性、所得に係りなく具体化していける街、かわさき、そんなことができればいいですね。
1)6月22日の第一回目の「聴く会」は、全体の内容、崔の基本的な考え方について話す予定です。崔の在日としての個人的な体験の思想化が、現代社会を変革する「闘う理論」として他者の思想との共有化につながるのか、この点をしっかりと吟味すべき課題と考えています。
崔の在日朝鮮人であることからの逃避より在日であることに目覚め、固執し、本名を名乗り差別と闘う民族的主体を求める活動を進める中で、民族を相対化するようになり、ナショナリズムと国民国家を無条件に前提にする「多文化共生」を批判的にみるようになりました。3・11福島事故を目撃しそこから反原発運動を国際連帯運動として具体化する活動を進める中で、国境を超え、覚醒する市民を私の思想の核として捉え、提示したいと考えました。
2)2回目以降の内容
①在日朝鮮人であることの目覚め→在日であることの自己主張→民族的主体の追求→本名を名乗り差別と闘う時期
あ)崔の家族の紹介(戦後、日本の復興の中で、大衆社会になっていく過程を生きてきた在日の一例として)
い)上京しての大学生活、在日韓国教会川崎教会との出会い(青年会活動)
う)日立闘争との出会い→「朴君を囲む会」の活動→「民闘連」の設立→「在日の人権を守る会」
え)弁護士資格の差別を問う金敬得、東京都を相手に「当然の法理」を問題にした鄭香均
お)地域での川先信用金庫、カード会社、東京工大との闘い(中国人留学生をめぐって)
②民族的主体を求める活動→韓国の民主化・統一運動に向かわず、足元での闘いに固執(日立闘争、地域活動、国籍条項撤廃、「外国人は準会員」(川崎市長発言)、「当然の法理」との闘い=外国人公務員の門戸の開放は実現されたが、課長以上の管理職と市民に命令する職務には就かせないない「川崎方式」が全国で定着)→在日大韓基督教会青年会全国協議会(全協)より代表のリコール(「同化論者」として)
③結婚・韓国留学→在日韓国人問題研究所(RAIK)の初代主事、青丘社の韓国人主事として地域活動に没頭→地域子供会、学童保育、青年会・「オモニの会」の組織化、韓国の民主化闘争を始めた学生との出会い
④民族を相対化すべきと考えるようになった契機
あ)川崎の社会福祉法人青丘社桜本保育園の父母会会長からの問題提起ー青丘社は在日のためにあるのか
い)川崎の青丘社の差別と闘う運動から離れる(理事会から運営委員長のリコール)→青丘社は「多文化共生」を掲げてふれあい館を作り、行政との提携で地域事業を展開(行政を批判・監視する運動の衰退・消滅)
う)本名しか持たないない子どもたちの経験
え)川崎臨海部の実態に関心(横国 中村剛次郎教授の「地域政治経済学」を学ぶ)
お)上野千鶴子教授、加藤千香子教授、西川長夫教授(国民国家と植民地主義)との出会い
⑤岳父の死後、スクラップ(鉄くず)の会社を引受け、その後、さまざまな仕事を経験する→実父の死後、ボクシングクラブオーナーに
⑥3・11福島事故の経験
あ)「民族を超えて協働して日本社会を変革しよう」→「クソ朝鮮人!日本から出て行け!!」
い)「原発体制を問うキリスト者ネットワーク」(CNFE)の設立→モンゴル訪問(NNAAーNo
Nukes Asia Actions)設立
う)原発メーカー訴訟の提案、提訴(現在控訴中)→原発メーカーの責任を問わない法律(原子力損害賠償法)の存在→弁護団長との軋轢(スタップ裁判で被告に)
⑦日韓/韓日反核平和連帯のはじまり
あ)下北「核」半島地域スタディ・ツアーの実施
い)2006年峡川(ハプチョン)訪問
う)「福岡宣言(反核平和連帯福岡会議で採択された10・26「福岡宣言」)
http://oklos-che.blogspot.jp/2016/10/blog-post_29.html
え)米政府の広島・長崎原爆投下の責任を問う訴訟の準備(2007年ハプチョン・プロセス)→8月3~7日国際フォーラム
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