2017年2月1日水曜日

韓国のキリスト者が公表した「大統選挙行動議題」

みなさんへ

韓国の「市民キャンドル革命」に参加するキリスト者が公表した、<2017キリスト者大統領選挙行動>の生態環境分野政策議題です。

これは、しばらく後には、印刷物で出版され、複数政党の候補者に政策化を要求する用途に使用されるものであり、最終的には、これを受け入れる候補者を選択するための行動指針です。

韓国の「市民キャンドル革命」はパク・クネ退陣要求から始めり、韓国の解放後の現代史で積み重なった問題を直視し、根本的な変革を求める運動です。

民主主義とは代議員制度のことだと誤解されている方が日本では多いようですが、代議員制度が形式化・硬直化し、法律・制度に基づいて為政者が市民の欲しない方向に進むとき、代議員制度は機能するのでしょうか。機能するという大前提で野党連合に多くの市民は望みをかけていらっしゃるようです。

しかし台湾や韓国においては、機能しない代議員制度による国政に対して、まず市民が立ち上がり、自分たちの要求を明確にし、その市民・民衆の力を背景にして政党の在り方さえ変えながら、国政に反映させていったし、韓国においてはまさにその方向に進んでいます。沖縄問題や原発問題がありながら、どうして為政者の在り方に怒り100万人デモができず、それが継続する可能性がまったく見えないのでしょうか?

それを日本のマスコミは、台湾も韓国も民主主義の後進国だからと報道しています。とんでもない間違いです。日本のマスコミ、運動団体は例えば、韓国の2ケ月で1千万人の市民・民衆が集まったデモから何を学ぼうとしたのでしょうか。彼らの具体的な戦略、思想性を学ぼうとしたでしょうか。それは韓国の為政者がひど過ぎるから、あるいは感情的な国民性の所為だと捉え、自分たちの運動の在り方を捉えなおす機会にしなければならないと考えたでしょうか。

先月たんぽぽ舎で持たれた「韓国の市民キャンドル革命を知る」連続講座で講演された二名の講師の講演をご紹介します。


イヨンチェ(日本のTVで韓国状況を正確に解説されている)

金民雄(韓国のオピニオンリーダーの一人)

2月5日(日)午後6時から、たんぽぽ舎で「韓国の市民キャンドル革命を知る」連続講座の第3回目の講演があります。
真鍋祐子東大教授、韓国の民主化研究の第一人者で、日本の植民地主義問題を深くとらえ、韓国との連帯を模索されています。
講演内容:『韓国の「市民革命」を近代史の流れの中で捉える』、2月12日(日)6時半,於たんぽぽ舎、会費800円

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  <2017キリスト者大統領選挙行動>の生態環境分野政策議題ー生態環境分野政策開発
(これは、しばらく後には、印刷物で出版され、複数政党の候補者に政策化を要求する用途に使用されるものであり、最終的には、これを受け入れる候補者を選択するための行動指針です。)

1)国際的な環境の悪化に対する責任意識が希薄化した、化石燃料と核エネルギー依存型の産業構造と経済について、環境汚染と事故の危険性を明らかにするだけでなく、自国中心主義(集団利己主義の一種)の問題意識がない。
再生可能な代替エネルギーの開発と実用化
省エネとエネルギー効率の改善の分野の革新的な政策
環境汚染防止技術を電気中心ではなく、自然の浄化中心の循環型システムとして開発
原子力発電退出ロードマップ提示(台湾2025年、ドイツ2022年の原発ゼロ、フランスは2025年までに22機の半分を減らすことにする。)
海外の原発工事受注全面禁止(注:原発輸出禁止という意味)
気候変動に対する積極的な削減案を用意し、これに合わせて、果敢に産業構造を改善するための政策

2)残り少ない保全する必要がある生態環境を掘り返す、乱開発の原因となる土地利用と開発に関する法体系、開発利益を生む地帯を追求する行為による、経済が潜在的にもつ力量蚕食と建設中心の景気浮揚政策の悪循環
土地税と環境税を中心とした税制改革急務
開発に依存していない地域の風土に合った経済活動促進対策樹立
4大河川の復元、都市河川復元などの自然環境復元措置のロードマップ策定

3)工場式飼育により伝染病に弱くなるしかない畜産環境での主な感染症の拡散防止対策として、家禽の無差別虐殺埋没方式の問題提起及び健康的な食べ物、食品産業のための対策を講じること。
有機農中心の農畜産政策
GMO農産物の開発、播種禁止。飼料、その他の食品産業の原料の輸入の禁止ないし厳格なコントロールと退出
農村共同体再生を中心に置いた全体的な農村、農業政策を樹立
工場式畜産の全面見直し:有機的農場の他畜産の漸進的退出
福祉と生態保全を中心のヨーロッパ式農業保全政策

4)環境、保健行政の情報閉鎖性と歪みの官僚主義的慣行が極に達し、事故の予防と事故発生時の対応に無能な政府を国民が不信している。一般的に、政権の独裁的閉鎖慣行を克服する根源的対策を講じなければする。
環境省改革
環境衛生分野の情報民主化、市民参加ガバナンス体制
5)産業構造の改革と共にある人的能力の啓発、生態環境の改善、作業環境の改善
国際分業の全面的再調整。南北協力を含む
エネルギー、資源への依存度を下げる物質循環型産業構造改革
企業が省エネ、資源循環に努めることができるようにするインセンティブとしての価格政策の導入
職場の民主化による革新

6)長期的な国土環境管理政策の必要性
沿岸の生態系復元、水産資源保全政策。セマングム水質の悪化に対策がないため、海水の流通を推進すべきだとみる。セマングムとかみ合った金剛、洛東江、栄山江の河口を開け沿岸の生態系を復元するために長期計画が必要である。
統一に備えた韓半島の環境政策へのアクセスが必要。北朝鮮の森林回復も含む

7)生活環境の質を改善するための政策
4大河川事業等による水源の汚染を解決する対策
微細粉塵対策、交通手段の改善対策:電気自動車などの低汚染の交通手段と交通量の低減政策、石炭火力発電所の増設中止と徐々に退出。
資源循環型地域社会のためにゴミや汚水、糞尿などを焼却、埋め立て、その他の多くのエネルギーを消費し、環境負荷の高い設備中心ではなく物質循環と自然の浄化方法で解決するように方向転換する方針。

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