2015年8月22日土曜日

崔勝久前事務局長と現事務局長の代理人を辞任した、原告弁護団に強く抗議します。



 2015年8月21日
「原発メーカー訴訟の会」 原告・サポ-タ有志20名から弁護団に抗議文がFAXで送られました。

日本全国における原発裁判で極めて重要な働きをしてきた弁護士たちを含むメーカー訴訟の弁護団22名が、弁護団の主導に従わないという理由で、国内外4000名の原告による「訴訟の会」の前・現事務局長との委任契約を切り、代理人を辞任したうえで、訴訟の会との話し合いを拒否するということは、おそらく日本の集団訴訟において例のないことではないでしょうか。そのような弁護団のあり方はまた、弁護士職務基本規定に反し、懲戒処分の対象になります。

原告の意向を無視するような弁護団が果たして、原発メーカーの責任を問う十分な主張ができるのでしょうか。委任契約を解除された前・現「訴訟の会」事務局長はあえて本人訴訟の道を選び、一つの裁判で弁護団の主張とは全く異なる主張をしてメーカーの責任を審理の場で問うようになります。弁護団のあり方を批判する原告はその本人訴訟に合流して、法廷内外での戦いを進めていくことになります。みなさんのご理解とご支援をお願いいたします。     崔 勝久(前「訴訟の会」事務局長)

崔勝久前事務局長と現事務局長の代理人を辞任した、原告弁護団に強く抗議します。
7月13日、原告メ-カ-訴訟弁護団は、原発メ-カ-訴訟の会の原告である崔勝久前事務局長、朴鐘碩現事務局長、他1名(原告はわかりません)、3名の「代理人辞任届」を東京地方裁判所民事24部に提出しました。書記官は、「代理人辞任届を受理した」ことを認めています。

原告弁護団は、6月26日、事務局長名で出した話し合いの要望に「協議する意向はありません」と回答し、原告との話し合いを正式に拒否しました。これに続いて、前事務局長、総会によって選出された、現事務局長を標的にした代理人を辞任しました。私たちは「原告メ-カ-訴訟の会」前事務局長と、海外原告・サポ-タ-含めた選挙によって正式に選ばれた現事務局長への原告弁護団の代理人辞任という暴挙に強く抗議します。

8月28日第1回口頭弁論が決定し、7月10日、被告3社から訴状に対する答弁書が出ました。折しも、前事務局長は、7月15日~8月5日まで、国際連帯を求めて訪米しました。「トモダチ作戦」で被曝した米兵の東電・原発メ-カ-を相手に裁判を起こした弁護士と会い、お互い具体的に協力・連帯出来ることを話し合うことになっています。また、アメリカの西/東海岸で地元の活動家と共に反原発集会に参加し、交流するそうです。世界的なこうした動きがある中で、弁護団は、敢えてこの時期に代理人辞任を通告してきました。訴訟の会をさらに混乱・分断させ、出鼻を挫く、陰険な手法です。

弁護団は、前事務局長が、「弁護団からの再三の要請にも関わらず協力に応じず、懲戒請求に積極的な役割を果たす」と詭弁を書いていますが、これは、弁護団の意向に従わない原告に対する見せしめです。前事務局長は、再三に亘る訴訟の会との話し合いに応じない弁護団の姿勢を厳しく批判しているにすぎません。

また弁護団は、「ブログ等において当弁護団に対する理由のない非難を続けていることなどから、貴殿と当弁護団との信頼関係の修復はもはや不可能と判断した」と書いていますが、前事務局長は、差別・抑圧を基盤にした原発体制の本質をあらゆる角度から批判、見解を表明しているだけです。

弁護団は、「原発体制の本質を突きさす闘いに臨み」「全世界の市民と共に原発をなくしていく国際連帯運動を拡げていきます」と宣言する一方で、弁護団の意向に従わない原告との話し合いを拒否しています。国内外約4000人の原告との話し合いを拒否し、それと連帯できない弁護団がどのような方法で国際連帯運動を進めるのでしょうか。こうした弁護団の姿勢を質すために批判しているだけです。

代理人辞任の理由として、朴鐘碩現事務局長は、「進行協議に関する協力の要請を無視し、理由なく当弁護団を非難するなど、対立的な姿勢を一層強めています」と書いていますが、これも詭弁です。原告が進行協議に出席したことが、どうして「対決的は姿勢」を強めたことなるのでしょうか。

進行協議は、裁判所が主催したもので、原告として当然の権利であることは、裁判所が認めています。これは、代理人辞任の理由になっていません。現事務局長は、「弁護団を非難」せず、「対立的な姿勢」でなく、原告メ-カ-訴訟・事務局長として、継続して弁護団に話し合いを求め、前事務局長の代理人辞任撤回を求めてきました。

原告から選任され、原告の代理人になった弁護団が、原告との話し合いを拒否し、さらに弁護団の意向に沿わない原告の代理人を辞任することは、どのような裁判であっても許されることではありません。
【代理人辞任から見えること】
1. 様々な根拠のない理由による崔勝久前事務局長と朴鐘碩現事務局長(他1名)に対する「代理人辞任」は、両事務局長と訴訟の会との分断、そして訴訟の会及び事務局内部の分断・混乱を狙う陰険・悪質な意図をもったやり方です。私たち原告は、このような弁護団の姿勢を決して認めません。
2. 原告から選任された代理人が、正当な理由もなく原告の代理人を辞任することは、弁護士としてとるべき姿勢ではありません。これは弁護士の職務規程に反する行為です。
3. 弁護団の意向に沿わない、主導に従わない、批判する原告は排除する、あるいはその原告の代理人を辞任するという脅迫的なやり方は、以前から崔勝久前事務局長や他の原告に対する同様の姿勢でした。すなわち、原発メ-カ-訴訟は、原告でなく弁護団が中心になって、思うように進めていくという姿勢です。原告の立場、人権を尊重せず、弁護団の傲慢、特権意識、自己顕示欲の表れとしか言いようがありません。
4. 同時に、弁護団の統制に従う原告有志と、その他の「訴訟の会」原告との分断・統治を狙うものです。弁護団の主導・意向に従い、忠誠を示した原告だけと話し合い、そうでない圧倒的多数の原告が参加する訴訟の会の事務局長との協議を拒むことは弁護士の職務上、許されることではありません。  
                          
【結論】
1. 私たちは、原告であり続けます。特定原告を標的にした代理人辞任という弁護団の暴挙に、弁護団解任、本人訴訟(分離裁判)、懲戒請求の声も出ています。こうした原告も、「原発メーカー訴訟の会」の会員です。
2. 「原発メ-カ-訴訟の会」は、私たち原告の意向を黙殺して裁判を進めることを画策する弁護団に強く抗議します。.
3. 知恵を出し合い、国際連帯運動によって法廷内外であらゆる闘いを広げ、原発メ-カ-の責任を明らかにしていきます。
4. 私たちを排除しようとする弁護団と、それに呼応する一部原告の内部勢力に屈するわけにはいきません。私たちは、今の脆弱な訴状をも補強し、乗り超え、一人ひとりの思い、原告を主体とする裁判闘争を展開していきます。
私たちは今後も、世界中の人たちとのつながりで、原発体制の心臓部にメスを入れる闘いにしていきたいと思います。全国・全世界の訴訟の会の原告・サポ-タ-の皆さんと共に、原発メ-カ-訴訟を闘い抜くことをここに宣言します。
                                                2015年8月21日
「原発メーカー訴訟の会」 原告・サポ-タ有志(順不同)
 木村公一、吾郷健二、吾郷成子、野上勇次、山下俊雄、兼崎 暉、    金 信明、荒木正子、門司邦雄、門司市子 
(県外賛同者)
大阪:弓場彬人さん、本田哲郎さん、韓貴大さん、 
京都:山口サエ子さん
東京:蔦村的子さん   
神奈川:佐藤和之さん、田上真知子さん、朴鐘碩さん
北海道:三浦育夫さん   
ドイツ:高岡大伸さん

6 件のコメント:

  1. 左翼名物内ゲバ

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  2. 残念ながら、それはまったく違います。どのように違うのかはあらためて明らかにする機会があるでしょう。ご期待下さい!

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  3. このコメントは投稿者によって削除されました。

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  4. 提訴根拠とすべきは原賠法ではなく「原子炉一式」を対象とした製造物責任法と考えていいのでしょうか?であれば、裁判の進行中も一般の技術者や法律の専門家に対してオピニオン投稿の場として、専用HPや本ブログを維持する大切と思います。

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  5. すべては原発に人種問題絡めたチョンのせいだろ

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    1. もう少し勉強して苦労を積んでください。そうすればあなたも大人になれます。

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