なんというバカらしい結果! 安倍談話が好評とか。予想通りでした。昨夜、JR売店で安倍談話による内閣支持率が上昇という見出しを見て、嫌な感じでしたが、今朝の朝日新聞でやっぱり、そうなんだろうなという気持ちです。
これで安倍の首相再選は確実になったのでしょう。18日の朝日新聞でこんな記事がありました。
再選にらみ、お礼の電話 首相、二階氏に接近 自民総裁選
「我々の活動と首相に何ら距離はない」。二階氏は満足そうに語った。党内でさらに存在感を高めた二階氏と、総裁選に向け、駆け引きにたけるベテランを味方につけた首相。2人の「実利」がつながった。」反核運動をしているある友人から8月15日付のはがきが届いていました。
「安倍政権の支持率が、もう10%下がれば自民党に内部分裂が起こると思います。今からたのしみでワクワクしています。」という内容でした。なんというギャップ!
韓国政府もまた安倍談話は問題は「残念な部分が少なくない」としながら、厳しい批判は避けました。政治は経済問題、世論を踏まえた総合的なものですから、そんなものでしょう。しかし私は安倍談話の1905年の日露戦争で日本が勝利したのが「(西欧諸国の)植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけた」という司馬史観に基づくようなこの表現が気になります。私は韓国の意識ある人はこの歴史観を絶対に認めないと思います。
しかし多くの日本人はここのところはさもありなんと満足気に読み飛ばしたと思います。おそらく何の疑問も抱かなかったでしょう。このギャップを埋めることはできるのでしょうか。私はむつかしいと思います。日本はますます「愛国的」な国民意識が強まるのでしょう。
そしてこのくだりで多くの日本人はそうだと思ったことでしょう。
「日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」
韓国に舐められてたまるか、いつまで謝罪を求めるのか、こういう発言をする人が運動圏の中でも、リベラルと思われていた人の中でも見られます。歴史のけじめには何が必要かが深く考察されずにいる日本は、戦争法案も通過し、ますます「愛国的」な嫌な社会になっていくと思われます。
参考資料:
2015年8月15日土曜日
安倍談話の所感(日本全体の国民化の嫌な流れ)ー朝鮮日報の記事の紹介
http://oklos-che.blogspot.jp/2015/08/blog-post_23.html
2015.8.17 11:37
【産経・FNN世論調査】
内閣支持率43%に回復 首相談話「評価」57% 安保法案「必要」58%
安倍首相
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が15、16両日に実施した合同世論調査によると、安倍晋三首相が14日に発表した戦後70年談話を「評価する」という回答は57・3%に上り、「評価しない」の31・1%を大きく上回った。内閣支持率は、平成24年12月の第2次安倍内閣発足後で最低だった前回調査(7月18、19両日実施)より3・8ポイント上昇し、43・1%となった。
70年談話で首相が「戦争に何ら関わりのない世代に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と表明したことについては66・1%が「評価する」と回答した。「植民地支配」「侵略」「反省」「お詫び」の4つの言葉を盛り込み、「歴代内閣の立場は今後も揺るぎない」と表明したことについても59・8%が「評価する」とした。
今国会で審議中の安全保障関連法案については58・0%が「必要」と回答したが、今国会での成立には56・4%が反対し、賛成は34・3%だった。同法案に対する野党の対案については「必要」が78・7%に達した。
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