2013年7月20日土曜日

韓国「脱核」市民交流報告 ~市民による国際連帯とアジア平和 のために~


「市民社会を創造する希望フォーラム」
=公共するジャーナリズムをめざして=
   
韓国「脱核」市民交流報告 ~市民による国際連帯とアジア平和 のために~

主催:「特定非営利活動法人 NPO研修・情報センター」「共働 e-news」

共催:「ドリームィンスティテュート」「知研フォーラム」


7月20日(土)午後3-5時まで、東京の本郷のビルの一角の素晴らしくおしゃれな部屋で私の報告会をもってくださいました。チラシでは以下のような紹介がなされていました。

世界的な市民の連帯によって核や原子力のない世界を目指している市民グループ「NNAA-J(No Nukes AsiaActions-Japan)」は、6月19日~24日の日程で韓国の原発場所へのツアーを実施し、各地で脱核(脱原発)運動を展開する住民や市民団体と交流してきました。
韓国では霊光(ヨングァン)、古里(コリ)、月城(ウォルソン)、蔚珍(ウルチン)に23基の原発が設置されています。その周辺では「民主化闘争」の成果を引き継いだ様々な市民活動が展開されていますが、日本ではほとんど報道されていません。また脱原発(脱核)を軸にした日韓市民運動の連帯も実現していません。
今回の希望フォーラムでは、崔さんに韓国の脱核市民運動について報告してもらい、日韓、日中(台)韓、東アジア、さらには世界の脱原発市民運動と国際連帯を進める意義について討論したいと思います。

私が話した内容をご紹介します。(1)「韓国ツアー」の報告は以下のURLを参照ください。(2)今後の具体的なアクション・プランは以下のレジュメに書いてあります。(3)の日本社会の実情ー在日に視点からについては、以下の写真を用いました。

脱核とアジア平和のための韓国原発地域韓日市民ツアー
記者会見/報告会が無事、終わりました(その1)
http://oklos-che.blogspot.jp/2013/07/blog-post_10.html




        







レジュメ:韓国「脱核」市民交流報告~市民による国際連帯とアジア平和のために

                    報告者   崔 勝久(チェ・スング)
                    No Nukes Asia Actions(NNAA) 事務局長


1.脱核とアジア平和のための韓国原発地域韓日市民ツアーの報告
6月19-24日にかけて、韓国にある23基の原発を訪ねました。日本からの参加者21名、アメリカから1名、韓国の各地域での参加者は100名を超えます。そこでの地域住民、活動家との交流を通して得た感動、知見を報告いたします。

2.今後の具体的なアクション・プランについて
①9月29日ー10月4日、今度は逆に、韓国から西日本の原発地域を訪ねるツアーを計画しました。
②11月11日に、福島原発事故を起こした日立・東芝・GEを相手の裁判を起こします。
原告はその事故を見て(経験して)精神的ショックを受けた人は誰でもなれます。全世界から1万人を募ります。
③WCC(世界教会協議会)総会が韓国釜山で開かれます。170ヶ国5000名の参加者にいくつかのアクション・プランを提案しました。
④台北のすぐ傍に建設された第四原発(日立・東芝・三菱・GE)の廃炉を求める国民投票が間近に迫っています。何からの支援、連帯の活動を計画しています。

3.日本社会の実情ー在日の視点から
市民の国際連帯運動を進めるためにどうしても足元の日本の実情を確認しておく必要があると考えます。在日の立場から見えてきたことを説明します。
①日立の就職差別裁判から見えてきたこと(1970-74年)
戦後日本社会のあり方として戦経済復興を目指す中で植民地支配の当事者であったことは忘却され、在日を排除に対象として(北朝鮮帰国)統治の対象にしてきたことから生起した問題であった→「公権力の行使」から在日地方公務員を排除する「当然の法理」
②在特会の差別言辞、朝鮮学校の弾圧、「当然の法理」、領土問題→ナショナリズムの喚起、安倍政権のレジューム・チェンジの画策
③日韓条約で解決済みの嘘→韓国の憲法裁判所の決定:政府の「不作為」は憲法違反
・「完全かつ最終的な解決」(日韓請求権協定第2条第1項)
・①まず外交上の経路を通じて解決する、②それができなかった場合には仲裁委員会を
つくる)、「仲裁委員会の決定に服する」同3条1-4項

4.結論
①原発開発、輸出は植民地主義政策
②差別は被害者・加害者を生みだす社会構造、告発でなく、協働による社会変革を

参考文献:

●脱核とアジア平和のための韓国原発地域韓日市民ツアー
記者会見/報告会が無事、終わりました(その1)(その2)
http://oklos-che.blogspot.jp/2013/07/blog-post_10.html
http://oklos-che.blogspot.jp/2013/07/blog-post_12.html

2013615日土曜日
原発体制に立ち向かう国際連帯運動をめざして―発題内容の主旨  
http://oklos-che.blogspot.jp/2013/06/blog-post_15.html

●植民地主義に抗する国際連帯を地域から (上下)――アジアと連帯して原発体制を問う
http://oklos-che.blogspot.jp/2013/03/blog-post_22.html
http://oklos-che.blogspot.jp/2013/05/blog-post_7.html

●「在日」の生き方と地域問題への関わり方ー病んでいるのは日本人社会
http://oklos-che.blogspot.jp/2012/04/blog-post_08.html

●地域の変革と国際連帯の運動によって日本をよりよい社会へ(上下)
http://oklos-che.blogspot.jp/2013/07/blog-post_15.html
http://oklos-che.blogspot.jp/2013/05/blog-post_15.html

●国際連帯と地域の民主化は同じ根ー川崎の実例は全国の先駆け
http://oklos-che.blogspot.jp/2012/08/blog-post_21.html

●モンゴル国のウラン開発・原発建設・核廃棄物処理場建設についてー今岡良子
http://oklos-che.blogspot.jp/2012/08/blog-post_3.html

2013423日火曜日
台湾5日間ー反原発の国際連帯を求めて

http://oklos-che.blogspot.jp/2013/04/taiwan-symposium-report.html


0 件のコメント:

コメントを投稿