2012年11月22日木曜日

緊急情報、拡散依頼:台湾Lanyu島の低レベル放射性物質からの、高い放射線量が発見された事実経過について


台湾Lanyu島の低レベル放射性物質からの、高い放射線量が発見された事実経過について

なお詳しい内容は、中生教授からの台湾原子力委員会への正式な報告を待って改めてお知らせいたします。

事実経過

1.前回9月に、桜美林の中生教授(文化人類学専攻、Lanyu島には20年にわたりフィールドワークで訪れている)と首都大学の加藤准教授(放射線学)は、Lanyu島で64マイクロシーベルトという異常に高い放射線量を発見して、東京での記者会見で原因は特定できないもののその事実だけを公表した。

2.記者会見の反応の大きさに驚いた台湾政府は、原子力委員会がただちに独自に測定し、異常数値は認められないと公表した。

3.中生さんたちと原子力委員会は今回、合同で現地調査をすることになったが、調査後の加藤さんのバイク事故によって、合同の記者会見はできなくなった。

4.台湾原子力委員会と中生さんたちは、それぞれの計器で以前高い数値をだした小学校近くのクリニック関係の建物周辺の調査をした。ところが両者の数値には明らかな違いが出て来て、原子力員会側の計器では通常数値しかでなかったものの、中生さんサイドで計った数値からは従来に増して高い数値が計測された。これは中生さんたちの計器は低レベルの放射線量を計測できるようになっているが、台湾側のものは低レベルのものには対応できないようになっているためと思われる(福島の事故以来、低レベルの内部被曝が問題になっていたため、その低レベルの放射線数値が計れるものを持参したもよう)。

5.その日本側が計った数値に対して原子力委員会側は激しく反発し、計測の仕方、計測者の資格などを問題にして日本人研究者の測定は信頼できないという見解をマスコミに公表した。マスコミは主にこの見解に沿って、Lanyu島の放射線量には問題がなかったという論調で発表している。

6.野党である民進党はこれまでのLanyu島における低レベル放射性物質の管理の悪さなどを証拠写真を見せながら政府批判をしているが、日本側の正式な調査結果、見解は公にされておらず、それらの資料の公開と共に改めて国会で論戦がはじまるものと思われる。

7.小学校校舎周辺で遊ぶ子どもたちの健康が心配される。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

高い放射線量と日本調査団 台湾の廃棄物貯蔵の島で(11 月20日) 共同
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/121120/mcb1211201937037-n1.htm
原発などから出た低レベル放射性廃棄物の貯蔵施設がある台湾南東部の離島、蘭嶼で放射線量の調査を11月10~11日に行った日本の調査チームが20日、台北で記者会見し、放射線量が高い地点があることを確認したと発表した。

 記者会見には野党、民主進歩党で原発問題を担当する立法委員(国会議員)も同席し、政府に対し島民の不安解消のため、蘭嶼全島で放射線量を徹底的に調査し、島民全員の健康検査を行うよう要求した。

 調査したのは、首都大学東京の加藤洋准教授(放射線学)と桜美林大の中生勝美教授。島北部の、かつて医療施設だった建物の壁付近で、毎時104マイクロシーベルトを記録した。その場に10時間いると、一般人の年間線量限度とされる1ミリシーベルトを超える。

 ただ一緒に調査をした台湾当局の測定器では自然の放射線量の範囲内だったこともあり、加藤准教授らはさらに綿密な調査が必要と指摘した。(共同)

2 件のコメント:

  1. えっ、毎時104マイクロシーベルト。
    1日その場にいれば、2.5mSv
    1年で910mSv
    2mSvで、5%の人が死ぬと言われています。(ウィキペディア日本語版)
    その半分。そして近くには小学校の校庭があるといいます。信じられません。

    台湾当局は否定しているとのこと、厳密な再調査が直ちに必要です。
    また、台湾の人々との脱核エネルギーの国際連帯が必要です。

    takmix@韓国

    返信削除
  2. 台湾の即時新聞、蘋果日報 
    http://www.appledaily.com.tw/realtimenews/article/life/20121120/152921/%E8%98%AD%E5%B6%BC%E8%BC%BB%E5%B0%84%E7%95%B0%E5%B8%B8%E3%80%80%E7%96%91%E6%B0%B4%E6%B3%A5%E5%8F%97%E6%B1%A1%E6%9F%93#

    蘭嶼の放射能が異常なのに、子供達は知らずに遊んでいる
    2012年11月20日13:20
    緑委員(会)の林佳竜さんと先日輻射の検査・測定の為に蘭嶼に向かった日本東京首都大学の加藤洋教授、桜美林大学生の中生勝美教授が今日記者会見を開いた。今回の調査はまだ完了していないが、異常放射能の成因を検測すること及び台湾政府の対策に対して、加藤洋教授は非常に関心を持っていると話した。

    今回はアメリカが認可する新型放射能測定器を使用した放射能の検査で、朗島国小外旧クリニックでアメリシウム241の人工核の種が発見されているが、さらなる調査が必要であると話した。「その周辺を囲むべきで、子供達にその周辺で遊ばせないでくださいと言っているが」原子力委員会はその勧告を拒絶していると、中勝藤美教授はとても残念な思いであると話した。セメントが放射能で汚染されたことが原因で建築物の外壁と電信柱の放射能異常をもたらしたのではないかと中生勝美教授も疑っているようだ。

    原子力委員会に騙されていると思う 蘭嶼の住民達は全力で戦うことを呼びかけている
    2012年11月20日13:29
    「蘭嶼の放射能値は安全範囲である」と公言していることに対して、原子力委員会は日本学者の検測結果をねじ曲げていると「台湾電力の原子力委員局」であると民進党の立法委員の林佳竜は疑問を持ち、予算を凍結して原子力委員会に全面的に蘭嶼の放射能検測定するように求めることを提案している。

    日本の学者達が使用している放射能測定器はアメリカの認可を経た測定器であり、もし原子力委員会が台湾の認証していないことを理由に使用できないと言っているのは、「扉を閉めて車を製造する」のと同じであると北医学大公衛科の張武修教授は言っている。また彼はアメリシウム241の半減期は432年なので、蘭嶼に対して更なる輻射能調査をすべきであると言っている。
    30数年来、達悟族の人達は原子力委員会と台湾電力をずっと告発し続けてきた。多くのタオ族の人が癌で死亡しても、全面性な分析が行われてなく、原子力委員会は職責を果たしてない!もし放射能のせいで達悟族が絶滅することを招くならば、「唯一の方法は戦争である!」と蘭嶼部落文化基金会の執行役員の夏曼・夫阿は戦いを呼びかけている。

    返信削除