2012年1月16日月曜日

「痛み共有 脱原発アジア」ー東京新聞(1/15)

痛み共有 脱原発アジアー東京新聞

1月14-15日、横浜で行われた脱原発世界会議は、30ケ国、1万人を超える人が訪れ大盛況でした。東京新聞は1面でとりあげましたが、朝日新聞をはじめ他の新聞社の扱いは小さな扱いしかしていませんでした。上野千鶴子さんは閉会式で、この盛り上がりをどのようにマスコミが報道するか、注目してるからね、と「恫喝」し大きな拍手を受けていましたが・・・

原発体制を問うキリスト者ネットワーク(CNFE)が企画したふたつのシンポとブースでの話し合いは大きな反響を呼びました。
    超満員の閉会式の様子
今回の世界会議でCNFEが提案しし最終的に具体的な行動案として採択された内容を報告いたします。

1.玄海の原発4基の稼働停止を求める裁判に韓国側が原告団に参加
玄海プルサーマル裁判の原告団に韓国人が参加しました。事故がおこれば韓国にも直接的な害を及ぼすことになり、まさに当事者として原発稼働停止を求める裁判に参加することになります。韓国での裁判が始まれば同様に、日本側でも原告団に入ることを確認しました。

2.3ケ国の「緑の党」で共同宣言文を作成
日韓蒙の「緑の党」が市民を交えて話し合い、最終的に3者で共同宣言文を採択し、各国で「緑の党」が果たすべき役割が明記されます。脱原発を謳う各国の「緑の党」が国会に進出し、明確な脱原発の政策をとることが期待されます。

     エレベータ前でもたれた市場淳子さんとの話し合い

3.在韓被爆者問題を脱原発運動の一環としてとりあげる
40年在韓被爆者問題に取り組んで来られた市場淳子さんのお話を受け、放射能による被害の問題は、過去の原爆投下による放射能被害者問題の解決に直結しなければならないということが確認されました。ピースボート代表の吉岡さんも北朝鮮の300名に及ぶ被爆者(=被曝者)にも大いなる関心を示され、必ず在韓被爆者問題を取り上げると約束してくれました。

      地域からの取組を強調する李大洙牧師を囲んでの話し合い
      韓国の状況を説明する金恵貞さんの講演内容

4.日韓の市民連帯の強化
フクシマ事故は韓国人の問題として捉えていると話された環境運動連合の金恵貞さん、脱原発の国際連帯を地域からと強調された李大洙牧師の話しに、リニアカー問題と瓦礫問題、放射能汚染の危険がある食物の問題に取り組む「脱原発かわさき市民」グループとの間で今後具体的な交流が行われるものと期待されます。
今夜はモンゴルのセレンゲさんは上智大学の教会で最終講演を終え、明日韓国に経ちます。私も同行し、韓国の脱原発運動の交流を深めます。

なお、15日の最終日、OurPlanet-TVの取材を受け、セレンゲと私がそれぞれ2日間の世界会議の感想を述べました。セレンゲはモンゴルの報告に会場からの確かな反応を感じ取ったようです。また私は世界会議の成功を確信しながらも、同時に原発反対の声をだすことさえ憚れる原発基地のある地方の問題と、中央でのこのような「お祭り」騒ぎがどこで接点をもち、地方の運動に貢献できるのかを考えていきたいという話をしました。

いずれにしても新たな波を確かなものにしていきたいものです。

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