先月末、川崎市総務局市民情報室市民の声担当から、阿部市長が私との面談をしたいという、驚くべき連絡がはいりました。
私は、阿部市長に「市長への手紙」コーナーに数度メールを送り、返事をいただいたことがありました。南高校の跡地と、国籍条項に関することですが、後者には触れていませんでした。調べてみると、私との面談は市長の人事課の課長への指示に基づくものであることが判明しました(偽メール―ではありませんでした!)。
人事課課長への市長からの指示は、市長選の投票日に私が阿部市長に出会い、「阿部三選阻止」のビラを渡しながら、阿部市長とは考えは違うが、対話をしたいと申し込んだところ、「喧嘩でなく、対話であれば約束します」と話されたからだというのです。私はビラを渡した後バスに乗ったものの、言い忘れたような気がして阿部さんのところに駆けつけたところ、「戻ってきてくれてありがとう」と話され握手したことを思い出しました。そのときの、「対話を約束します」という言葉は何故か、必ず実現されると確信しました。
人事課課長への指示ということから、国籍条項の問題を含めても話しあう考えがあると推測できます。私は、担当局の方としっかりと意見交換をしてからであればと考え、阿部市長の面談の申し込みに応じることにしました。「面談はおひとりでお願いします」とありますので、一人で面談します。
今年の春に入院したときに読んだハンナ・アーレントの、「話し合いの保障」こそが民主主義の要ということは、「在日」の在り方、住民自治の仕組み、実際の運動の面で、私のものの考え方、行動にとって最も重要な基準になったと思います。意見の違いがあってもいいではないか、どういうことがあっても逃げず、排除せず、対話をするという信念で、私は苦しい局面を切り開くことができました。それが師走になって、阿部市長から面談を申し込まれるようになるとは、意外でもありながら、大きな喜びです。
市長との個別面談でどのような進展になるのかわかりませんが、まず担当の方がたとしっかりと話し合い、市長に対しては感謝とともに、率直な話をしたいと願っています。
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