OCHLOS(オクロス)は民衆を意味する古代ギリシャ語です。私は民衆の視点から地域社会のあり方を模索します。すべての住民が一緒になってよりよい地域社会を求めれば、平和で民衆が安心して生き延びていく環境になっていくのでしょうか。住民は国籍や民族、性の違い、障がいの有る無しが問われず、貧困と将来の社会生活に絶望しないで生きていけるでしょうか。形骸化した戦後の平和と民主主義、経済優先で壊された自然、差別・格差の拡大、原発体制はこれらの象徴に他なりません。私たちは住民が中心となって、それを憂いのない地域社会へと変革していきたいのです。そのことが各国の民衆の連帯と東アジアの平和に直結する道だと確信します。
2009年10月30日金曜日
"横浜市があぶない”(民団新聞10/28)
”横浜市があぶない”「教科書採択区を統一化」「全国でも異例」と
民団新聞が伝えています。
私のコメントを次のように引用しています。
「自由社版の中学歴史教科書は2年後には横浜市の統一教科書になる。
ほぼ間違いなくそうなるでしょう。今後は全国の市議会で『つくる会』
教科書賛成派を増やし、教育委員会の委員を代えながら、最終的には
教科書採択を採決で勝ち取ろうとしていく。こうした横浜方式を許しては
ならない」
何度も触れていますが、東南アジアでは日本軍を西欧帝国主義国家
からの解放軍として迎えたという記述や、現地の人の歓迎ぶりを
示す写真を掲載している教科書を見て、どうしてそんなことが言えるのか、
そのような歪曲した歴史観を子供に伝えてどうするのか、それを採択した
「教育者」に伺いたいですね。
東京で始まり、横浜で本格化するとなれば、全国に波及するのは
避けがたいとも思いますが、このような歴史の流れを傍観する
わけにはいきません。
「横浜方式」が可能になるためには、まず市議会において、「つくる会」
系の教科書をよしとする議員が多数を占めなければなりません。
川崎では民主党の中でも見解が分かれています。各議員の
考えを確認する作業から始めなければならないようですね。
気をつけなければいけないのは、「つくる会」系の教科書をよしとする
人たちは同時に、「多文化共生」論者でもあるということなのです。
「多様性」「自己責任」などを強調する政治家は、新自由主義論者
であり、彼らが教科書の採択に動くと思われます。ネオ・リべが
ナショナリズム、多文化共生と結びつく構造は、是非、研究者に
よって解明していただきたいですね。
新教科書の採択には、首長が明確な意思をもって、「つくる会」系の
教科書を普及させたいと考え、そのために自分に賛成する教育委員会
の委員を順次選び、議会の承諾を得る必要があります。要はこの流れを
切ればいいのです。
横浜の中田元市長がそれなりに人気があり、構造改革も市民から
受け入れられていたという事実、彼の在任中に、特に教育委員会の
委員を選ぼうとしたときに市民運動がおきなかったこと、マスコミが
危機感を全くもたなかったこと、を考えると、この流れを切るという
作業も簡単ではないように思えます。
いずれにしても「横浜方式」を実現させないように英知を集めましょう。
崔 勝久
SK Choi
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