2019年9月12日木曜日

文大統領はどうして「疑惑」の多い曺国氏を法相に任命したのか?



昨今、日本のテレビでも韓国の政治状況が興味本位で取り上げられ、「玉ねぎ」疑惑の渦中にいるソウル大 国(Cho Guk)教授が、それでも文在寅大統領から法務長官に任命されたことが報道されています。
しかしその報道の仕方は、現在の日韓関係の悪化はすべからず韓国の責任、文在寅が悪いという論評の中でなされており、韓国の実態、日本との関係が悪化した原因である安倍の外交政策が批判的に検証されず、深く掘り下げられずに報道されています。今日の新聞の一面は、新内閣の中でも小泉進次郎の入閣が目玉になっているくらいです。
来年の2月、新潟、東京、福岡で講演と懇談会を計画している韓国の慶熙大学教授の金民雄さんのKBS「最強インタビュー」記事をご紹介いたします。文大統領が何故、国民の半分の反対(世論調査による)にかかわらず、断固、検察の改革を旗印にして教授を法務長官に任命したのかということを詳しく話されています。崔

·              金民 検察改革のための指揮体系確保の重要性

·       KBS[キムギョンネの最強時事]
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長官任命は国民が大統領に委任した権限なのに検察が検証手続き撹乱させて
·         改革反対勢力たちが総反撃に出て検察改革挫折させる流れはあると思う
·          - 検察の中立性より改革のための指揮体系確保が重要だという点が明らかに
·          -候補者任命されればユン・ソッケョル総長との 双頭馬車体制' 適切か見直しされる
·         - 任命してもしなくてもがしくなる任命して改革の成果たち一つづつ立証するのが望ましい

プログラム名 : キム・ギョンネの最強時事
·         ーナー: <強インタビュー1>
放送時間 : 9 9() 7:35~7:50 KBS1R FM 97.3 MHz
·         進行 : キム・ギョンネ (ニュース打破 探査チーム長)
·         出演 : 金民雄(キム・ミヌン)教授 (煕大 未来文明院 フマニタス・カレッジ)

キム・ギョンネ :候補者に関して今日、任命可否が決まるという観測がたくさん出ています今や核心は、検察改革がどんなにすこしでもまともに成り立つことができるのかこの部分ですだからさまざまなジレンマの中でその変数が一番大きいようです関連する話を慶煕大 未来文明院 フマニタス・カレッジ教授金民雄教授が出ていらっしゃいますので、よろしくお願いしますこんにちは
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金民雄 : うれしいです。
◇ キム・ギョンネ : 金民雄教授をスタジオにお迎えしました。 検察改革に関連する話を少しして見るつもりです。 今回の事態、特にさまざまな過程があったのですが、検察が人事聴聞会終了直前に候補者の夫人を起訴しました。 この状況を教授が検察クーデターと新聞に寄稿するとか本人のフェイスブックやその他にお書きになったのを見ました。今状況をそのように規定する理由をどのように見ななければならないのでしょうか?

◆ 金民雄: 一番重要なことは憲法的に選出された機関の政治的決定、 長官を任命することは大統領にそのような権利を国民が一旦委任したことではないですか?  そんな非常に重大な政策決定を撹乱させるのです。これは言わば今回特に法務部長官の任命だということは、検察権力をどのように改革して本当に国民の人権を守っていくそんな機関に様変りするのかという、とても重要な命題がかかっているのではないですか?

ところでそこに今介入をして結局は検証手続きに絶大な影響力をついに検察が掌握してしまった、そんな姿を演出したんです。このようなことはすごく危ないことです。 そして特に今回のクーデター、私たちはよく軍部クーデターを思い浮かべやすいですが、これはこのような類型の一種の反乱とまで言える位に非常に重大な権力の軸を変える事です。一般市民たちの日常生活には別に影響を及ぼすようではないです、見た目には。

しかし実際に一般市民たちの生活に影響を与えることができる権力の中枢の力が発揮された事件です。これはそのまま差し置けば今回見たのですがキャンドル市民革命に反対した勢力たちが総反撃をした、このように見るしかないです。そしてその先頭に言論の権力また政治権力、議会内の一種の積弊勢力だと言える勢力たち、そして私たちが改革の対象と思った検察権力、一種の権力カルテルだと言えるこの力が総集結をしてこのような検察権力改革を挫折させるそんな流れであったと思うしかないのです。
これは確かに事実関係を一つ一つ確認しながら話すしかないのですが、しかし事実と全体の流れを正確に早く見抜くことがとても重要です。政治でこんな流れの速度をまともに把握することができなくなれば、そうなるのですよ。

それでこのような事は二度と繰り返されないようにしなければならないという点を強調したいのです。それで今度の事件で国民がだんだん事件が展開される過程の中で昨日まではっきりと感じるようになったことは、これは本当に危ないのでないか、 そしてもういたるところで検察権力が過度に介入したという、そんな批判と分析が出ています。だからこれは過度だという話をするのではなくこのようにしてはいけない、違法的な行為をしたことということです。

それでこれは憲法的に作って行かなければならない民主的な検察権力そして民主的統制の下に入って行かなければならない、検察権力がその境目を越えた、これは当然押えて制御しなければならないそんな課題になったのです。そのような点から見たら、もうこのような過程で一番大きく攻撃された張本人がまさに法務部長官内定者の国を候補者とすることです。それでこんな過程を通じてやっぱり検察権力は本当に絶対的に必用なんだなということを確認するようになったんです。

·         キム・ギョンネ : 検察権力改革ですか?

金民雄: そうです検察権力改革が切実になったのですよそしてその主体はやっぱり最初に文在寅大統領が構想した方式で内定者を中心にして検察権力の法的制度的政治的指揮体系を確保することが今一番重要な任務ということができます

キム・ギョンネ : だから政治に検察が過度に介入しさらにそれを越えてさらに違法的な行為までした

金民雄 : はいそうです

キム・ギョンネ  : その違法という件はどういうことですか?

金民雄 : こういうことです憲法的な秩序で見れば選出機関の意志は国民の政治的意志ですところで選出機関である行政府に属するしかない検察がまさしくこのような選出機関に盛られている国民の政治的意志を撹乱させると言えば、基本的に憲政秩序が乱れるようになるということです。
·         特に今回見れば、民政首席を法務部長官に任命するのが妥当なのか検察の中立性に対する論難があるが、中立性だということは権力者の自分の考えどおり権力機関を思うように手慣づけることを阻むために作られたのが中立性だとすれば、検察改革だということは中立を越す政治的決定です言わば検察権力内部に改革的な動きが一つあって積弊的な現実が一つあると言ったら、中立はその中に立つことでは絶対にないですね。 

   だから積弊を清算して改革的な力が大きくなるようにすることが検察権力の改革ではないですか? この時は中立性が重要ではなく改革的政治構図がずっと重要なことで、それでこのような指揮体系を確保することができなくなる場合に(備えた措置を)私たち今見ているんじゃないですか? 検察の手に任せるようになればこんな事態が作られるんですよ。これはとても危ないことですね。 このまま差し置いたあとは大変な事になるでしょうね。こういったことを私たち国民が皆とても切迫したこととして悟らなければならないはずだし、悟るきっかけになったと見ます

キム・ギョンネ : ところで国民世論はだから世論調査たちを受け入れなければならないですが、またそのことには判断の余地がありますが、とにかく今まで出ている世論調査の結果で見れば、特に今日の韓国日報世論調査を見れば、奥さんの起訴を賛成する方が、適切だと見る方がもっと多いですそして曺国候補者を反対する世論がもっと多いです。 今までもこの部分はまた考慮をしなければならないのではないですか?

·         金民雄 : 私はまた政治学者でもあります世論調査というものが持っている落とし穴もあってそれが一定して反映する民心の流れもありますところで今回の場合を見ると一ヶ月以上、言論がほとんど猛爆撃するように情報を出しその次に国候補者を攻撃する方向にほとんど一方的に言論の構図が作られたんですこんな中でもそれ位の今見ればリアルメートルの統計調査を見ると賛成は反対に比べ 4.5%から 5% 程度の差を見せていますだから趨勢を見ればよほど賛成が趨勢的には成長して来たのです。 青瓦台請願の流れを見れば任命しろとするのが 70万人をもう超えたんですその次にユン・ソッキョル検察総長を処罰しろとする請願も 40万人を超えましたこれもいわば言論が報道しないそんな民心の流れだということも注目する必要があります

·         それだけでなく世論というものが一方的な情報をおびただしく大量撒布した状態で作られたそんな世論の判断だから、それもとても注意深く見なければならないはずです。 もしこのような問題に対して反証取材もしてそして候補者自分の解明も正確に公正に報道をしたとしたら、多分国民はこの現実に対してより明瞭に判断することができたんですそれでこんな点で見ようとすると、今度の事態で言論が責任を負わなければならない内容がとても多い。 「キム・ギョンネの最強時事はそうしなかったと見ますが。

キム・ギョンネ : 今の国民世論がそのようにまで公正に調査されたことではない、今の言論状況を見ればこんなお話ですよね?
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   金民雄 : そしてもう一つもう重要なことは何かといえば、今すぐ今のような世論だけを見て判断するのではなく、世論は絶えず政治的民心は搖れるように変化するようになっているんじゃないですか。 もし検察改革が本格的に入って行くようになるといったら、そしてその結果を一つずつ見守って検察の実態を感じるようになったら、やっぱりその世論の内容もすごく変わると私は見ています

キム・ギョングレ : 今おっしゃったのではないですか候補者を任命して検察改革を成さなければならないと今の時代的な課題がそれだ、このような主旨のお話をされましたが、ところで今また反論は候補者が今任命されれば家族たちがずっと捜査を受けるはずで本人にもまたどんな刃が来るかもしれません。 まだまだ未知数ですが。 ところでそんな状況で法務部長官がどんな改革の鍵を握ることができるのでしょうか

金民雄 : それをちょっと懸念しますところで一方から見れば、この事件の捜査過程と流れと内容が純粋な捜査ではないということが一つずつ明らかになると私は見ますそして実際に内容をこのように開けてみれば、これ以上この起訴が維持されることはとても難しいということまでも私は見ています
·         50余個の令状を発布して高強度の捜査を広げたが、結局問題の焦点としては表彰状一つでけりをつけてしまったんですここに対する論難があることはありますが、その位のものを持ってこの起訴が維持されることができるでしょうか? そして事実は原本を持って虚偽問題を明らかにしなければならないのに原本を検察が持っているわけでもないのです。
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·         その次に東洋台の総長とChon教授(国夫人)の対話の核心はこの表彰状直印の委任と専決可否が論争でしたところでこれを偽造としてすぐ焦点を移すようにすることは困難なのです職務分担に対する問題だったのに偽造として直接入って行くことはとても脆弱な根拠を持ってこの事件に接近をしたことになります

·         このような点で見れば、一つ一つここに対して国民がこれは何かとのぞき見ているから、またそれだけでなく最近の状況を見れば過去とは違い、ノ・ムヒョン大統領の時とはとても変わった点がフェイスブックとかこんな SNSの探索報道特に「ニュース打破」みたいな場合も探索してこのように報道しているし、またこの活動が大変なものです
·         そこでかえってむしろ既存の言論たちが報道していないとかまたは注目していないとかという、まだ分からなかった内容が続いて現われています

·         こんないくつかの点がすでに私たち世論の地形の変わった地点ですそれでこんなものなどが加勢をするようになれば多分終局では真実は近いうちに現われるはずであり、このような過程にあって検察権力の改革が本当に重要なのです。そしてその方法は現在最初に文在寅大統領が構想した方式に行くでしょう
·         しかし一つこれから心配になることは、検察の実在的な任務を引き受けたユン・ソッキョル検察総長に対する信頼をどれほど持てるのかに対しては疑問符号が付けられたんですそれで曺国法務部長官が任命されると言ったら、多分、この二つの双頭馬車の体制は再構成されるしかなさそうです。そんな過程で本当に検察改革に抵抗している勢力が誰かも今度多分明らかにされると見ます

·         キム・ギョンネ : ところで今やジレンマですよ。政局運営が首席を任命した時、正常になることができるのか。 多分総選の前まで国会運営は俗っぽい言葉で水を渡ることになるでしょう、どんな憂慮もないですか?

金民雄: そんな話もします。ここで重要なことは私たちが政治的意志をどのように集めるのかにかかっていると考えます。任命をしてもしなくてもさまざまな渦は当然迫って来るようになります。 任命をしない場合には検察改革の政治的意志が一種の後退を経験するしかないでしょう。 また任命するようになれば検察権力改革ということがとても至難の過程を経るようになります。
  どっちの過程であれ文在寅政府がその課題を主導的に引いて出ることができるのかを見る時、任命して推し進めるのがずっとましなのです。 それで成果をひとつずつ国民に立証して行く過程になれば、 これでこれしかなかったなということになります。 この成果は本当に重要な改革の実と確信するようになればそのような世論の渦はだんだん自分の場を確保していくことになる、こんな風に見ています。

キム・ギョンネ : 先ほど金教授がキャンドル革命とおっしゃったが、文在寅政府のジレンマの中の一つがまたその革命の公正性に対する話がとても大きくなっていませんか、経済人を含めて。 今候補を任命するようになったらそのような公正性を本人自らちょっと違背するのではないか、こんな世論たちも一部あることは事実です。これはどんなに見なければならないでしょうか?

金民雄 : 道徳的責務は当然あります。それで記者懇談会や聴聞会を通じても何回も本人が話したように、これは内定者の責任であることは当然でしょう。しかしこれでまた止んではいけないのでしょう。 文在寅政府がその間韓国社会で社会的不平等に対する論難、不満これを整理することができる取り計いを迅速にとらなければなければなりません。そしてこの問題に対して大統領も立場を明らかにするのが正しいのです。 このようにして私たちの社会が経験しているこのような一種の階級的葛藤まで解決することも言うこともできます。

·         今回見れば. そんな社会経済的な格差の問題を解決することができる最初に私たちが期待した文在寅政府の進歩性、改革性を確実に出すようになれば、多分これもまたこの全体の流れの中で解決されると私は見ています。結局はもう文在寅大統領と文在寅政府がこのような意志をどれほど力強く貫徹するのかにかかっているでしょう。

ム・ギョンネ : 先ほど候補が任命されたら検察総長との双頭馬車この構図を再構成するつもりだ。 その言葉は易しく話せばユン・ソッキョル検察総長がその場にいるのが大変だろうというお話ですか?
金民雄: 私は易しくないと見ます。何故ならば最初の構想はこのようではないではないですか? 検察組職だと言うことはこのような改革の政治的決定を受けていく一種の制度的手段だったのですところでその手段の役目をしなければならない検察総長が指揮体系まで掌握してしまった所為でこんな事件になってしまったのですよ。それでこの指揮体系を正確につかまえてその旗下に検察が従う方式で問題を解かなければこの問題は解けていかないでしょうそれで検察がここに対する掌握をするようになる瞬間に、より高強度のそういう改革取り計いが必要だと私は見ています

キム・ギョンネ : 分かりました. 今日観測どおり任命か落馬なのかどちらの決定になるかは分からないですが

金民雄: 私は任命になると見ています。 多分任命を通じて新しいきっかけが作られて政局の新しい版図が組まれ新しい談論が作られるはずです。多分この「最強時事」でも新しい話が始まることと私は見ています.

キムギョンネ : 分かりましたありがとうございますキム・ミヌン(金民雄)慶煕大教授でした

注:金民雄さんのKBS「最強インタビュー」記事は私の私訳であり、文責はすべて訳者の崔にあります。誤訳がありましたら、ご教示ください。  崔 勝久


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