2019年8月2日金曜日

山本太郎に対する大いなる期待とかすかな不安ーその(2)

 今日の朝日新聞(3月2日)の「耕論」の「山本太郎という現象」では、冷静に山本太郎現象を分析し、彼に期待できるものは何かを非常に限定的に記しています。

政治学者の菅原琢さんの分析では、「れいわ新撰組は現状ではよくある、ミニ政党の域を出ていません」と言うのです。新党であるれいわが今回とりあげた「貧困問題」に関する様々な政策は確かに多くの棄権層をひきつけたが、それがきっかけで「既存政党も本気で、無関心層に取り組まざるをえなくな」り、山本太郎の働きは、「そうした競争の火付け役になることくらい」と書いています。
映画監督の想田和弘は、山本太郎は「しがらみと腐れ縁に満ちて窒息しそうな」この社会を変える「風穴」として受けとめられたとみています。同じく政治学者の水島次郎は山本太郎のことを、「弱者の声を重視する」「政治のイノベーター(新しい作り手)」とみて二人の重度障碍者を国会に送った彼の「実験」を見守ろうとしています。
いずれにしても選挙前と違って、選挙後大きく注目され始めた山本太郎現象を朝日も取り上げざるをえなくなったのでしょう。

元俳優の山本太郎がレーガンが米国の大統領になったように、日本の首相になる可能性はありえます。「貧困問題」に関心を示し、具体的に重度の身体障碍者二人を国会に送るなどということはこれまで誰も考えなかったことであるし、それを具体化した彼は政治家として確かに非凡だと思います。彼を支えようとする青年を含めた人たちが多くいることも事実です。


私は前回、外国人の地方参政権と地方公務員として外国人を排除する「当然の法理」というこれまでの政府見解を山本太郎がどうするのか、「かすかな不安」をもちつつ期待を込めた文書を書きました。社会の弱者に目を向け、政治によって社会を変えると公言する彼には期待したいと思います。

愚息が同じ俳優ということで韓国からの飛行機の中で2時間、彼はきっちりと私の話を聞いてくれました。ほとんど在日のことは何もわかっていない状態でしたが、私はそれでも私の言うことに耳を傾ける彼に好感を抱きました。現状では外国人からのカンパは政敵の標的にされかえって迷惑をかけます。期待をこめて山本太郎を見守りたいと思います。

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