2017年8月9日水曜日

ハプチョン・プロセスーハプチョンを世界の平和の象徴に

8月3日の釜山での反核集会、4-6日の峡川(ハプチョン)での日韓/韓日反核平和連帯のフォーラムと被爆者資料館開館、慰霊祭、非核・平和大会などの行事に参加し、7日に戻って来ました。
3日は韓国人被爆者が戦後初めて、原爆投下の責任を問い賠償金を求める、米政府と韓国政府現場発製造企業を相手にした、大邱地方法院(地裁)に調停申請をして記者会見がありました。調停が不調におわったとき、即、裁判をはじめます。場所は韓国か、アメリカかまだ流動的です。

私は今回の米政府の原爆投下の責任を問う裁判は韓国人被爆者だけでなく、日本の被爆者及び、南太平洋での核実験による被害者を含めた原告団にして、その裁判闘争を核兵器禁止条約に賛成した全世界の人たちと一緒に全世界的な支援運動を進めたいと願っています。
私たちは韓国人被爆者の米政府に原爆投下の責任を認めさせる闘いを支持します。この歴史的な裁判を勝利するためには、韓国被爆者だけでなく特に日本の被爆者の原告参加と日本の市民が全面的に支援、協力するようになることが必要不可欠だと思います。全世界に広がる被爆者が一緒になって、米政府の原爆投下の非人道性、違法性を認めるさせるのです。
被爆者当事者だけでなく、彼らの裁判闘争を支援する全世界の市民の運動が求められています。まもなく、韓国の当事者から支援要請が来るでしょう。みなさん、核兵器と原発を廃棄・撤廃させる大前提は、米政府の広島と長崎での原爆投下は許されない行為であったことを まず明らかにすることではないでしょうか。皆さんのご理解、ご支援をお願いします。

峡川(ハプチョン)は韓国のヒロシマと言われていますが、日本の植民地下で多くのハプチョンの人たちが日本にわたりました。特に軍事関連施設で働かせられた人が多く、広島・長崎で被爆したのです。
被爆者は70万人、そのうち7万人は朝鮮人でその場で亡くなった朝鮮人は4万人になります。その高い死亡率は、被爆者が朝鮮人だとわかると水や食べ物が与えられず、病院に運ばれなかったことが原因です。この厳しい現実もまた、植民地主義がいかに支配された国の人だけでなく、支配したした国の人達の人間性をも蝕んできたのか、今一度深く捉え返す必要があるでしょう。

Hapcheon Processはハプチョンを世界の平和のシンボルにしていこうという私たちの運動の標語です。
平和は戦争と差別抑圧のない社会のことです。反核平和は私たちの目指すところです。ハプチョンの平和フェスティバルでは、脱核と原爆被害者が掲げられました。日韓の連帯による国際連帯運動の構築はアジアの平和にとって、世界の平和にとって必要不可欠なのです。

            (平和フェステイバルで歌われた在日の歌手、李政美さん)

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