2017年7月3日月曜日

「小池党」の躍進の意味することー更なる日本の右傾化に

事前に予想した通り、小池知事が党首になった「都民ファーストの会」の圧勝です。「小池党」の躍進の意味すること、それは更なる日本の右傾化、です。

都議会選挙の結果、小池知事が党首の「都民ファースト」が躍進し、自民党は没落しました。「都ファー」議員が増えることはいいことだと錯覚している人は多いようです。しかし結果的に、「小池党」+「自民党」+「公明党」を合わせると(そこに「維新の会」も入りますね)、日本の右傾化を求める国民の数は予想以上に伸びています。私には、ごく少数の尖った在特会より、この日本社会の右傾化のほうが恐怖であり、不気味です。

私はまず小池氏に対しては右翼で危険人物だという印象を持っており、「都ファー」に対してもほぼ同様の印象を持っています。彼女は、舛添前都知事が韓国政府と約束した韓国人学校の敷地問題を一方的に白紙化し、外国人の参政権にも反対する、排外主義的な人物です。

北朝鮮への敵対的な政策が続く限り当然、北は核兵器を放棄せず、アメリカへのミサイルの実験も進めるでしょう。それは潜在的な在特会支持者を増やすことになるのです。北のミサイルに備えるべきだとするTV広告の影響も大きいですね。
北のミサイル実験の後、東京の地下鉄を止めたり、各地で避難訓練をしたりしましたね。あれはなんのためなのでしょうか。

在特会を念頭に置きヘイトスピーチを規制するという発想の運動は反対はしませんが、違うと思いますね。在特会は戦後日本で出るべきして出てきたのです。
在特会を特殊な人達としてヘイトスピーチはそれを規制すればいいと考えるのはあまりにも短絡的です。制度化、構造化された差別にまともに対峙し、植民地支配の実態を直視する、まともな人材の育成が必要です。

小池党の勝利は結局、安倍の思うようなスピードで改憲はできなくとも、改憲を支持し、排外主義者の層はさらに増えたというべきです。fbに掲載された文書の一部を紹介します。私も同感です。

東京都議選は、自民が敗北し、都民ファーストが勝利したが、これはまるで喜べない。小池は、安倍晋三に匹敵するファシストであり排外主義者である。安倍晋三よりも巧妙に立ち回るし、かえって厄介だ。民進が後退したことを考えれば、自民と併せて、都政は、巨大ファシストの集団に牛耳られる可能性さえ出てきた。もちろん、小池の言う「都民ファースト」に、永住外国人を含む、外国住民は含まれていない。

私はまず小池氏に対しては右翼で危険人物だという印象を持っており、「都ファ」に対してもほぼ同様の印象を持っています。前回の都知事選でも在特会に近い候補者に投票した都民は1割いました。それが今、小池氏を支持する人を含めるとどれほど増えているのか、恐ろしいですね。しかしそれが日本の実態です。

北朝鮮への敵対的な政策が続く限り当然、北は核兵器を放棄せず、アメリカへのミサイルの実験も進めるでしょう。それは潜在的な在特会支持者を増やすことになるのです。北のミサイルに備えるべきだとするTV広告の影響も大きいですね。ヘイトスピーチを規制するというな発想の運動は反対はしませんが、違うと思いますね。

制度化、構造化された差別にまともに対峙し、植民地支配の実態を直視する、まともな人材の育成が必要です。


北朝鮮に関して
小林たかし『植民地主義再考ー民族差別をなくすため』156頁より。
「ちなみに、かつて植民地と宗主国との関係にあったニ国間で、いまにいたるも国交を結んでいないのは、世界中で日本国と朝鮮民主主義人民共和国だけである。日本と朝鮮のあいだでは、戦争はまだ終わっていない。」この事実を知らない日本人は多くいると思います。今は拉致問題から始まって、核実験を口実に、連日の北朝鮮バッシングです。制裁、制裁の連続で、これもまた圧倒的多数の日本人はそう思い込まされています。ヘイトスピーチはさらに続くでしょう。民族学校への制裁は増えるでしょう。北朝鮮を口実に日本の右傾化、軍事化は進むでしょう。
参考までに:
小林たかし『植民地主義再考ー民族差別をなくすため』を読んで http://oklos-che.blogspot.jp/2016/09/blog-post_18.html

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