2016年11月10日木曜日

私たち日韓反核平和連帯は、韓国の革命に参加します

「韓国の事態、これは革命です。非暴力の革命が進行しているのです」。このようにFBに書いたためか、多くの人が関心を寄せてくれました。そう、60年代後半から、70年代の初め、「革命」はその時学生であった私たちにはなじみ深い言葉でした。
しかし今、プロレタリア革命だとか、暴力革命を口にする人はほとんでいません。ですから、私が韓国の今の事態を革命と呼んだことには説明が必要でしょう。事実、私の仲間にも、「変革」ならわかるけれど、「革命」と言ったら年配の人に通じるかと心配していました。その友人に送ったのが以下のメールです。


大澤真幸『可能なる革命』(太田出版 2016)
大澤さんは社会学者で、(元)京都大学教授で、いわゆる左翼として革命を唱える人ではありません。三田宗介の弟子で、『夢よりも深い覚醒へ』(岩波新書)といういい本を書いています。序に書かれた言葉から著者は「いきなり結論」ということで、まず「全面的な脱原発を目標としなければならない」と記します。この結論に至る「理路を支えている前提」、説得力あるものの考え方を提示するのがこの本の主題なのです。

「脱原発を含む大規模な社会変動を可能にするような社会運動の中心的な担い手は、最終的には広義のプロレタリアートしかいない」と断定し、最終章の「プロレタリアートのラディカルな普遍化」では、マルクスの階級論とはそもそもが何であったのかを「召命」を手掛かりに説き起こし、労働者階級という「常識」を破り大澤は、「自分が何者でもないということを自覚する者、自分が同一化すべき内容が社会の社会のどこにもないと自覚している者」、これが「プロレタリアート」であり、「脱原発を含む大規模な社会変動を可能にするような社会運動の中心的な担い手は、最終的には広義のプロレタリアートしかいない」と断定します。そしてそこから発展させた本が『可能なる革命』です。

   大澤真幸の『夢よりも深い覚醒へー3・11後の哲学』を読んで、深く共鳴
   http://oklos-che.blogspot.jp/2012/05/blog-post_19.html

『可能なる革命』はまだ読み終わってません。まえがきで、「本書では、私たちがほんとうは引き起こしたいこと、無意識のうちに求めている変化」を「革命」という最も強い単語で表現した、とあります。「変化を求めながらも逆に現状に固執するという悪循環から逃れるためには、革命がまさに必要だということを信じる必要がある」と書いています。

韓国でも今の事態を革命と思っている人はごくごく少数者でしょう。朴大統領批判で有名なKim Yoeng Ok氏は20万人のデモの中で今の事態を「革命」だと言ってました。私もそう思います。昨日、起きた時に夢の中でそう思い、すぐに文字にしたのです。保守派の陰謀だとか、いろんな説があるようですが、私は今の大統領の辞任を求める事態をきっかけにして、これまでの既成の価値観、システムを根柢から変えるものにしなければならないと思うのです。ですから革命ははじまったばかりです。それがどのような方向にいくのかはこれからの市民の覚醒と、主張の内容にかかっていると考えます。

ですから、今始まった、これまでの社会を支配し、不正が当然とされ、経済発展を第一次的なものとして社会・教育のすべてを包摂していた価値観に疑問を抱き当然のものとせず、すべてを所与のものとしてあきらめて受け入れらずをえなかったことに否を言い出したのですから、これは革命のはじまりなのです。韓国語では、「始まりが半分」といいます。始めることでやるべきことの半分は達成されたということです。30万人の人が立ち上がったことを表現するのは、革命しかありません。これから、検察、マスメディア、大学、社会構造、これまの社会をつくっていたものすべてのあるべき姿を求めるのです。そのためには、この間の腐敗の実態を暴く必要があります。

私たち日韓反核平和連帯はその革命に参加し、反核平和を求めを訴え、それを国是とするように市民の運動で、市民の覚醒で実現させなければならないのです。その第一は、反原発宣言です。台湾がやったようにです。韓国の革命に私たち、日韓反核平和連帯は国籍を超えて参加するのです。それは日本の変革にもつながります。革命とは世界同時革命に決まってます。台湾・韓国・日本から世界に反核平和を実現すべく働きかけるのです。それが国際連帯運動です。

心が昂ります。まず韓国の仲間から緊急宣言で何を訴えるのか草案を書いてほしいと韓日反核平和連帯の事務局長に依頼しました。戦略会議の皆さんで議論をして、福岡宣言を元にして草案を作ってくれるでしょう。福岡で話し合ったことを基礎にして韓国の無血革命にどう関わるのか、何を目指すのか、私たちのレーゾン・デートル(存在意義)が問われます。

  反核平和連帯福岡会議で採択された10・26「福岡宣言」
  http://oklos-che.blogspot.jp/2016/10/blog-post_29.html

  日韓反核平和連帯集会の報告
  http://oklos-che.blogspot.jp/2016/11/blog-post.html
  
それでは今から大阪に出発します。11月15日(火)6時から、大阪南YMCAで日韓反核平和連帯結成の報告と今後の活動について話し合います。

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