2016年8月15日月曜日

2年前の東京新聞、韓国人被爆者2世の叫び

2 年前の東京新聞の記事を紹介します。韓国人被爆者2世金亨律さんの「死を賭した闘い」の記録を青柳さんご夫妻が翻訳された、『被ばく者差別をこえて生きる』(三一書房)が紹介されています。
日本の被爆者からアメリカ政府の原爆投下の責任を問う動きがないなか、韓国ではアメリカ政府を裁判でその責任を問う動きがあると聞いています。私たちは8月4~8日の日韓脱核平和巡礼において、韓国被爆者の生の声を聞きました。そこで、金亨律さんの「死を賭した闘い」の息吹が力強く生き残っていることを確信しました。まさに、青柳さんが最後に、「日本と韓国がお互いに協力し、核のない世の中をつくらねばならない」と述べている言葉に共鳴します。




東京新聞の名物コラム「こちら特報部」で、「原発メーカー訴訟」
の原告の青柳さんが翻訳出版した、韓国の被爆2世の問題が8月15日、大きく取り上げられました。
広島・長崎での被爆者70万人の内、朝鮮人が1割の7万人いた事実は知られていません。現在、韓国では被曝1世の問題だけでなく、2世、3世の実態が報じられるようになり、法制化も検討されています。それは志半ばに亡くなった金亨律さんの死を賭した闘いがあったからです。
青柳さんはご夫婦で彼の本を翻訳し『被ばく者差別をこえて生きる』(三一書房)を出版しました。そのことが取り上げられています。

その意味は何か、東京新聞のデスクメモが印象的です。「自らの不明を恥じた。韓国の被爆二世の存在を知らなかった。彼らは国家という怪物にさいなやまされ、封じ込まれてきた。だが、日本のアジア侵略の歴史を否定しようとする動き、福島原発事故の忘却が強まる中、彼らは逆にいま、時代の最前線に立たされているように見える。戦後はまだおわっていないのだ。(牧)」
被爆二世による患友会の韓正淳会長の言葉も印象的です。「私たちにとって被爆者の子どもとして生まれた時から、戦争が始まった。日本政府は植民地支配の責任を、米国は核兵器使を製造して使った責任を、韓国政府は国民に対する責任を取るべきだ」。「福島原発事故を見た時は涙が出た。脱核兵器だけでなく、脱原発でも力を合わせたい」。
青柳さんは最後に、「日本と韓国がお互いに協力し、核のない世の中をつくらねばならない」と述べています。

1 件のコメント:

  1. 최선생님, 감사합니다. 희망의 실마리가 잇어요!
    김용복드림

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