2016年5月18日水曜日

朝日新聞で、オバマ米大統領の広島訪問のコラムの題名が変更されてます

今日の朝日新聞のコラム、「オバマ米大統領 広島へ 私は考える2」は成田龍一さんのインタビューで、「反省示し謝罪求めては」という内容です。

「原爆投下は戦争の最後の局面で起きたことです。そこに至るまでに、日本は何をしたのか。原爆という被害と、アジアへの加害と、二つの歴史認識問題は切り離されない関係にあります。日本が反省を示してこそ、米国に反省を促し、世界の国々から共感を得られるのです」と、主張は明確です。

残念ながら日本の世論は、オバマ大統領に広島に来て見てもらうだけでいいという雰囲気になっています。「日米関係の強化や核廃絶へのステップといった「未来志向」の意味づけばかりが強調され、深い歴史的ない掛けがかき消されています」という成田さんの指摘はその通りです。広島の犠牲者は日本人だけではありません。韓国人7万人の被爆者の存在は、アメリカの原爆投下の責任と同時に、日本の植民地支配の責任を問うことになるのです。


同じ朝日の14版で見出しが違うのは、関西と関東で別々に出したということでしょう。「歴史を見つめ謝罪求めては」と「反省示し謝罪求めては」とは、ずいぶんニュアンスが違います。おそらく「歴史を見つめ」が「反省示し」の後でしょう。主張が後退しています。よくあることですが、朝日新聞の最初の見出しに対する「抗議」があり、「反省示し」から「歴史見つめ」に変更したものと思われます。


一方、韓国ではオバマ大統領の広島訪問に際して、原爆の犠牲者が日本人だけであるかのような報道について、韓国人被爆者の慰霊碑にも献花をすること、そして何よりも、原爆投下についての謝罪を求めています。

韓国のアメリカ特派員がみる、オバマの広島訪問
http://oklos-che.blogspot.jp/2016/05/blog-post_14.html

韓国サイドでは韓国人被爆者の存在そのものが、日本の朝鮮の植民地支配の問題であると理解しています。しかし残念ながら、韓国においても、被爆者の存在や彼らの2世、3世が抱える苦しみ(精神的、肉体的、社会的)についての理解があるとは言えない状況です。

被爆者2世、3世がカミングアウトすることは大変な勇気のいることであったのです。

韓国在住の岡田さんが「訴訟の会」に訴状の記述についての投稿がありました。ご本人の承諾を得て公開したものですが、その中に被爆者2世の証言があるので、是非、みなさんに一読していただきたいと願い、改めて公開いたします。

2014年7月25日金曜日
「世界で唯一、原子力爆弾による想像を絶する甚大な被害を受けた国」なのかー岡田卓己さんの投稿
http://oklos-che.blogspot.jp/2014/07/blog-post_25.html



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