私のブログの読者は、私が、原発メーカ訴訟を利用して民族差別闘争をしようとしたということは、すぐにありえないと反応されると思います。福島事故を起こした原発メーカーの責任を問う訴訟を提起し、原発メーカー訴訟の会を組織し、その運営を通して全世界から4000人の原告を集める中心的な働きをしてきた私、崔勝久をよりによって、私たちの訴訟代理人になることを依頼した弁護士たちから、自分達が主導する原告団にするために無理な条件をつきつけ、それを承諾しないと原告から追放するするという通知書が私個人に、公開禁止ということで送られてきました。
それは国際連帯運動を提唱してきた私を狙い撃ちにして原告からの追放をはかるもので、断じて許すことはできません。私はその通知書を断固、公開し、原告とサポーターのみならず、一般の人にも状況を御理解いただき、そのような弁護団の行為に否を言い続けたいと思います。
原発メーカー訴訟は全世界から原発をなくすことを目標にして始められたものです。そのためには市民による国際連帯運動は不可避です。その運動の提唱者、責任者を原告から追放するということがあっていいのでしょうか。私は決して原告から降りることはなく、例え一人になっても本人訴訟で原発メーカー裁判を続け、原発体制の本質的な問題を明らかにしてきます。ブログ読者のご支援をお願いします。本日、東京地裁に行き、弁護団が私との委任契約を切り、原告からの追放を謀る書類を受理することなく、原告団と弁護団との話し合いを薦めるように話をします。
弁護団から送られた「公開禁止」の通知書を公開します。
1)公開禁止を求める弁護団の通知書の問題点
先に公開した回答書もそうなのですが、いずれも弁護団からは私個人宛に送られています。しかし私に事務局長の即時辞任を求めています。このような訴訟の会の全メンバーに関係する内容を私個人に送り、公開禁止を求めることは認められません。
これは国家権力もそうですが、一定の権力・権威を持つ者が自分たちの影響力を行使し、都合の悪いことを隠蔽するためによく使う汚い手口です。しかしそこで「脅迫」を受けた者が委縮してしまったら、内部告発者は出なくなります。内部告発なく組織の刷新はできません。今回は事務局の総意で弁護団からの通知書を公開します。
2)通知書の骨子
通知書の骨子は以下の4点の要望事項を掲げ、それを12月3日午後2時までに崔が承諾しないと、特定原告個人(現事務局長の崔)の代理人を弁護団は辞任し、各方面に発表するというものです。崔が承諾すればなかったことにすると書かれています。
要望事項の骨子:ただしカッコ内は私の説明です
1.現事務局長の即時辞任、また一切の事務局活動の禁止
2.弁護団に訴訟の会の通帳(=現金)を引き渡す
3.訴訟の会の会計は全面的に凍結(=訴訟の会の活動禁止)
4.(弁護団の主導を承諾する)原告有志による総会準備、現事務局メンバーの参加禁止
まずこの4点に関しては、10月4日の合同会議においても、また11月の定例事務局会議においても事務局として明確に拒絶した内容であることに留意ください。「11・30 スカイプ事務局会議報告」にあるように、会計担当役員の大久保さんは、要望事項の2と3を明確に拒否する旨を明らかにしています。
一体、何のために私一人を追放し孤立させ、新たな弁護団の組織をつくろうと島弁護団長は画策し、他の弁護士(全員、捺印はないので最終的な判断は留保する)は追随するのでしょうか。島弁護士は、崔がこの裁判を利用して民族闘争をやろうとしているとメールに記していますが、これは在日に対する偏見を利用した完全な「でっち上げ」です。
原発メーカー訴訟を提起し訴訟の会を立ち上げながらその運営の責任者であった私が、国際連帯運動を広げながら、日本の戦後の歴史を根底から見つめ直そうと発言したことを島弁護士はシングルイッシュであるべきだと批判してきました。シング一イッシュにして、差別者であれどんな人でも受け入れ運動を広げるべきだという主張です。だからでしょうか、島さんを支援する原告の中から、「オサトガシレル」と私に対する露骨な差別発言をした人の問題は放置されたままです。
3)弁護団の行為は弁護士職務基本規定に反する行為
人権、人格権を標榜し、日本における原発裁判の先頭に立ってきた弁護士たちが、島弁護士の弁護士職務基本規程に反する逸脱した行為を黙認し、一緒になってメーカー訴訟の原告運動の責任者を追放する旨を伝えた通知書に、自ら辞任を申し入れた伊倉弁護士を含め21名の弁護士が名を連ねています。読者は弁護士職務基本規定の21条、22条、26条、36条をご確認ください。
4)最後に
私は、何ら報酬なしにこの裁判の訴訟代理人を引き受け訴状を書き上げてくださった島弁護士をはじめとした弁護団のみなさんには心からの感謝をしています。
このメーカー訴訟は世界の原発体制に対する闘いなのです。いろんな苦しみや障害があるでしょう。しかし徹底的な議論を通して、私たちの仲間を増やし、国際連帯運動を広げ原発をなくしていく運動を進めるために、このメーカー訴訟をなんとしても続け、差別の上で成り立つ原発体制の問題の本質を明らかにして努力をしていきたいと思います。みなさんの御理解とご協力を願ってやみません。
最後にこの「混乱」の中で勇気を与えてくださったお二人のメッセージをご紹介します。
釜ヶ崎で25年にわたり野宿の仲間と闘っておられる本田哲郎神父のメッセージです。私は心が折れそうになったとき、どんなに癒され、勇気を与えられたかわかりません。
MLでのこの間の議論を、姿勢を正して読ませていただいています。この間のやりとりを、わたしは「混乱」とは認識していません。先へ進むための、当然の議論であり、啓発メッセージでもあると感謝しています。真実を明らかにするために苦労しておられる方々に連帯しています。
最後は先日の福井での集会の席で中嶌哲演住職が語られたお言葉です。
このメーカー訴訟は世界の原発マフィアを相手にした闘いです。巨大な敵を相手にしているのです。今は産みに苦しみのときだと思いがんばってください。
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