昨日、デモクラTVの生放送にゲスト出演しました。私は恥ずかしいことですが、初めてこのデモクラTVのことを知りました。政府や大スポンサーからの支援は受けず、市民の支えによってリベラルな報道をめざしているそうです。どうぞ検索してご覧ください。
田岡俊治、飯田哲也、山岡淳一郎、マエキタミヤコ、横尾和博各氏の出演でした。憲法解釈による集団自衛権の行使についての安倍発言がやり玉にあがりました。その中でも田岡俊次さんの指摘は明確でした。
私の印象に残ったのは以下の点です。
1.韓国からアメリカ船で邦人が救出されたときに日本の自衛隊が出て行くという設定がそもそも間違い、22万人にのぼる在韓米人、関係国の救出でアメリカは手一杯、そもそも各々の国の責任で救出することが原則。安倍が強調する事態は想定できないし、仮にそのような事態が起こった場合には今のままでもできる、ということでした。
田岡さんによると日本邦人の救出は第4番目ということで、まずアメリカの邦人救出そのものがないと断定されていました。
2.日本をめぐる安全保障環境が悪化していると言うが、過去のロシアとアメリカとの対立軸での緊張は今とは比較にならない、せいぜい、無人島やレーダーが向けられたくらいのことであり、中国とベトナムの関係も過去の戦争のときには日本社会は関心を示さなかった。今ほど安全保障環境が安定しているときはなかった、ご自身のアメリカでの経験を交えながら話されました。
3.その他の出演者の指摘も納得できるものでした。
田岡さんはそのほかにも、今の安倍のやり方は、
飯田さんは、今回の安部首相のやろうとしていることは、 アメリカのブッシュ(息子)に似ている、 理想主義が強調され現実から遊離している、 現実はグローバル化して経済とマニーが重視されてきているのに、安倍首相はそこに「むき出しの国家」 を強調していて現実とそぐわない。、これは憲法、沖縄、 福島に対するレイプではないか、 と静かな語り口で厳しい批判をされていました。
紅一点のマエキタミヤコさんは、安倍首相が赤ちゃんを抱いたお母さんのパネルをだしてきたのは、 昔の大政翼賛会と同じやり方で、マスメディの使い方が上手、 また安倍首相のあげる事例では個別対応で十分、 彼のやり方はまやかしで、国民のなかで落ち着いた議論をすべき、 というものでした。
山岡さんが強調されていたのは、 日経や読売は集団的自衛権についての質問が3択で、 それだとどうしても中間部分が多くなる、 デモクラTVが中心となって国民への質問を2択に統一して実施す るようにすればどうか、 また米中は戦わないとやろうとしているのに、 安部は過剰な危機感を煽っているという認識でした。
横尾さんは、「現実主義の崩壊」と見て、 安部のいう各論の論議に付き合っていたんではだめではないかとい うことを強調されました。
いずれにしても全体としては、5月15日の安部発言は平成の5・ 15であり、 憲法の精神を否定するものであるという強い危機意識にあふれてい たように思います。
さていずれにしても安部が憲法の解釈の変更によって集団自 衛権の行使をやると決めたなら、 今の国会では野党の体たらくと数の面で防ぎようがありません。 同じ与党の公明党が最後まで集団自衛権の行使に反対するのか、はたまた妥協するのか、妥協しないとすれば与党でなくなってもいいという覚悟はあるのか、しかしその場合、石原慎太郎が前から主張するように今の野党が自民と組むと言い出すでしょう。いずれにしても公明党の選択肢は限られます。しかし、多くの安部のやり方に反対する市民の動きと一体化したしていく決断ができるのdしょうか、共産党はそれを受け入れ大きな国民戦線を作り上げることができないものでしょうか。
アメリカ議会でGEの技術者がマーク1型の原子炉は危険だと証言した、そのことは日本政府、メーカー、東電も知っていた、知っていながら原発建設をしたことは「未必の故意」にあたるという説明に皆さん、納得されていたようです。
★原発メーカーは原発事故があっても原賠法によって免責されていると
これからもデモクラTVは私たちの裁判闘争を追ってくださるとのことでした。
2014/5/17 第59回
デモクラTV・本会議
仮項目案
【テーマ項目】
(1)私的懇談会の報告書で憲法解釈変更
(2)原発メーカー訴訟とは?
(3)また福島第1で違法労働
(4)ウクライナ2州 独立宣言
(5)医療・介護「改革法案」採決強行
(6)南シナ海で緊張続く
【内容】
(1)安倍首相は15日夕、首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)が提出する報告書を受け、官邸で記者会見に臨みます。集団的自衛権の行使を否定してきた憲法解釈の変更に向け、与党協議を呼び掛けます。(東京新聞15日朝刊2面、以後続報)
(2)原発メーカー訴訟の会原告団は2014年1月30日に東京地裁に原発メーカーの日立、東芝、GEを提訴しました。原告は国内で1058名、海外は32ヶ国357名、 計1415名です。また2014年3月11日が民法上の時効のため、3月10日に国内から387名、海外から2326名の原告は第二次訴訟を行い、第一次訴訟と合流し総数4128名が原告団を構成することとなりました。日本を含め合計39の国の原告が声を上げています。(なし)
(3)東京電力福島第一原発で、作業員らに労働基準法で許される
(4)独立の是非を問う「住民投票」を11日に行ったウクライナ
(5)衆院厚生労働委員会は14日、介護保険と医療提供体制の見
(6)東南アジア諸国連合(ASEAN)は11日、ミャンマーの
【5月15日午前記】
【今週の出演者】(敬称略)
司会:山田厚史(ジャーナリスト)
田岡俊次(ジャーナリスト)
飯田哲也(NPO法人 環境エネルギー政策研究所所長)
山岡淳一郎(ノンフィクション作家)
マエキタミヤコ(メディア・エグゼクティブディレクター)
横尾和博(文芸評論家)
KLさんより
返信削除拝見しました。というか私はデモクラTVの会員です。1年前のスタートからはもちろん、その前身のパックインジャーナルからだと15年くらい視聴しています。とても貴重な番組だと思っていますし、広げたいとも思っています。昨日の原発メーカー訴訟のお話、よかったと思います。今の硬直状態を視点を変えて訴えようと活動されているんですね。大きく広がることを期待します。また、情報いただけたらと思います。
KLさんへ
返信削除ありがとうございます。 私のブログ、原発メーカー訴訟のHP,FBもありますので、 いろいろとご意見をいただければ幸いです。
23-26日は台湾、28-6月4日は韓国を回り、 市民による国際連帯運動の拡がりについえて話し合って きます。よろしくお願いします。
匿名
返信削除上手く行ったようで良かったです。先方からもとてもよかったと連絡が来ました。反響がすごいそうですよ。ありがとうございました。