2013年5月3日金曜日

「憲法祭りとピースパレード」の前夜祭に参加して


5月2日、多摩市民館で「第7回5.3」の前夜祭がありました。会場は満員で、オペラシアター・こんにゃく座のミニコンサートから始まり、4人のパネリストの発題、会場からの質疑応答があり、あっという間の2時間でした。

4人のパネリストは以下の通りです。
1.被曝から福島の子どもを守りたい
高橋真知子さん(「福島の子どもをたちとともに」川崎市民の会)
ご自身の子どもを亡くされた経験から、福島のこどもたちの現状に思いを馳せ、その思いが多くの川崎のお母さんたちの共感を呼び、福島の子どもを呼んでのサマースクールの実践に結びついた経験をお話されました。ボランティアと募金(090-5415-0552 高橋さん)

2.近代東アジア歴史認識と平和憲法
大図建吾さん(登戸研究所保存の会共同代表)
多摩区でトップで選出された三宅隆介氏は市政リポート(これって税金で発行される公共の発行物、市議の特権)を利用して、外国人から「たかられる国」になっていると煽っています。日韓併合は「やむを得ず」したとか、戦後残したインフラと日韓条約時のお金で韓国の今日の繁栄がある、創氏改名は朝鮮人側からの声に応えたもの、「強制連行」はまったくの嘘などとブログで書いているそうです。
これってまったく在特会の主張と同じです。どうしてこういう人物がトップ当選するんでしょうか?多摩区の人たち、しっかりとネットを活用して三宅隆介を落選させたいと大図さんは強調されていました。その通りです。

3.子どもたち・教育と憲法
早川芳夫さん(高校教師)
安倍首相が戦車に乗った写真はネット上で拡がっていましたが、その後、揮毫した際に「成長」の「成」という6画の字が4画の間違った漢字を書いてあったそうです。学校で物を言わせない教師の状況を詳しく話されていました。教育現場は軍隊のようで、自分で考えずに命令に従うような子どもをつくるようになってきている(「今また国家主義の先兵としての子どもたちの育成へ」)ということでした。

4.一仏教者から見た平和憲法
幼稚園の子どもを相手に地獄と天国の話をされたそうです。両方とも同じ食事内容でそれを食べる長いフォークとナイフも同じ、しかし地獄ではそのナイフとフォークでお互い傷つけあうのに、天国では仲よくやっている、どうしてかな?それは、天国でその長いフォークでお互い相手に食べさせてあげているからだそうです。人間が作った道具というものは相手を活かすためのもので、使い道を間違ってはいけない、なんとも説得力のある法話でした。

なお会場で配られた資料の中に、「なぜ憲法第九条を守るのか?-数々の疑問について考えるー」(生田9条の会 電話:080-6663-5058)がありました。著者の池谷さんのお話では、遺言のつもりで全力を尽くして書いたそうです。憲法についての21の問いの他に「資料ほか」として、「国旗掲揚について」「剣を打ちかえて鍬とすー自衛隊のあり方」「わが国の軍事費ーこの膨大な浪費」「昭和天皇への批判」など素晴らしいエッセーが書かれています。是非、一読をお薦めします。

1 件のコメント:

  1. 崔さんの内容とは、すこしずれますが、憲法関連ということで、福井で下記のような事件が起こっています。

    (1)朝日新聞記事
    https://twitter.com/fur_sich/status/329089975473807361/photo/1

    (2)福井新聞記事
    http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/42163.html

    (3)ブログ「小さな世界」記事
    http://ornic.blog79.fc2.com/blog-entry-55.html

    若いKさんたちが、憲法の条文をかいた書道などを「ピースアート展」として展示したら会場管理会社(福井県と市の請負業者)から、憲法条文の作品を取り外すように言われ、抗議するも、取り外すことになりました。

    大事件ではないかもしれませんが、自分には、とんでもないことだと思われます。さらに、上の「小さな世界」のブログによれば、県は、アート展の主催者であるKさんを名指しで問題し、展示を取り外させています。

    その後、Kさん達や多くの人の抗議、マスコミ報道もあったためか、作品は壁でなく机の上ならいいということになり、今は、机の上においてありますが、こんな姑息なやり方で納得できないというのが、多くの人の意見です。
    Kさんたち(ピースアクション)は、原発問題にもとりくみ、
    様々な運動をやっています。

    6日(ピースアート展最終日)に(恐らくかなりの人数になると思われますが)会場(アオッサ)へ集まって、管理会社に抗議することになっています。

    できれば、背後にいる県にも抗議を広げたいところですが、
    最初、県の判断であるといっていたのが一点、県は関係ない自分達(管理会社)の判断であると、言う事が変わってきています。

    長野あたりでも似たようなことが(こちらは原発集会)おこっていると話も聞きました。アートを含め、権力者に不都合な真実を表現しようというところまで、規制をかけ始めているように思えます。

    皆さんへの警告と、連帯を求める意味で、この事件を伝えていただければと思います。

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