2013年5月18日土曜日

参院選の行方が気になりますー小さいことを大切にしたい


(1)結局、右派勢力が漁夫の利を得るのか
私は昨年の衆院選では反原発運動が盛り上がりながらも大敗を予想しました。尖閣諸島や竹島問題で日本のナショナリズムが鼓舞され、脱原発勢力は勝てないと考えました。

2012年12月15日土曜日
私は選挙運動の最終日を、このような気持ちで迎えます。
http://www.oklos-che.com/2012/12/blog-post_15.html

今回は、逆に自民の大勝が予想されるなか(朝日新聞の小熊英二の寄稿 4月25日朝刊)、自民と同じ改憲右翼勢力である維新の会の破廉恥な発言が続き、韓国・中国に続きアメリカも厳しく橋下を批判することになりました。安倍政権はアメリカから歴史修正主義者と批判されても、橋下批判の影響が自分に来ないように手を打つでしょう。アメリカもそこまで安倍を追い詰めないようにすると思われます。

安倍は株価が15000円を超える事態になり、景気がよくなったと嘯いていますが、長期金利は逆に上がり(当然、住宅の金利も上がります)、物価も上がる中で労働者の給与は上がらず、生活保護者への締め付けが厳しくなる事態によって、日本の市民もいつまでも楽観的に安倍自民党を支えていいのか、疑問が出始めていると思います。ましてや、96条の改悪も選挙で焦点になりつつあります。

安倍は10年で農民も所得倍増などと昔聞いたセリフをだしていますが、いまどきそれを信じる人はいないでしょう。

それでは侵略はなかった、韓国の総意で合併をしたと強弁する石原、取り返しのつかない発言を繰り返す橋下によって維新の会の存在は風前の灯です。橋下批判が安倍政権の批判に行かないように彼らは対策を練るでしょう。そして飯島を北朝鮮に送り、選挙前に拉致被害者の問題の一定の進展を小泉のときのように謀ると予想されます。

しかし拉致問題の解決なくして国交正常化はないというのは国内向けの発言です。それを北朝鮮を受け入れることはありません。そして当然のことながら、国交正常化には莫大な「賠償金」が払われなければなりません。それを「経済援助」とすることはできないでしょう。この折り合いの打ち合わせ以外に飯島のミッションはありえないと考えます。

維新の会から離れる票はどこに行くのでしょうか。未来の会は解散を余儀なくされ、脱原発勢力の結集は市民運動の願いは強くともその勢力は伸びないと思われます。そうすると自民の票は伸びなくとも、競争相手が勝手にころぶことによって票が分散し、結果として自民、みんなの党、維新の会の残党、そして公明がそれを支えて、結果は右派勢力が大勝すると私は読みます。

そうならなければいいのですが・・・。

(2)小さなことを大切にしたい
歴史の大きな流れをどう見るのか、そのためにどのようなことをすればいいのか、ここは冷静に考えたいと思います。小さなことで、橋下一派を罵倒し打倒しようとする人達には気に障るかもしれませんが、私は橋下をファシストであれば意図的に差別すべきであり、敢えて部落差別につながる(少なくともその歴史と現実を無視する)、「ハシゲ」(さすがに「ハシシタ」は見えなくなりましたが)発言をするようなやり方には同意できません。

社会変革という大きな目標のためという名目で、かつて私の世代は新左翼運動の中で殺人を犯し、自分と近い考えであっても罵倒して党派の争いを解消できませんでした。今もその影響は強く、反原発運動であっても共同闘争は実現できていません。
2013年5月11日土曜日
6月2日の東京でのデモが分かれて開催されることに対して、共同開催を求める公開書簡  http://www.oklos-che.com/2013/05/blog-post_11.html

私は小さなことにこだわりたいと思います。地域社会での住民主権につながることを粛々とやり続け、そこから市民による国際連帯を求めて、国家レベルでは核体制にいかんとも対応できない現状を変えていくしかないように思うのです。いかがでしょうか?

2013年4月11日木曜日
英国の大臣「日本の原発に不安ない」発言から、これからの市民運動の使命を考える
http://www.oklos-che.com/2013/04/2013.html






4 件のコメント:

  1. ●私も同感です。脱原発デモがあれだけ盛り上がったのを糾合できなかった共産、社民その他の野党の「単独躍進」にも全く絶望しています。何も教訓読み取っていないし、脱原発デモの人たちの多くが代議制民主主義へのあきらめから来ていることを否認しようとしている。

    ●The peoples over the world carefully watch the movement of anti-NPP actions in Japan. The Abe administration is driven by the economical powers and bureaucrats progressing the NPP politics. Our safety lives are deteriorated by those parties. Thud, Sharing the real risk of the NPPs will gather the peoples' voices against the N-based politics at the next election. Definite understanding is the key to success over this country, still believing the collapsed safety myth of the N-politics. We can do this. Believe the voices of our peoples.

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  2. 橋下の戦略、大成功か?

    橋下の発言でさらに石原の「侵略」理解が明らかにされ、さらに西村の離党という事態になり、維新の会流れは完全に止まったとみていいでしょう。橋下発言のおかげで安倍政権の歴史修正主義的な一連の発言は隠され、橋下は安倍を助けた形になります。

    これで参院選はどうなるのか、私は、維新の会の票の多くは自民に、一部はみんなの党に行くと思います。その結果、自民は単独でかなり票を伸ばすでしょう。公明は政権から離れたくないので、安倍を支え続けるでしょう。ということは、さらに安倍勢力が力を増すという結論が見えてきます。

    安倍を支える自民の長老が匿名で朝日新聞に話していますが、憲法「改悪」は焦ることなくゆっくりやるそうです。安倍自民勢力拡大の最大の貢献者は橋下です。後ほどなんらかのご褒美があることでしょう。

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  3. 考えられます。最初も変ですが、こんなに長く抵抗するのは、もっと変。忠誠心を試しているんでしょうね。」

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  4. 歴史修正主義の本家本元たる自民党の責任が最も問われなければなりません。

    分家の従軍慰安婦発言が批判され、歴史修正主義の本家本元がお咎めなし?
    http://kaze.fm/wordpress/?p=463

    2013年参院選が改選の歴史修正主義者(従軍慰安婦制度の強制性を否定)http://goo.gl/7lI6y 大江康弘(無所属→自民、比例)、世耕弘成(和歌山)、塚田一郎(新潟)、西田昌司(京都)、江藤晟一(比例)、義家弘介(比例)(以上、自民)、中山恭子(維新・比例)

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