2013年1月31日木曜日

ムーミンとサンタの故郷、フィンランドから東芝に抗議にーその2、ハンナさんのお話し


31日の夜7時から高田馬場にあるピースボートの事務所でフィンランドからいらしたハンナさんのお話がありました。彼女とは一昨日、東芝本社前でプラカードを掲げて一緒に抗議をしたこともあり、なんか昔からの友人のようです。
「ムーミンとサンタの故郷、フィンランドから東芝に抗議に」
http://www.oklos-che.com/2013/01/blog-post_28.html

通訳はコーデイネータのレーナ・リンダルさんで9日間、福島訪問・現地の人との話し合い、東芝前のデモ、4人の国会議員との話し合い、官邸前デモでのアピールなどを段取りされました。すばらしい通訳で、きっちりとハンナさんの話されたことを正確な日本語に通訳されていました。

ハンナさんはフィンランドの北部ピュハヨキにお住いの、人口250名の小さな町で中学の生物と地理を教えておられる、これまで社会的な活動なのの全く経験したことのない3児の母親ということでした。50キロ先の原発建設が予定されているハンヒキヴィ半島は「非常に重要な自然的価値の宝庫であり、国際的にも珍しい、北極の渡り鳥の休憩地や保護対象の生態系や生物種の多く見られる地域」だそうです。


そんなところに東芝が日本にもない規模の原子力発電所を建設しようとしており、国内やEUでの裁判、不服申し立て、株主への働きかけなどやるべき反対運動をすべてやり終え、後は日本の人に東芝の原発輸出を止めてほしいというアピールに来日されたようです。

原子力企業であるフェンノボイマ社に対してあらゆる抗議行動を行い、5年間、事業を延期させてきたそうです。34%の株をもつ筆頭株主であるドイツのe.on社にも働きかけ、その事業から撤退し株を売却させ、その他の株主も彼女たちの運動に賛成して既に40%の株主が株の売却を決定しているそうです。その株を買い取り、原発建設に参画しようとしているのが東芝とフランスのアレバです。しかしアレバはこれまでフィンランドでの原発建設で多くの反対運動に遭い痛い目にあっているので、本命は東芝と現地では思われているとのことでした。

フィンランドは既に日立・GEが関わったオルキロ4号機(7番目)が建設されており、国民は福島事故を知り、これ以上の原発新設は求めないという人が圧倒的に多くなっているが、向こうでも政治家と企業の「原子力ムラ」があり、なんとか原発建設にこぎつけようとしているとのことでした。現在25%の原発の占有率ですが、わずか人口520万人の自然豊かな土地柄、太陽、木材など自然エネルギー分野への投資さえ活性化されれば原発は必要ないという判断のようです。

映画にもなった有名なオンカロの人口の地下洞窟、ここに使用済み核燃料を10万年貯蔵するというのですが、実はここにはハンナさんたちが反対しているフェンノボイマ社はその貯蔵施設を運営する企業の株を持たない為に使用することはできず、独自に貯蔵方法を提示しなければならない状態だそうです。

ハンナさんのお話では福島の同年輩の女性との話がとても印象的で心を動かされたとのことでした。フィンランドでも福島事故は忘れ去られていく傾向があり、彼女の知る市長は、福島事故は自然災害で死者はなかったと公言しているそうです。日本の河野太郎、福島みずほなどの政治家とも会ったそうですが、原発は安全で相手国が望むなら輸出すると発言する人もおり、それにたいしてハンナさんは以下のように反論したそうです。

1.安全だと誰が保障するのか
2.高レベルの廃棄物の貯蔵は安全か
3.相手国が望めばという場合、それは誰を指すのか

日本の政治家の発言は、国民投票で明確に否を言ったリトアニア国民に対して日立がそれでも原発建設を進めようとする論理と同じですね。

ハンナさんたちのグループのチラシの最後にはこのように書かれています。「親愛なる日本の企業ならびに政治家の皆さま、フィンランドにおけるフェンノボイマ原発建設プロジェクトの実現につながるいかなるサポートを許さないように、ご協力をお願いいたします。」

フィンランドの東芝、リトアニアの日立、台湾の日立・東芝・三菱重工など、これからますます日本の原発メーカーは輸出攻勢をかけていくでしょう。ハンナさんの話を真剣に聴いていた若い人たちは、それでも日本側でこれからの対応を具体的に考えようという私の提案に反応した人は一人だけでした。何か具体的な提案があり、だれでも参加できる運動が提起されればそのときは一緒にやってくれるだろうと思います。そのときはよろしく。

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