2012年12月5日水曜日

初めての国政選挙を経験して


今日は「在日」が戦後初めて、それがどこであれ、国政選挙に参加できるようになった日。私は横浜の韓国会館に設置された投票場に行きました。在日の韓国の参政権にあまり気がすすまない私は、韓国やアメリカの韓国人よりもいち早く、反原発の為の投票をしたことになります。勿論、野党の文在寅(ムン・ジェイン)に投票。この一票で文候補が勝ったら、あれは私の票だと大きな声で言いまくるのですが・・・。

初日の午後だからか、私の偏見か、投票場に来ている人、帰りに横浜駅で見かけた在日のアジュモ二(おばさ

ん)たちは民団の婦人会のメンバーで、動員されてきているように見えました。韓国の教会の7ー8割が保守派候補にこれまで投票してきたと聞いた私の目には、民団の婦人会の人たちも同じ行動様式をとるように見えました。Park Jongheeの娘に入れるんだろうなという直観です。

もちろん、そうでないかも知れません。反原発を堂々と主張する人たちなのかも知れません。しかし2人の候補以外、他の候補のことは知らない私には、彼女たちも韓国の大統領候補の公約などよく知らないだろうと思えました。それらを読む機会がないからです(ネットで調べればわかりますが)。かくして形式的民主主義は権力維持に使われていくのでしょうか?

ああ、願わくば、1000万人を超えるという韓国教会員のせめて半分でも反原発の意思を表明して文候補を推せば、間違いなく当選するでしょう。そう言えば、途中で候補を降りた人物も、文候補を推すとは久しぶりの会見でも言わなかったようです。最後の最後に野党候補を当選させようと言うでしょうか。今回だけはどういうことがあっても野党候補に当選させたい。そして真の民主化の道に歩んでほしい、と願います。


横浜駅で韓国会館の看板を掲げる二人の若い人に(韓国からの留学生でしょうか、言葉を聞いたらわかります)、私は、民団以外の人は来るのと聞いたところ、駐在員や学生がいるということでした。どう、原発反対で投票する人いるの? さあ、どうでしょうか。あなたはどうなの? 韓国では原子力発電所の対案がないので、原発を止めるのは無理だと思います、ということでした。やっぱり民団のおばさんたちは保守派の候補に入れるだろうなと思った所以です。

韓国は石油、石炭はなく、太陽と風は弱いから対案は提示できないでいる、これは脱原発を掲げる教授の会の責任者から韓国の原発の現場で聞いた言葉でした。彼は開き直りではなく、韓国に政府側ではない専門家が圧倒的に少ないことを嘆く話しの中から出てきた本音です。しかし部品を偽って組織的に納入してきたことがばれ、次に事故が起こればそれは間違いなく韓国だと主張する金鐘哲さんの言葉がよみがえります。せめて今回勝てば、韓国人は見違えるように変わると思うよと教授は笑って言ってましたが、まんざらでもない表情でした。かもしれない、だからどうしても今回は勝ってほしい!
 金鐘哲氏講演録「原子力事故、次は韓国の番だ」ー3・11韓国における講演の紹介
 http://www.oklos-che.com/2012/03/3.html

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