2012年10月15日月曜日

小出さんの講演内容全公開ー小さきもののために今、わたしたちに何ができるのか

10月14日、川崎で小出裕章さんをお迎えして、「小さきもののために今、わたしたちに何ができるのか」というタイトルで講演会を持ちました。定員850名の会館は小出さんの話を聴こうとする人たちで一杯になりました。「脱原発かわさき市民」の主催で62団体が賛同してくださり、川崎におけるこれからの市民運動にとって大きな弾みになると思います。

小出さんのお話は以下の資料を順番に丹念に見てくださればよくその趣旨が見えてくると思いますが、全体として私が受け取ったことは以下の点です。

1.3・11の福島の原発事故によって日本(福島、群馬、埼玉、千葉、栃木、東京の一部)は取り返しのきかない放射能汚染にまみれてしまった。放射性物質は「除染」できず、他のところに「移す」しかできない。そこに住む人は基本的に被曝を覚悟するしかなく、食物も汚染されていることを前提に、それがどの程度のものなのかを明確に調べ、情報開示し(その責任は東電にあり、東電が調査すべきもの)、私たちは自己責任において選択するしかない。

2.放射線は基本的に人間の複雑、神秘的なDNAを圧倒的なエネルギーで破壊するものであり、これくらいは安全と言える基準はない。もはや上記の地域においては「絶対安全な地域」とか「食物」はなく、全て基本的にリスクがあるものと考えなければならない。

3.このような事態になった責任は政府、東電、原発メーカにあり、それを煽ってきたマスメディアも責任を逃れることはできない。しかし私たち自身も原発体制による電気供給を当たり前のこととして享受することでその原発体制を支えてきた責任は逃れえない。

4.責任がないのは子どもたちであり、どういうことがあっても私たちは子どもを守る責任がある。「安全な原発」、「広域がれきを引き受ける」などという「宣伝」に二度と騙されてはいけない。責任を取ろうとしない政府、東電、原発メーカーの免罪してはいけない。










































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