2012年8月16日木曜日

あるモンゴルの青年の手記

私のパソコンのデスクトップに、あるモンゴルの青年が記した文書で日本語に翻訳されたものをいつか公表しようと置いていました。これは世界の列強がモンゴルをよってかかって核戦略の最後の落としどころ、即ち、使用済み核燃料の最終埋蔵地にしようと画策していることに対する怒りの声です。私はこの声が今後ますますモンゴルにおいて拡がると確信します

私たちはNo Nukes Asia Actions(NNAA)を旗印に、モンゴル、韓国、台湾、アメリカ、日本において11月11日、共同行動をとることを決めました。各国ではそれぞれ準備に入っていますが、日本では8月30日、午後6時、信濃町教会にて、NNAAの事務局準備会をもつことになりました。

http://www.shinanomachi-c.jp/access.html
参加者の国籍を問いません。国際連帯によって、原発輸出の反対と、モンゴルへの核廃棄物持ち込み反対の行動を起こしましょう。詳しくはFB Groupを参照ください。
http://www.facebook.com/groups/nonukesasia/
                                崔 勝久

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モンゴル国において核廃棄物を処分する「モンゴル核イニシアチブ・プロジェクト」が実施されている。当事業は、モンゴルのウランを外国で使用し、その廃棄物をモンゴルが受け入れる事業である。先週承認された国内鉱物資源の廃棄物を処分するための600億トゥグルグ(=約352940万円)の施設というのは上記事業の一部を成している。

 世界中でウランを採掘している国々―カナダ、オーストラリア、米国等いかなる国でも使用した核燃料の廃棄物を受け入れることはない。なぜモンゴルだけが受け入れるのか???
 現在、原発で使用した核燃料廃棄物を保管する場所がなくなり、保管には大きな危険が伴う。先進国が自国で保管すれば、テロリストによる攻撃の恐れがある。

 このような状況で、世界中の全ての核廃棄物を一か所に集中する案をIAEAが出した。こうすれば、核廃棄物の危険と核廃棄物から核兵器が作られる危険が小さくなると考えた。
 世界の他の国々が受け入れを拒否している。モンゴル人だけが世界中のゴミ箱になることを許容した。

 モンゴル国政府は、
1)モンゴル人は、自国のウランを採掘しないと発展しない。
2)モンゴル人は、原発を建てないと発展しない。
3)モンゴル人は、外国人が使用したウランの核廃棄物を受け入れなければならない、
という「洗脳」を行ってきた。

 それに対する答えは、
1)私たちモンゴル人は、金・銀・石炭を掘っても豊かにならなかった! ウランは未来の子供たちに残しておこう!
2)福島の事故、チェルノブイリの被害、どちらも人間の無責任な行動から起こったことが明らかになっている。モンゴル人が日本人やロシア人より責任感を強くもって、規律を厳しく守ることができるのか? それによって起こり得る被害を呼び込む必要があるのだろうか???
 世界では再生可能エネルギーの進歩が著しい。時代遅れの原発は私たちに必要ない!
3)外国で使用したウランの廃棄物と輸出した核燃料廃棄物を受け入れる妥当性はどこにもない! 世界の他の国々は受け入れていない。これは、モンゴル国においてのみ実施され、モンゴル国を世界のゴミ箱にすることにほかならない。

世界の国々を代表してモンゴル国が犠牲になるというのか????

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